ドル円 【予想・見通し・動向】最悪のシグナル点灯 俺のショートポジション終わった… テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年4月30日(金)の週を終えて
2021年4月26日(月)から4月30日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年4月30日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2021年4月30日の週を終えて最悪のシグナルが点灯しました😇
来週ドル買いが強くなるかもFRBパウエル議長がテーパリングの議論は
否定してるのに市場参加者は堅調な米経済指標を見て
テーパリング討議始めろと
ドルを買って圧力かけてる俺のドル円の売りポジ 終わった😇 pic.twitter.com/GpRcMQOJYv
— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) May 1, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年4月26日(月曜日)から4月30日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると
ドル高の要因は以下のとおりです。
- 今週のFOMCでFRBがテーパリングを開始するのではないか?という警戒感でドルの買い戻しが強くなる
- 米長期金利の上昇
- バイデン大統領の施政方針演説
ドル安の要因は以下のとおりです。
- 銅のロンドン金属取引所の価格が2011年以来の高値という事で銅埋蔵量世界2のオーストラリアの通貨である豪ドルを筆頭にドル安
- ジョンソン首相が6月21日に新型コロナのロックダウン規制の全面解除の可能性が高いと発言した事でポンド主導のドル安
- FRBパウエル議長が早期のテーパリングを否定した事
2021年4月26日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
日本時間の午前中はドル円は上窓スタートだったけど窓を埋めて下落。
とくに目立った情報は出ていないが豪ドルを筆頭にドル安の流れだった。
銅のロンドン金属取引所の価格が2011年以来の高値という事で
銅埋蔵量世界2のオーストラリアの通貨である豪ドルが上昇を牽引。
このネタで日本時間の午前中はドル安の流れだった。
そして14時50分頃からドル円は反転上昇の雰囲気を出し始める。
インドで新型コロナワクチンの確保が遅れる可能性がある報道からリスク回避的な流れが来るが
20:54頃にドル円の買いが強くなり108円を回復。
米長期金利の上昇につられて円安の流れとなる。
ここからドル円の上昇が加速していく。
経済指標はダラス連銀製造業指数が予想よりよかったくらいで、たいしたネタが無い。
しかしアナリストの間では今週のFOMCでFRBがテーパリングを開始するのではないか?
という思惑からドル安派が慎重になっていると言われているようです。
これをネタにドルが買い戻されている動きとなったと思われます。
安値107.637 → 終値108.085(+44.8pips上昇)
2021年4月27日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
ドル円は朝から強気の様子。
10pips~15pips下げたら即座に買いが入り上昇の勢いが加速していく。
とにかく下がる気配が全くない。
OP108.75に潜んでいたこともあり、この辺のオプションを目指して上昇していた可能性もある。
日銀の黒田総裁の発言はあったが金融政策は現状維持なので目新しさはない。
ジョンソン首相が6月21日に新型コロナのロックダウン規制の全面解除の可能性が高いと発言した事で
ポンドが買われている要因になっている。
夜中の1時、3時とドル円は下がる気配を見せず
ひたすら上昇して終わりの日でした。
アメリカの長期金利が上昇しているので、
前日にアナリストが指摘していた、FOMCのテーパリング開始を警戒したものだと思われます。
安値108.054 → 終値108.658(+60.4pips上昇)
2021年4月28日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
FOMCでFRBが早期の利上げやテーパリングの開始を警戒してのドル高が続きました。
23:16分頃、EUのラガルドECB総裁の発言があり
下期には堅調な景気回復を見込むとの発言が出た事から
ユーロドルを筆頭に一斉にドル安が加速する。
3:00のFOMCで初動はドル高からドル安へ。(ドルストレート・ドル円ともに)
3:30にパウエル議長の発言があり低金利の維持とテーパリングについて議論する時期ではない
と発言が出ると米長期金利の低下と共にドル安が加速!
テーパリングを警戒してのドル高だっただけに、その反動からドル安になりました。
高値109.075 → 終値108.591(-48.4pips下落)
2021年4月29日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
日本時間の午前中にバイデン大統領の新たな大型経済対策を表明した事に反応して
ドル高の流れとなった。
バイデン大統領が施政方針演説を行い、1兆8000億ドルの子育て、介護支援策「国家家族計画」を発表した。
この支援策で財源を賄うための法人税や富裕層のキャピタルゲイン(株式譲渡益)税引き上げの必要性があると表明した。
すでに約2兆ドルのインフラ投資計画に次ぐ大型政策となるようです。
バイデン演説後はドル買いに反応しており
ドル円は前日の高値を更新するまで上昇を継続後、売りに押されて終わるが
落ちたら即座に買ってくる勢力がいて、なかなか下がらない状態になっています。
安値108.429 → 終値108.927(+49.8pips上昇)
2021年4月30日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
FRBパウエル議長は、テーパリングの議論を否定したものの
堅調な米指標が発表されている事から
テーパリング討議開始への圧力が高まる可能性が浮上してドルが買われている模様。
月末のドル売りのポジションを解消する動きも合わさって
ドルの買い戻しが起きてるようです。
ドル円は高値を更新して高値張り付き状態で週を終えています。
安値108.707 → 終値109.320(+61.3pips上昇)
ドル円 テクニカル分析
ドル円のテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の初めからドル高円安の流れ
- 週の200MAラインで打ち返され上髭陰線になったものの、上髭を回収して25MAと基準線を上抜けて週を終える
直近のレジスタンス
109.6xx 緑のライン
110円の高値の山を付けてから下落して頭を抑えられてる部分があるので
ここが直近の抵抗ラインかなと思います。
直近のサポート
108.9x 1時間足の75MA付近
1時間足で75MAに来ると強力な買い支えが入ってるのを確認しているので
このあたりに来た時にすごい買いが入るのではないかと予想しています。
おおよそですが次は108.8~9くらいで差し当たるのではないでしょうか。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
ドル円はなんぼでも安値からカチ上げてるのに、大口は円売りやめて円を買ってるのが不思議なんだよなぁ。
誰だ?こんなに円売ってるやつ。
誰かが介入してるのかな~?
ドル円の個人のポジション状況
最悪のシグナル点灯したわ…
iFOREXの個人がドテンショートに切り替えてる…
こうなってしまうとドル円が下がらなくなるんだよなぁ…。
俺のドル円売りポジション終わったわ。
ドル自体のポジション状況を比較
ついに個人投資家がユーロドルのショートを損切。
そしてユーロドルが大きく下落。
これドル高転換したろ…。
俺のドル円の売りポジおわったぁ…。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)
2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- アメリカの経済指標が堅調で早期にテーパリング始まるんじゃないか?という思惑からドル高
- FOMCがありFRBパウエル議長がテーパリングの議論を否定するとドル安
- その後、バイデン大統領の演説がありドル高
- そしてFRBパウエル議長が早期のテーパリングを否定したのに、市場参加者は早くテーパリングしろや!と言わんばかりにドルを買って圧力をかけている模様
- 個人投資家のユーロドルのショート比率が減りドル高転換の可能性を示唆
- 個人投資家のドル円ロングの比率が減り、ドテンショートの流れでドル高転換の可能性を示唆
個人投資家のユーロドルショート損切したのか売りポジが減って
なおかつドル円もiFOREXの個人投資家がドテンショートに切り替わってきてるし
最悪のシグナルが点灯したわ…。
欲張ってボリンジャーバンドの-3σ+75MAまで行くと思って粘り過ぎたら大惨事だわ…。
ボリンジャーバンドの-2σで反転してしもうたわ…。
ドル円のショートポジ完全にオワッタ…。
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