ダウ30【見通し・予想・動向】FOMC議事録11月テーパリング着手で何故か株価が買われるネタに… テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年10月15日(金)の週を終えて
2021年10月11日(月)から10月15日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年10月15日(金)の週を終えて)
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年10月11日(月曜日)から10月15日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- FOMC議事録の発表があり11月半ばごろにテーパリングを開始できる考えが示されていたが、なぜか株価がそれに反応して買われた
- JPモルガンの好決算やその他の銀行も決算が良かったようで決算シーズンの安堵感が広がっている
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- エネルギーコストの上昇を背景に13日から始まる決算シーズンに警戒感が強まって売られた
- FOMC議事録の発表を控えて警戒感から売られた
2021年10月11日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
NY時間に戻り高値を売られた形
エネルギーコストの上昇を背景に13日から始まる決算シーズンに警戒感が強まって売られたみたい。
たしかに石炭、天然ガス、原油が上がってるもんなぁ。
プラチナや銅なども上昇してるしインフレ懸念からのコスト上昇が懸念されてるんだろうな。
高値34966.29 → 終値34492.11(-474.18pips下落)
(23時台~24時台)
2021年10月12日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日同様に反発を見せたもののNY時間から戻り高値を売られる形で終わる。
翌日にFOMC議事録の発表を控えて警戒感から売られたみたい。
テーパリングの次期を見極めようとしているらしい。
個別株ではテスラが上昇している。
どうやら9月の中国製EVの販売台数が5万6006台となり
約2年前に上海で生産して以来の最高の記録を出した事が背景にあるらしい。
高値34622.21 → 終値34330.30(-291.91pips下落)
(21時台~夜1時台)
2021年10月13日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日と同様にNY時間からの戻り高値を売られて安値を更新したものの
戻り高値付近まで買い戻されて陽線で終わる。
FOMC議事録の発表があり11月半ばごろにテーパリングを開始できる考えが示されていたが
なぜか株価がそれに反応して買われていると言われている…。
え!?という感じが否めない。
個別株ではJPモルガンが第3四半期決算の利益が前年同期比で24%増加しているらしく
予想を超える伸び幅となっているのが好感されているが銀行株は冴えない様子。
アップルも世界的な半導体不足を理由に新型アイフォンのiphone13シリーズの生産を1000万台減産する見通しが嫌気されている。
割と株価指数にネガティブな内容が目白押しっぽいけど
なぜか株価は安い所で拾われている…。
押し目か?
安値34121.65 → 終値34390.85(+269.2pips上昇)
(23時台)
2021年10月14日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
株価が爆上げ!!
前日のネガティブ要因から買い戻されて怪しいと思ったが何があった!?という話んだんけども
こじつけ感がハンパない。
前日のJPモルガンの好決算やシティグループやバンクオブアメリカも良かったみたいで
前日は上昇しなかった銀行株がここにきて上昇したみたい…。
あとは新規失業保険申請件数が29万3000件となり2020年3月中旬以来の約1年7カ月ぶりの低水準になった事が
経済大丈夫じゃん!という楽観的な見方で株がブチあげてるみたい…。
えぇ…労働よくなったらテーパリング開始で株を売ってたやつらどこ行った!?
というような株の買われ方しています。
WTI原油もカチ上げてるしインフレ懸念で売ってた奴らもどこ行った!?
イカサマだろこんなん。
安値34383.33 → 終値34970.68(+587.35pips上昇)
(7時台)
2021年10月15日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日に引き続き株価が爆上げ!!
ゴールドマンサックスの好決算により銀行株全体が堅調だったことから
安堵感からの株価が上昇しているみたい。
アルミ大手アルコアの株価が爆上げ。
決算が予想を上回った事と5億ドル相当の自社株買い計画と四半期現金配当の開始を発表した事が好感されたらしい。
マジでインフレ懸念とテーパリング11月開始懸念で売ってたやつらどこ行ったんだろうね?
ホント子供が悪さしてるようなネタと価格変動ですやん…。
安値34924.06 → 終値35321.12(+397.06pips上昇)
(9時~10時台)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
直近のレジスタンスライン
35634.16
最高値超えるかどうか。
今のところ勢いを感じるから、ここ突き抜けて36091.37のライン目指すかもしれない
直近のサポート
34565~34841で押し目を拾われるかどうか
先週の34022を下抜けずに押し安値を上げた事から34000台で耐えきったと見ていいだろう。
あとは34565と34841の抵抗ラインが押し目として機能するかどうか。
今のところ5日SMAと転換線がサポートになりそうな雰囲気を感じる。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
SP500の売りポジがどんどんなくなってきている。
債務上限の問題が片付いた事で株の新規買いが入ってきている感じ。
なぜかFOMC議事録の11月テーパリングで買われるネタになってるのかが不明。
なんでもポジティブに受け取り過ぎだろと言いたい。
ネガティブ要素でもポジティブに変えるなと言いたい。
とりあえず買いの勢いが増しておる。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ダウ30は先週から個人投資家がSで捕まってたけど
さらにSポジ増えて捕まってるじゃん…。
SP500は天井ロング勢が戻ってきた所を安堵してロスカットしている模様。
ダウ30のポジション状況 まとめ
株価も勢いよくブチ上げてるし…これ最高値目指すんじゃねーか?
個人投資家のSポジをエサにして株価ブチ上げそう・・・。
たぶんSP500もSに転換するだろ・・・ロング比率減って来てるし。
これ見てると、ほんま個人投資家って価格を動かすエサでしかないんだなってつくづく思うわ。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
2021年06月25日 34495.54 (+1190.81pips上昇) 先週は売り過ぎちゃたで買い戻し。バイデン大統領と超党派のインフラ投資計画が合意したとの報道で買いが強くなる
2021年07月02日 34790.03 (+294.49pips上昇) 雇用統計が良くてもFRBが早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方でこじつけ感満載で株価が上昇
2021年07月09日 34897.85 (+107.82pips上昇) 景気回復のピークアウトで買われた債券が一服感で売られて株価が反転上昇
2021年07月16日 34694.44 (-200.41pips下落) デルタ株の感染拡大が警戒されている
2021年07月26日 35064.11 (+369.67pips上昇) デルタ株の感染拡大が警戒されて月曜日に953ドルも下落したが、火曜日に速攻で買い戻されて気づけば3指数最高値を更新した
2021年07月30日 34985.89 (+78.22pips上昇) パウエル議長の発言でテーパリングを始めるには問題が残ってる事や利上げには程遠い発言で緩和継続との見方でドル安株高となった
2021年08月06日 35213.04 (+227.15pips上昇) 失業率の改善や非農業部門雇用者数が良くて謎のポジティブで買われる(テーパリングや利上げ連想にならなかった)
2021年08月13日 35513.23 (+300.19pips上昇) 1兆ドル規模のインフラ法案を上院で可決。おまけに社会福祉や気候変動に対応した3.5兆ドル規模の財政支出法案についても予算決議を可決
2021年08月20日 35109.21 (-404.02pips下落) ダラス連銀総裁がデルタ株などで経済が失速するなら自身の金融政策の考えを調整すると匂わせ発言で買い戻し
2021年08月27日 35455.09 (+345.88pips上昇) アメリカでファイザーとビオンテック共同開発の新型コロナワクチンが正式に承認された。パウエル議長のジャクソンホール発言でハト派と受け取られて株高ドル安に
2021年09月03日 35354.98 (-100.11pips下落)
2021年09月10日 34651.30 (-703.68pips下落) 法人税21%から26.5%に引き上げ。中国の大手不動産問題が嫌気
2021年09月17日 34525.35 (-125.95pips下落)
2021年09月24日 34829.25 (+303.90pips上昇) 恒大の過度なリスクが後退して株価が激リバw
2021年10月01日 34367.72 (-461.53pips下落) インフレ懸念とアメリカの債務上限問題
2021年10月08日 34762.35 (+394.63pips上昇) アメリカの債務上限の合意で株が買い戻される
2021年10月15日 35321.12 (+558.77pips上昇) FOMC議事録で11月にテーパリング着手が分かり何故か買うネタとなる。あとは銀行系の決算が予想よりも良くて安堵感が広がる
まとめ
FOMC議事録で11月のテーパリング着手が分かったのに
何故か買うネタとして作用しているのがイカサマ感がハンパない。
個人投資家がSして捕まっており株価の上昇に勢いが増す。
つまり…個人投資家のSポジを狩る為に最高値を目指す展開になると予想する。
Sしてる人はご愁傷様って感じ…。
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