ダウ30【見通し・予想・動向】個人投資家がドテンロングしたせいで最高値が遠のいた件 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年6月11日(金)の週を終えて
2021年6月07日(月)から6月11日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年6月11日(金)の週を終えて)
#ダウ30・アメリカ株式市場・俺ニカル分析
2021年6月11日の週を終えてダウ30だけが謎に弱い
SP500は終値で最高値を更新し右肩上がりの伝説を再開
ナスダック100も14000に到達し最高値目前
ドイツの経済成長も2022年までの成長率を引き上げ
DAXも最高値目前へダウ30よ…
お前の力はこんなものか🤔 pic.twitter.com/itBwGyBN0H— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) June 12, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年6月07日(月曜日)から6月11日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- 米経済正常化への期待感から買われた
- 5月米CPIの発表でインフレは一過性だからテーパリングはすぐには無理だろうとの見方で爆上げ(その後は全戻しの急落)
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- 高値警戒感で売られた
- 世界のWEBサイトのサーバーがダウンした事で株価が急落
- 5月の米CPIの発表を控えて、それを警戒した売りが入った
- 5月の米CPIの発表後、戻り高値を急激に売られる
- 米CPI発表後、米長期金利の低下で銀行株やキャタピラーが下落を主導する
- 5月の米CPI発表後はインフレは一過性と言っときながら、結局、来週のFOMCを控えてFRBが早期の引き締めに動くんじゃないかって警戒感から急激なドル高になって株も下落してしまう
2021年6月07日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間で下げる
ロンドン開始時に押し目を拾われて上昇開始して高値を更新
NY開始時に高値から叩き売られて安値を更新して終了
買われた理由は米経済正常化への期待感らしいが
売られた理由が分からない。
高値警戒感で売られたみたいだが、こんなに叩き売られるほどか?というような感じ。
高値34843.82 → 終値34637.83(-205.99pips下落)
(22時台)
2021年6月08日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間は前日の流れを引き継いで売られてるイメージ
ロンドン勢とNY勢の売りがしつこい感じ
この日は、とにかく売りがしつこいイメージ。
とくに指標の発表はなかった。
だがロンドンタイムとNYタイムで急落を2回ほどしている。
その後は急激な下髭を付けたが買い戻されている。
日本時間の19時20分頃に世界のWEBサイトのサーバーがダウンした事で
リスク回避により株価とクロス円が急落しました。
CNNやBBC、イギリス政府系のウェブサイトなど世界的に主要WEBサイトに接続出来ない事象が発生したことで
リスク回避の株売りと円高となったようです。
この後、急激に買い戻されるんですけどね…。
高値34669.94 → 終値34607.17(-62.77pips下落)
(10時台・4時台)
2021年6月09日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
この日も前日に続いて売りがしつこいイメージだった。
東京時間でヨコヨコ
ロンドン時間でガクンと下がるが
NY時間で買い戻された後に高値を売られて日本人が寝静まったあたりから急落して終わる
次の日に5月の米CPIの発表があり、それを警戒した売りが入ったと言われています。
5月の米CPIの市場予想は高く、インフレ率上昇からのテーパリング懸念が囁かれそうなので
それを警戒した売りが入っているみたいです。
とりあえず日本人が寝静まった夜中の4時あたりで急落するのは止めて欲しいと思いました。
高値34660.43 → 終値34439.04(-221.39pips下落)
(0時台)
2021年6月10日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
この日は盛大に米CPIで市場参加者をハメ込んで終わった歴史に名を遺す日でした。
東京は小動きで
ロンドン時間は相変わらず売ってくる勢力が多め。
NY時間に爆上げからの爆下げ行って来いやって終わり。
21:30に5月の米CPIが発表され結果は上昇していた。
前月比が0.6%(前回0.8%)
前年同月比で5.0%上昇(前回4.2%)と1年9カ月ぶりの伸びとなったようです。
これを受けて上昇してるからテーパリング議論警戒か?と思いきや
インフレは一過性だからテーパリングはすぐには無理だろうとの見方で
株価を一旦下に振っといてから爆上げ
そして23時頃から戻り高値を売られて市場が終わる頃には、ほぼ全戻し状態で終わりました…。
このカチアゲなんだったの??と聞きたくなるような行って来いでした。
米長期金利がが低下した事で銀行株の下げがきつくてダウ30は下落してる感じでした。
キャタピラーも下げを主導する感じで弱い。
SP500は最高値更新したのにダウ30だけが何故か弱い感じなのが気になる所。
始値34484.34 → 終値34471.29(-13.05pips下落)
(高値22時台)
2021年6月11日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京とロンドンで買い支えが入りNY開始まで上昇する
NY開始に一旦、上に振っておいて大きく下落して終盤に買い戻されて行って来いで終わる
動いた理由、よく分からん。
キャタピラーが前日から弱いのが気になる。
前日の米CPIの発表で前年同月比が1年9カ月ぶりの伸びでインフレ懸念が台頭するのかと思いきや
インフレは一過性でドル安となっていたが
この日は、来週にFOMCがあるからインフレ懸念でFRBが予想よりも早く引き締めに動くことへの警戒感から
ドル高が進行してCPI全戻しどころか安値を更新するまでドル高となっている。
こんな感じで来週のFOMC警戒感からポジション整理されている感じ。
ただダウ30だけが弱くて、SP500は終値ベースで最高値を更新。
ナスダック100も14000ドルに到達して最高値目前まで迫ってる状態。
ドイツやEUは経済成長率を2022年までは引き上げているし、インフレ率も引き上げている。
ドイツ2021年のGDP見通し前回+3.0%から+3.7%に引き上げ
ドイツ2022年のGDP見通し前回+4.5%から+5.2%に引き上げ
EU2021年の成長見通し4.6%予測(3月4.0%)
EU2022年の成長見通し4.7%予測(3月4.1%)
EU2023年の成長見通し2.1%予測(3月2.1%)
そしてDAX30は爆上げで最高値目前まで来ている。
なぜダウ30だけが弱いのか意味不明。
始値34471.29 → 終値34461.81(-9.48)
(安値1時台) (高値22時台)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- ずーっと戻り高値をしつこく売られた1週間でした
直近のレジスタンスライン
34565.78 水色のライン
34841.62を突破する事ができず、戻り高値をひたすら売られた1週間。
その後はジワジワと高値を切り下げて
一段、レジスタンスラインを下げた形
ちょうど、5MAと転換線が重なる場所でもあり
それなりに抵抗するんじゃないかと見ていますが
陽線で切り上げた場合は注意が必要です。
直近のサポートゾーン
日足の25MA
日足レベルでは25MAは買い支えてる場所がほとんどである。
ここを明確に下抜けたとしても基準線が待ち構えてるので
このあたりをサポートとして見とけばいいと思います。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
大口のショーターはロスカットに追い込まれた模様…。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ダウ30が上昇しねーなと思ったら個人投資家がドテンロングしてやがったのか…。
俺の真似すんなよ…。
SP500はショーターがまだ多いので最高値更新っと…。
ダウ30のポジション状況 まとめ
大口のショーターがロスカットに追い込まれ
ダウ30も個人投資家がロスカットに追い込まれドテンロングで価格が下がってる状態。
俺の真似してロングして、ダウ30だけが上がらない状態になっとるやんけ(怒)
ちょっと、ロングポジションをスリムにさせるか検討しようと思う。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月11日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- この1週間はしつこい戻り売りに押されて陽線つけても陰線に変換される週でした
- 米経済正常化期待で買われたものの、正解のWEBサーバーダウンで株価が急落したり、5月のCPIを警戒した売りに押されました
- 5月の米CPI発表後にインフレが前年同月比で上昇しているのにもかかわらず、株価は急騰。その後、速攻で売りに押されて行って来いして終わる
- 来週にFOMCを控え、インフレは一過性だとか言ってたのに、今度はFRBが早期の引き締めやるかもって警戒されてポジション整理で売られる
- 市場参加者のクソみたいな解釈に振り回された1週間でした
- ダウ30だけが謎に弱く、SP500は史上最高値を更新してナスダック100も史上最高値目前まで来ている
- 大口のショーターは損切した模様
- ダウ30だけ個人投資家がショートからドテンロングして増えたせいで上がらない状態になっている
なんでダウ30だけ個人投資家がドテンロングしてんだよ…(怒)
SP500やナスダック100みたいにショートしとけよ…。
これはダウ30のポジションをちょっとスリム化しとかないとマズイ展開になってきたな。
ポジションが重なる部分だけカットして不測の事態に備える必要性があるな…。
めんどくせーな。
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