ダウ30【見通し・予想・動向】個別銘柄の下窓を注視!!株価の天井を警戒中 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年4月30日(金)の週を終えて
2021年4月26日(月)から4月30日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年4月30日(金)の週を終えて)
#ダウ30・アメリカ株式市場・俺ニカル分析
2021年4月30日の週を終えてハイテク株を中心に売りが目立つ
次の四半期でこれ以上の利益が出せるのか?
懐疑的な見方が出て高値で売られている銘柄が多いtwitterとか下窓9ドルとか悲惨な状況になってる… pic.twitter.com/RYXol9I3Sy
— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) May 1, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年4月26日(月曜日)から4月30日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- テスラの第1四半期の売上高と利益が市場予想を上回った事
- アルファベットの決算が好調
- バイデン大統領の増税演説でなぜか買いが強くなる
- フェイスブックの決算が好調
- アマゾンの決算が好調
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- テスラはビットコインの利益で業績を伸ばしてるので自動車販売の利益じゃない事が嫌気されている
- 3Mが新型コロナのパンデミックや2月の寒波の影響でサプライチェーンの混乱でコストが増大すると警告したのが嫌気されている(7ドルの下窓スタート)
- ボーイングの決算があったが第1・四半期決算で市場予想を上回る損失を計上
- FOMCでFRBがテーパリングを始めるのではないか?タカ派的な動きになるのではないか?とタカ派的な行動が時前に警戒された事
- マイクロソフトの業績は一時的なプラス要因で押し上げただけでは?と懐疑的な見方が出ている事
- twitterの株価が9ドルクラスの下窓を開けて下落
- ハイテク株を中心に次の四半期決算で、これ以上の利益を出せるのか?懐疑的な見方から売られる
2021年4月26日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
NY市場スタート時は株価指数は上昇して始まりましたが
SP500とナスダック100が強い形でダウ30はイマイチな形で終わりました。
テスラの第1四半期の売上高と利益が市場予想を上回った事が
SP500やナスダック100の株価の上昇を牽引しているようです。
アメリカの景気指標はダラス連銀製造業指数が予想より良かった事ぐらいで
とくに大きく価格を動かすようなネタはありませんでした。
始値34025.92 → 終値34006.40(-19.52pips)
2021年4月27日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
日本時間の午前中は株価は上昇していたが
19時手前から株価は高値から売られ始める。
NY時間開始でダウ30は下げスタート。
米3Mの決算は1株当たりの利益は2.77ドルとなり事前予想は1株当たり2.30ドルの利益。
別に悪くはなかったものの株価は7ドルぐらいの下窓を開けてスタートしました…。
新型コロナウイルスのパンデミックの影響で2月の寒波によるサプライチェーン(供給網)の混乱で
コストが増大すると警告したのが嫌気されちゃったらしいです…。
ここ最近、決算は悪くはないのに下窓を開けてスタートする企業が出始めてるのが気になる。(インテルを筆頭に)
テスラも自動車販売じゃなくてビットコンの売却が業績を押し上げた事が嫌気されたのか売られてるみたいです。
高値34087.55 → 終値33927.08(-160.47pips下落)
2021年4月28日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
この日、FOMCがありFRBがテーパリングを始めるのではないか?タカ派的な動きになるのではないか?
と警戒された事もありダウ30やSP500が20:30頃から戻り高値を売られ始める。
NY時間開始の22:30にダウ30は下げスタートし安値を更新する。
FOMC後のFRBパウエル議長の発言でテーパリングについて議論する時期ではないと発言が出た事で
時前に警戒されていたタカ派的な発言はなかった事から株価は持ち直すが
引けは安値付近で張り付いて終了する。
ボーイングの決算があったが第1・四半期決算で市場予想を上回る損失を計上した。
NY開始のダウ30の安値更新はボーイングの決算がダメだったのが背景にあると思われます。
マイクロソフトは一時的なプラス要因が業績を押し上げたと懐疑的な見方が広がった事で
株価が売られたようです…。
アルファベットは終値で過去差高値を更新。
第1四半期の売上高が市場予想を上回った事や純利益が第2四半期連続で過去最高を更新。
そして500億ドルの自社株買い計画を発表した事で株価が上昇しているようです。
高値33983.95 → 終値33830.08(-153.87pips下落)
2021年4月29日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
日本時間の午前中にバイデン大統領の演説があり
1兆8000億ドルの子育て、介護支援策「国家家族計画」を発表し、
財源を賄うための法人税や富裕層のキャピタルゲイン(株式譲渡益)税引き上げの必要性について発言がありました。
これ以降、株価は堅調に上昇を継続。
NY時間が始まると一発デカイ下げを決めたが
その後はリバウンドして高値を更新する感じになっています。
フェイスブックの決算発表が好調で5カ月ぶりの大幅な上昇率を記録。
SP500、ナスダックの上昇を牽引して
リスクONの流れを作ってダウ30もつられて上昇。
第1四半期決算で売上高や利益が市場予想を上回った事が背景にあるようです。
また広告支出拡大が追い風となっているようです。
アップルは微妙な感じで終わる。
iPhoneやMacの販売好調を背景に売上高と利益は市場予想よりも良かったものの株価は微妙な感じで終わる。
アマゾンは上昇
第1四半期の決算は新型コロナの影響でオンライン販売が引き続き好調で
4四半期連続の過去最高益となった事や売上高が市場予想を上回った事が背景にあるようです。
安値33745.20 → 終値34035.53(+290.33pips上昇)
2021年4月30日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日上昇していたハイテク株が売られて終了。
ハイテク企業を中心に、次の四半期はこれ以上伸びないんじゃないかという懸念が出て売られているようです。
ツイッターの第1・四半期決算は売上高や利用者数が市場予想と変化があまりみられず
第2四半期の売上高見通しが微妙だったことから売られて15%株価が下落。
9ドルの下窓を開けて株価が下落しています…。
石油大手シェブロンの株価が下落。
第1・四半期決算は、原油高の恩恵が精製マージンの低下などで相殺され、29%の減益となった事が嫌気された。
高値34056.80 → 終値33924.47(-132.33pips下落)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 34000ドルから上は頭が重い状態が続く
- しかし安いところでは買いも入り34000ドルに戻ってくる状態
- 1週間で見ると34000ドル~33745ドルのヨコヨコレンジで週を終える
直近のレジスタンスライン
34022 水色のライン
現状この辺をウロウロしている。
個人投資家のショートが減り始めたから
この辺で上昇ストップかなぁ。
34565.78ドル 水色のライン
前回の押し安値(3月5日の始値)から直近の高値の山の終値(3月17日)で計算した幅を
直近の押し安値(3月24日の終値)に足した場所をN値のMAXと仮定した場合のラインです。(2088ドル幅)
個人投資家が損切したし、到達はお預けかも。
当面は34000ドル台が頭が重い感じなので上抜けを待つしかないですね。
直近のサポートゾーン
33158 水色のライン
直近では33745あたりでレンジの下限があるっぽい。
そこを下割れたら、この辺りまで押して来るか
25MAや基準線が近くにあるので、この辺りで買いが集まるかじゃないでしょうか。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
SP500のショートが減ったなぁ。
そして買いがシコタマ増えてる。
小口投機は売りも買いも多いが
株価自体は34000ドルで頭が重い感じを見ると
そろそろ高値を警戒する必要があるんじゃないかと思うんですよ。
とくに最近、個別株で決算は順調にこなしてる、もしくは好決算なのに下窓スタートしてる株が多すぎる。
これが何か嫌な雰囲気を感じるんだよね…。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ダウ30のショート比率が減ってる。
ついに諦めて損切りしたか。
SP500も同じようにショート比率が減ってる。
ダウ30のポジション状況 まとめ
個人投資家のショート比率が減って
大口もショート減らしてロングに傾けて来てる。
株価は最高値を更新しきれず高値レンジなんだよなぁ。
そろそろ天井感が出始めても良い頃合いな気がする。
安いところで買いたいから
いっぱつドカンと下がってほしいなぁ。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- 決算が良い、もしくはそこそこの状態なのに個別株は下窓を開けてスタートする銘柄が多い
- ダウ30は34000ドルで頭が重い感じを出して高値レンジ状態
- 個人投資家のショート比率が減り始めてる
- 大口は買いに傾けている
- バイデン大統領が演説で富裕層を対象にした増税の必要性を訴えてる
個別銘柄の下窓が多いのが、なんか臭いんだよなぁ…
個人投資家のショート比率も減ってる事だし
VIXもジワジワ上昇してる感じだし
どこかにリスク回避が潜んでそうなので下落を警戒しとくかな。
とはいえ僕はダウ30の右肩上がりの伝説を信じて株を買う派なので
安いところで株価指数を買いたいから
落ちるならとっとと下落してって感じです。
下の方で待ち構えます。
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