WTI原油 【見通し・予想・動向】中途半端な価格帯で終わる…短期ではリバ警戒かな テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年4月30日(金)の週を終えて
2021年4月26日(月)から4月30日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2021年4月30日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2021年4月30日の週を終えてOPECが需給動向を警戒して
協調減産みなおそっか😇で原油買われバイデン大統領の演説後、期待感から原油買われ
インドやアジアで新型コロナウイルス感染増加でも
乗り切れるから…で買われ週末に感染拡大警戒され利確下げ
めちゃくちゃかよ😇 pic.twitter.com/Y1qiIwrcaW— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) May 1, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
在庫増えてるけど、ネタにされてない!!
見る価値なし!!
EIA在庫の状況
在庫あんま増えてない。
ネタにされるような数値じゃないから見る価値なし!!
原油の在庫の状況 まとめ
マジこの指標意味あるん?
ほんとここ最近、見る価値ないと思うんだけど…。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2021年4月26日(月曜日)から4月30日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- OPECプラスが足元の需給動向を警戒して協調減産の段階的な増産について見直す可能性が台頭
- インドや日本が新型コロナウイルスの感染が増えていても需要の影響は一過性で、5月以降から段階的に増産しても大丈夫だろうとの楽観的な見方が台頭
- ドル安になってる事
- バイデン大統領の演説
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- インドが新型コロナワクチンの輸入を見送った事
- リビアの石油輸出港に対する不可抗力条項が取り下げられた事
- インド・アジア地域で新型コロナウイルスの感染拡大を懸念
2021年4月26日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
日本時間の18:15頃
インドが新型コロナワクチンの輸入を見送ると発表した事で
インドがワクチンの確保が遅れる可能性があるとの見方から
石油輸入国世界3位のインドのエネルギー需要減退懸念で原油は売られました。
インド政府は各州政府や企業にワクチンの輸入を委ねる方針のようです。
この時間帯で原油は安値を見に行く動きでした。
またリビアの石油輸出港に対する不可抗力条項が取り下げられた事で
リビア産の原油が市場に流入するとの見方から原油売りの材料として扱われました。
その後22時30のNYタイムに突入すると原油は安値から反発を開始。
OPECプラスが足元の需給動向を警戒して
協調減産の段階的な増産について見直す可能性が台頭して原油が買われていたようです。
安値60.65 → 終値61.95(+130pips上昇)
2021年4月27日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
日本時間の午前中はインドの新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されている中で
順調に価格を押し上げていた。
その後18時過ぎに株価の下落を受けて原油も一緒に下落。
しかしOPECプラスが予定を1日前倒しで27日に共同閣僚監視委員会(JMMC)の会合を開催。
その結果が22時32分頃に出て来てOPECプラスは生産変更なしを勧告した。
価格が下落するかな?と思いきや夜中の3時ぐらいから高値を更新しにく感じで終わった。
どうもインドや日本で新型コロナウイルスの感染者が増えてはいるが
原油需要の影響は一過性で、5月以降から段階的に増産しても大丈夫だろうとの楽観的な見方が台頭しているようです。
安値61.90 → 終値63.01(+111pips上昇)
2021年4月28日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
午前中、少し下げたけど
どれも押し目でひたすら買われて高値を更新していく流れで終わりました。
ネタは特に出ていないが20:30頃から前日の高値を更新を始める。
この日はラガルド総裁の発言以降、ユーロドルでドル安が加速している。
またFOMCとパウエル議長の発言もあり、以降はドル安が加速している。
EIA在庫は微妙だったのでネタとしてはイマイチ。
↑需給不均衡への警戒感が後退と言われているが在庫統計の内容はイマイチなので
単純にドル安が加速した事で商品系が反応したんじゃないかと思われる。
安値62.66 → 終値63.63(+97pips上昇)
2021年4月29日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
この日はバイデン大統領の演説があり、
1兆8000億ドルの子育て、介護支援策「国家家族計画」を発表し、
財源を賄うために法人税や富裕層を対象としたキャピタルゲイン(株式譲渡益)税引き上げの話がありました。
日本時間の午前中にバイデン大統領の演説があり
それが効いてるのか分かりませんが
午前中から買い圧力が強く、ちょっと押したらすぐ買われる状態で高値を更新して終わりました。
安値63.63 → 終値64.85(+122pips上昇)
2021年4月30日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
朝方から利益確定売りに押され
そのまま前日の安値を更新する形で週を終えました。
インドやアジア地域での新型コロナウイルスの感染拡大が懸念材料として挙がっているようです。
高値64.93 → 終値63.46(-147pips下落)
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 月曜一発目に日足で強めの下髭陰線で終わる
- そこから5日転換線で買い支えられながら、ぐいぐいと上昇していき、日足ボリンジャーバンド+2σで打ち返されて週を終えました
- ぎりぎり63.33ドルのライン上で終わる
直近のレジスタンス
直近ではここを背に売るしかショーターの生き残る道は無い感じ。
毎度思うけど、ここ結構重要なラインだから
抜けたら70ドルいくだろうね。2018年の時がそうだった。
直近のサポート
63.33ドル 緑のライン
週の終わりにこのあたりで止まってる。
ここか!!
いや…むちゃくちゃ難しい状態で週を終わられても困る…。
結局、来週まで分からん状態にさせるのやめてよね…。
さーて1時間足で見ると、RSIが下に伸び切ってるんだよね。
この辺りがサポートになって短期リバウンドしてくる可能性を秘めてるので
売ってる人は底Sにならないように警戒してね…といった感じか。
62ドル オレンジのライン
なんだかんだで、サポートになりそうな場所は、まだあるんだよねぇ。
1時間足で買いアツが強かったところ
60.57 黒のライン
ショートボリューム多めの場所でダブルボトムを付けるという摩訶不思議なライン
ショーターにとって一番イライラしたラインだと思う。
ここが直近で言えば強めに意識されるんじゃないかと思う。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
大口ショート増えてるなぁ…。まさか踏みあげられちゃってる!?
こうなるとワンチャン上あるぞ…。
WTI原油の個人のポジション状況
あぁ…前の週に予想したとおり63ドル抜けで個人投資家がショートに変えてる。
こりゃ上だろうなぁ…。
WTI原油のポジション状況 まとめ
思ったとおり個人投資家が上昇局面で売りに切り替えてたので
来週は押し目買い優勢だろうね。
サポートラインまで引き付けて買われだしたら乗ってみるのも良いかもしれん。
ただ66ドルを超えるかは微妙なライン。
何か強力なネタが欲しいところ。
週の終値を比較
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)
2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。
2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁
2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
2021年04月30日 63.46 (+135pips上昇)
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- インドや日本で新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されて原油は売られた
- しかし、OPECが足元の需給の動向を警戒して生産調整するかもしれないと報道された事で原油が買われ始める
- その後はドル安もあって商品価格が割安と判断されて買われる
- バイデン大統領の演説後は買いが加速して高値を更新
- 週末にインドや日本での新型コロナ感染拡大がふたたび警戒され利確売りが入り63.33のライン手前でどっちに行くのか分からない状態で終わる
- 大口と個人がショートで捕まってるみたい…
来週は押し目買いが優勢になりそうではある。
前の週も言ったように、石油系の投資に旨みをあまり感じられないから
66ドルを抜けられないなら
70~150pips抜けで逃げるのが無難だと思う。
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