ダウ30【見通し・予想・動向】最高値を更新して2020年を締めくくる テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年12月31日(木)の週を終えて
2020年12月28日(月)から12月31日(木)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年12月31日(金)の週を終えて)
#ダウ30・俺ニカル分析
2020年12月31日の週を終えてアメリカの9000億ドル規模の追加経済対策案が
可決されたものの
個人給付の600ドルから2000ドルに引き上げる案が
決まらず高値から横ばいで推移して年内は終了終値ベースでは最高値を更新した形で終わる
1月5日の上院投票に注目が集まる感じか pic.twitter.com/qoO8GsZsVx
— 堅実なる投機家@-486万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) January 2, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2020年12月28日(月曜日)から12月31日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間でインパクトがあった出来事は
- トランプ大統領が新型コロナ追加対策法案の9000億ドル規模の法案に署名
- マコネル院内総務が個人給付600ドルから2000ドルに引き上げる案に難色を示し採決を見送る
- イギリスでアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発する新型コロナワクチンが世界で初めて承認される
12月28日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
27日の日曜日の時点でトランプ大統領が新型コロナ追加対策法案の9000億ドル規模の法案に署名しました。
この報道が好感され、政府機関の一部が閉鎖する懸念が和らいで
景気回復への期待感から株価が上昇しました。
追加景気刺激策には航空会社向けの支援に150億ドル規模の支援が盛り込まれた事で航空株が上昇しました。
ダウ30は市場最高値を更新し、終値ベースでも前回の高値の山を越えた形になりました。
安値30099.99 → 終値30443.99(+344pips上昇)
12月29日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日、トランプ大統領が追加経済対策の署名をしたものの
国民への現金給付を600ドルから2000ドルに引き上げる案を
上院のマコネル院内総務が難色を示し、採決を先送りした事で
リスク回避により株価は高値を更新しましたが失速した形で終わりました。
高値30634.85 → 終値30406.43(-228.42pips下落)
12月30日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日、上院のマコネル院内総務が個人給付を2000ドルに引き上げることについて採決に難色をしめしましたが
イギリスでアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナワクチンが
世界で初めて承認された事からワクチンの展開が期待され
株価は小幅に上昇しました。
終値ベースでは最高値を僅かに更新しています。
安値30345.63 → 終値30461.18(+115.55pips下落)
12月31日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
特に市場を動かすようなネタは無く小幅に下落して終了。
結局、上院で個人給付に関する採決の結果は出ず年末の取引が終わりました。
高値30493.14 → 終値30420.14(-73pips下落)
1月1日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
元旦の為、全市場はお休み
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の始めに大きく上昇して最高値を更新
- その後、5日SMAに支えられる形で上昇ウェッジの上辺のラインを攻める感じでジワジワと上昇し、5日SMAを下回る事なく年末を終えました
直近のレジスタンス
最高値を更新して上昇してきているので、どこがレジスタンスか不明です…。
今のところ、上昇ウェッジの上辺にそってジワジワと上昇している感じですが
直近のレンジ29100~30000ドルの900ドル幅を抜けたので、
次のターゲットもそのレンジ幅になりうると考えると
30900ドル~31000ドルあたりが次のレジスタンスになると思いますが
あくまでも目安なので過信しすぎないようにしましょう。
直近のサポートゾーン
29987 もしくは5日SMA、転換線
リスク回避で急落したものの29594.20のラインは鉄板を敷かれたように固いです。
その後、29987で買い支えられ、とにかく30000ドルをキープしたい様子がうかがえます。
この事から転換線もしくは5日SMAを軸に上昇を継続しつつ
下落したとしても29987あたりで買い支えが強いので
29594.20を最終サポートと見ても、このあたりの鉄板を明確に下にブチ割れてくるまでは
ダウ30は緩やかに上昇を継続するのかなと見ています。
ダウ30とSP500のCFTCの大口のポジション比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
ここでSP500のポジション状況と比較しているのは
ポジションの量がダウ30と比べて多い事とチャートの形もさほど変わらない事から
母数の多いSP500と比較する事で流れを掴みやすくする為です。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
1月1日が元旦で市場が休みなので発表が遅れる事となりCFTCの分析は次回に持ち越します。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
さて、アメリカで新型コロナ追加対策法案9000億ドル規模が可決されましたが
個人投資家のポジション状況はどうなっているのかというと
SP500、ダウ30共に売りが増えました。
SP500に関しては買いが多かったのですが
ここにきてダウ30と同様に売りが増えました。
つまり…高いところでは売りたい人がまだまだ多いという事になります。
ポジティブな法案が可決されていくなかで売る要素はあまり無いと思うのですが
どうも個人投資家は売り意欲が多いように感じます。
ダウ30のポジション状況 まとめ
ダウ30は29594.20を見に行ったものの、結局、買い戻されており
SP500も買いが多かったものが売りが増え
ダウ30とSP500ともに個人投資家は下がってほしいと願う人が多いように思います。
ファンダメンタル的にアメリカは刺激策をなんだかんだで議論しながら
可決していってる状況なので、売る要素がない状態で高いから売るという行為は
ちょっと危険なように思います。
新規で売りで入る場合は、不利な状況に持っていかれないように気を付けて売りましょうね。
週の終値を比較
02月21日 29017 ←クリア(2020年11月13の終値)
02月29日 25534 ←ここを超えると上昇に弾みがつきそう
03月13日 23017 ←ここを明確に超えてきた
03月20日 19198 ←ここを底打ちと判断
03月27日 21549
04月03日 21053
04月09日 23792
04月17日 24269
04月24日 23776
05月01日 23730
05月08日 24391
05月15日 23604
05月22日 24476
05月29日 25505
06月05日 27089
06月12日 25548
06月19日 25669.02
06月26日 25090
07月03日 25747.36
07月10日 26100.60
07月17日 26633.92
07月24日 26436.68
07月31日 26442.10 (+5.42pips上昇)
08月07日 27428.27 (+986.17pips上昇)
08月14日 27873.87 (+445.6pips上昇)
08月21日 27912 (+38.13pips上昇)
08月28日 28647.36 (+735.36pips上昇)
09月04日 28095.96 (-551.4pips下落)
09月11日 27620.05 (-475.91pips下落)
09月18日 27741.48 (-121.43pips下落)
09月25日 27184.74 (-556.74pips下落) ※下落4週目 反転上昇して引け
10月02日 27694.43 (+509.69pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
10月09日 28644.35 (+949.92pips上昇) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
10月16日 28526.56 (-117.69pips下落)
10月23日 28299.23 (-227.33pips下落)
10月30日 26545.21 (-1754.02pips下落) ※新型コロナ追加経済対策の協議が纏まらない事と大統領選前の不透明感から大暴落
11月06日 28349.67 (+1804.46pips上昇) ※アメリカの大統領選があった週
11月13日 29482.67 (+1133pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超えると発表される
11月20日 29195.77 (-286.9pips下落)
11月27日 29938.79 (+743.02pips上昇) 最高値更新!バイデン氏の次期政権移行プロセスを容認した事
12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- 新型コロナ追加対策の9000億ドル規模の法案をトランプ大統領が署名しリスクONで株価が最高値を更新
- その後、個人給付額を600ドルから2000ドルに引き上げる案をマコネル上院院内総務が難色を示し、株価の上昇が小幅にとどまる
- 個人給付の引き上げに難色を示した事で株価が下落すると思いきや、イギリスでアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発する新型コロナワクチンが承認された事でリスクONの流れに
- 結局、個人投資家は高いところで売りたい意欲に駆られダウ30とSP500ともに売りが多い状態になる
- 個人投資家の売りが多い状況で株価は最高値を更新している状態で年末を終える
個人投資家の売りが増えたので株価は2021年も上昇を緩やかに継続と見てます。
下がったら買おうと思ってますが
なかなか下がらないので、やきもきしています。
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