ダウ30【見通し・予想・動向】facebookとamazonの第3四半期~第4四半期の売上高見通しに陰りが・・・秋から冬にかけての調整下落を警戒したい テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年7月30日(金)の週を終えて
2021年7月26日(月)から7月30日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年7月30日(金)の週を終えて)
#ダウ30・アメリカ株式市場・俺ニカル分析
2021年7月30日の週を終えて大手IT企業の決算の期待感で株は上昇したが
フェイスブックやアマゾンなどが第3四半期~第4四半期の売上高見通しが鈍化する可能性について
発表がされたのが嫌気されている市場参加者は肩透かしを食らった感じ pic.twitter.com/ypkSGxQrLO
— 旭【あきら】😇生涯収支-521.5万円😇石油トレーダー🔞 (@akira_asahi_38) July 31, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年7月26日(月曜日)から7月30日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- 大手ハイテク企業決算の楽観的な見方から買われた
- FOMCの声明発表とパウエル議長の発言で株高となっている(テーパリング開始するまでに問題がまだある事や利上げには程遠い発言で)
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- アマゾンやフェイスブックなどの企業が第3四半期~第4四半期の売り上げの見通しが鈍化しする見通しが嫌気されている
- 米疾病対策センター(CDC)が発表したデルタ株の感染力について警戒感が広がっている
2021年7月26日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京からロンドンタイム初動まで下落
ロンドン時間に底打ちして反転上昇
NY時間に買いが強まり最高値を更新して終了
ダウ30、SP500、ナスダック100が共に最高値を更新。
大手ハイテク企業決算の楽観的な見方から買いを誘ったみたようです。
この日は中国株の下落が目立った。
中国の個別学習指導やオンライン教育機関に対する新たな規制を発表した事で
中国の株価指数は軒並み下落している。
安値34775.66 → 終値35155.12(+379.46pips上昇)
2021年7月27日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間からロンドン初動まで下落
ロンドン時間に一旦、安値で買い直されたが
NY時間に戻り高値を売られて終盤に強めの買いが入る感じで終わる
昨日の強気から一転して大きく下落。
大手ハイテク企業の決算に期待してたはずなのに
この日は大手ハイテク企業の決算発表前に警戒して売りが出たらしい・・・w
あとは翌日にFOMCの発表を控えてポジション整理が行われたとか。
↑なんでもありだなマジで・・・。
この日も中国の株価指数の下落が止まらなかったし
その影響も少なからずありそう。
高値35163.43 → 終値34984.18(-179.25pips下落)
(7時台)
2021年7月28日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
FOMCまで東京からロンドンタイムはレンジを繰り返す
夜中3時にFOMCの発表があり初動は株安ドル高だったが
その後、大きく買い戻される。ただ終盤は伸びは悪く適当に安値付近をウロウロして終わる。
この日、注目されていたFOMCとパウエル議長の発言。
政策金利は据え置きだったが、FRBパウエル議長の発言で大きく動いた。
テーパリングの議論の進展はあったようだが
テーパリングを始めるには、まだ多くの問題が残ってるようで緩和の継続が連想された。
また利上げには程遠いと発言した事で、まだ低金利が維持されると認識された。
この2つの事から株が一気に買われて、ドルも一気に売られた。
インフレについても、監視はしているだけで時間の経過とともに落ち着くとの事らしい。
なので原油やゴールドなども買われている。
↑
マジで呑気に構えてて強力なインフレが来ても知らんぞって僕は思ってます。
結構、動いたように見えましたが、株価は十字足で終了しました。
始値34984.18 → 終値34994.72(+10.54pips)
(安値:3時台)
(高値:10時台)
2021年7月29日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京序盤は下落
東京中盤からロンドンそしてNY時間と買われていき
株は伸びたけどNYの終盤頃から売りが強まった感じで終わった。
アメリカのGDPは市場予想の8.5%には届かなかったが
前回より少しだけ上回った感じで6.5%となった。
あんまりパッとしない内容だったが株は買われた。
前日のFOMCのテーパリングを始めるまでには時間がかかりそうな発言がネタとして機能しているっぽい動きでした。
個別株ではフェイスブックとアマゾンが微妙な感じになっています。
フェイスブックは売上高が第3四半期と第4四半期に著しく鈍化する見通しが嫌気されています。
アマゾンも第3四半期の売上高見通しが市場予想を下回ったのが嫌気されています。
次の四半期がちょっと微妙になりそうな感じかな??
年末の株価の動きは少し警戒したほうがいいかもしれませんね。
安値34898.35 → 終値35113.61(+215.26pips上昇)
(10時台~11時台)
2021年7月30日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間開始から下落
ロンドンで安値を拾われてNYまで上昇
NY開始後戻り高値を売られて下落して終わる
アマゾンやフェイスブックの第3四半期~第4四半期の見通しの鈍化が懸念されて株価が下落している模様。
アマゾンプライムの有料プライム会員からの収入が原則しているらしいです。
米疾病対策センター(CDC)がデルタ株の感染は水ぼうそう並みの感染力があり
ワクチン接種を完了している人にも感染する可能性があり
また、従来のコロナウイルスよりも重症かする恐れがあると内部文書を公開した事が
新たな懸念材料となっています。
高値35119.34 → 終値34985.89(-133.45pips下落)
(22時台~23時台)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 月曜日一発目に下落したものの34841ドル台で買い戻されて最高値を更新しました
- その後、ヨコヨコして34841ドル~35000ドル近辺をウロウロして週を終えました
直近のレジスタンスライン
36091.37 水色のライン
とりあえず当面の上値ターゲットの見方は変わりなし。
35000ドルしっかり抜けたと判断できるなら
次のN値ターゲットは36091.37あたりに来ると思われる。
これは2021年6月21日の安値と直近高値7月30日を結んだ幅を
2021年7月19日と20日に押し安値を形成して反転した場所で足したN値のターゲットとなる。
ただ週足で伸び切ってる感は否めないので高値掴みだけは気を付けたいところ。
直近のサポート
75MAが上昇トレンドで意識されているライン
やはり日足のトレンドラインとして意識されたMAだけに買い支えも厚い。
まぁ下に抜けたとしても、いつものボリバン-3σバウンドするかどうか見とけばいいだけ。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
大口のロンガーが増え始めている事や小口も強気に買ってきている事に警戒しときたい。
まいど思うが、大口ロンガーが増えた所で一旦の天井を付ける事がたびたびあったので・・・。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ショーターが最高値更新でビビッて損切った感じが否めない。
ダウ30のポジション状況 まとめ
大口のロンガーが増えてきたし、個人のショーターも最高値で損切ったみたいだし
一旦、高値を警戒して下落を見て、安い所で買い直す感じがいいのかな。
ちょっと週足レベルで伸び切ってる感あるし
アマゾンやフェイスブックの第3四半期~第4四半期の売り上げの伸びが鈍化しそうという話が気になる。
買うにしても高値掴みだけは警戒しときたい。
買うならボリバン-3σバウンド見てからポジション比率を見ながらだろうなぁ。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
2021年06月25日 34495.54 (+1190.81pips上昇) 先週は売り過ぎちゃたで買い戻し。バイデン大統領と超党派のインフラ投資計画が合意したとの報道で買いが強くなる
2021年07月02日 34790.03 (+294.49pips上昇) 雇用統計が良くてもFRBが早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方でこじつけ感満載で株価が上昇
2021年07月09日 34897.85 (+107.82pips上昇) 景気回復のピークアウトで買われた債券が一服感で売られて株価が反転上昇
2021年07月16日 34694.44 (-200.41pips下落) デルタ株の感染拡大が警戒されている
2021年07月26日 35064.11 (+369.67pips上昇) デルタ株の感染拡大が警戒されて月曜日に953ドルも下落したが、火曜日に速攻で買い戻されて気づけば3指数最高値を更新した
2021年07月30日 34985.89 (+78.22pips上昇) パウエル議長の発言でテーパリングを始めるには問題が残ってる事や利上げには程遠い発言で緩和継続との見方でドル安株高となった
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- 大手IT企業の決算に期待して株価が上昇していたが、結局フェイスブックやアマゾンなどが第3四半期~第4四半期の売上が鈍化する見通しを発表したのが嫌気され株価が下落。市場参加者を裏切る形となった
- FOMCの声明発表とFRBパウエル議長の発言でテーパリングを開始するには問題がまだ残ってる事や利上げには程遠いと発言した事で、まだ緩和は継続されるんだという事でドル安と株高になった
- GDPの発表はパッとしなかった。市場予想の8.5%には届かず、前回から0.1%上がっただけの6.5%だった
- 大口のロンガーが増え始めてる
- 個人投資家は最高値にビビって損切り
とりあえず買うにしても高値掴みだけは警戒しときたいね。
とくにアマゾンやフェイスブックなどが第3四半期~第4四半期の売上見通しが鈍化する事を言ってるし
9月~10月もしくは年末あたり、ちょっとした調整がありそうな雰囲気を感じる。
まっ安全圏で買うなら、いつものパニック売りからボリバン-3σバウンド待っとけばいいかなって感じ。
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