WTI原油 【見通し・予想・動向】 OPECプラスが5月~7月に微増産 サウジも自主減産を徐々に辞めると発表 でも価格は反発上昇www テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年4月02日(金)の週を終えて
2021年3月29日(月)から4月02日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2021年4月02日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2021年4月2日の週を終えてOPECが5,6,7月と減産を徐々に辞めていく方針
サウジも自主減産を減らす方向となりましたが
原油価格は上昇wバイデン政権のインフラ期待が背景にあるようです
あと個人も売りで捕まってる😇たぶん上に抜けると思うけど
レンジ抜けまで様子見 pic.twitter.com/AESg8gmM0q— 堅実なる投機家@-526万円 フリーランス人生終了・就活はじめました (@kenjitutouki) April 3, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
ガソリンだけ減ってる状況。あとの在庫は増加。
在庫では最近は動かない。
今、スエズ運河の座礁ニュースがトレンドなので在庫はネタにされていない。
EIA在庫の状況
留出油が増えてる事とリグ稼働数が久々に増加していると報道されているが
API在庫同様に在庫にあまりネタにされない。
原油の在庫の状況 まとめ
みんなスエズ運河の動向とOPEC+会合の結果に夢中★☆★
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2021年3月29日(月曜日)から4月02日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- バイデン政権のインフラ投資に期待が寄せられる
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- エジプトのスエズ運河で大型のコンテナ船が座礁した問題が解決した事
- 月末の持ち高調整の売りが入った事
- OPECプラスが2021年の原油需要見通しを引き下げた事
- 欧州で新型コロナウイルスの感染拡大でエネルギー需要の減退懸念が台頭している事
2021年3月29日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
アジア時間にスエズ運河の大型船コンテナの座礁が問題が
離礁したとの報道を受けて原油供給の懸念が後退して午前中は原油価格は下落していました。
しかし、4月1日に開催予定のOPECプラスの会合で現行の生産水準をほぼ維持するとの見通しが出た事で
安値から反発して終了しました。
安値59.40 → 終値61.59(+219pips上昇)
2021年3月30日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
スエズ運河の運航再開で供給懸念が和らいで原油価格は下落。
この日は、カナダとドイツがアストラゼネカ製のワクチンの使用に懐疑的な見方を示した事でドル高が進行。
それに伴って欧州でのエネルギー需要の減退懸念から原油価格は下落して終わりました。
高値62.25 → 終値60.37(-188pips下落)
2021年3月31日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
月末の持ち高調整の売りや
OPECプラスが今年の原油需要見通しを下方修正した事
欧州で新型コロナウイルス感染再拡大でエネルギー需要の減退懸念など
これらの要因から原油が売られて終わりました。
高値61.15 → 終値59.42(-173pips下落)
2021年4月01日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
OPECプラスの会合があり、5月~7月にかけて徐々に減産量の縮小を発表しました。
(35万~40万バレルずつの減産緩和)
つまり、じわじわと原油を増産する方向となりました。
(市場は690万バレルの協調減産で据え置かれると予想されていました)
ついでにサウジアラビアも自主減産を徐々に辞めると発表しました。
(5月25万バレル、6月35万バレル、7月40万バレルの産油量を増加させる予定)
市場は結果が出る前から乱高下していましたが
結局は59ドルを割り切る事はできず、安いところを買い支えられ反発して終了しました。
どうやらバイデン政権のインフラ投資計画に期待が寄せられているようです・・・w
安値58.86 → 終値61.25(+239pips上昇)
2021年4月02日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
グッドフライデーの為、市場は休場。
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 62ドルタッチしたもののレンジ圏内に戻されて上下を繰り返して週を終えました
直近のサポート
59.30 出来高が多めのロング+ショートのライン
OPEC+の会合で乱高下の中、買い支えられて反発した場所なので
わりとここが固いラインなのかなと思われます。
ちなみに、このラインを割ると4時間足ベースで下落チャネルに落とし込まれるので
ここ割ったら下落トレンドに転換する可能性が出てくると思います。
57.45 日足のレンジ下限
ここ割れたら原油はオワコンになると思います。
直近のレジスタンス
62 1時間足でみたレンジ高値でロングを掴んでしまったと思われるライン
ちょうどレンジ抜けだし、買いが多かった場所なので
ここまで戻って来たらレンジ抜けからの上げ再開なんじゃないかって思っています。
ここを超えてくると、日足レベルでは63.33と66.58を目指す展開になるのかなと見ています。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
OPEC+が5月~7月にかけて微増産するって決まり
サウジも徐々に自主減産を辞めるって発表された週。
大口は売りも買いもポジションを解消している。
でも原油は反発してるんだよなぁ・・・。
WTI原油の個人のポジション状況
大口は売り買いポジションを解消した中で
個人投資家はレンジ内で売り多めに傾く
WTI原油のポジション状況 まとめ
まだレンジを抜けるまで待つ状態。
個人投資家がレンジ内で売り多めに傾いてるので
レンジ上に抜けるのかなって見ていますが
確認してからでも間に合いそう。
大口がどっちに新規に資金を投入するのかも見たほうがいいかも。
たぶん上のような気がするけどね…w
週の終値を比較
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)
2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。
2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁
2021年04月02日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- スエズ運河の座礁問題が解消して安堵感から原油価格は下落
- 月末がらみの調整売りが入り原油価格は下落
- OPECプラスの会合で協調減産は5月~7月にかけて徐々に増産する方針
- サウジアラビアも自主減産を徐々に辞める方向で声明を発表する
- OPECプラスの会合で微増産すると言う話になったのに原油は安値で買い支えられ反発www
- バイデン政権のインフラ投資に期待が寄せられているようです
- 大口は売りも買いもポジションを解消。次の資金流入を待つ展開
- 個人投資家はレンジ圏内で売り多めに傾く
レンジ抜けを待つ展開だけど
個人投資家が売り多めならレンジ上抜けしそう・・・w
株高だしリスクONで上抜けるかもしれない。
上抜けで買うか、それかレンジに抜けた方向を確認してから押し目買いor戻り売りを狙うか。
堅実にいくなら抜け確認してから押し目もしくは戻り売り狙いだよなぁ。
ルールどおりに行くなら押し目だけどね。(個人投資家と同じ方向にポジは持たないという意)
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