/* youtube 所有者確認 */ /*Google Ad*/

フィボナッチとナンピンに溺れ過ぎた男の末路 – 原油で玉砕と栄光を繰り返した思い出の日々

2019年1月17日

みなさん原油という投機商品があるのをご存知だろうか?

投機をやってる人なら
知っている人がほとんどでしょう。

でも知ってはいるけどトレードしたことがないから分からない
という人も多いのではないでしょうか?

私も分からなかった内の1人であり
原油トレードに興味を持って始めたはいいが
あまりの値動きに判断が遅れて大きな含み損を抱える事になったのも事実です。

実際に触ってみると値動きが激しいこと激しいこと。
FXで言われている殺人通過のポンドなんかヒヨコレベルに感じるほど
原油の値動きは激しい!!!

数値で比べると

ポンドだと少なくて1日に40pips~60pips
多くて80pips~150pips

原油だと1日に100pips~200pipsが当たり前で
気づいたら300pips~400pipsなんてザラ
日を跨いだら1週間で1200pips動いてましたなんて
ザラ中のザラでなんですわ…。

しかも動いたら一方通行でFXみたいに変な戻しが割り込まない。

2018年の10月からの暴落だと3ヶ月で3400pips動いてますからね…。

やばすぎる原油。

こんな値動きの激しい原油を知らずに
希望に満ち溢れトレード参戦したはいいが
ボコボコにやられた人は数知れないと思います。

トレードしながら散っていった人を何度も見てきたし
自分も散って復活して散っての繰り返し。

そんな私の盛者必衰の理をあらわす人生を振り返ろうと思います。

スポンサーリンク

ファンダメンタルに頼りすぎていた男の末路

私が原油に参戦したのは2018年2月
おりしも原油は66ドルから62ドルに落ちてきて
もう60ドル割れも間近な状態だった。

週間在庫も増えてきてるし
昔見た記憶だと原油って65ドル台だと普通に10ドルぐらい下がってたよね!
そんな感じだった。

だから普通にここは売りだろう!
そう思ってWTI62ドルの水準で東京原油を売りで入った。

原油は見事59ドルに落ち
見通しも当たって『 よっしゃ!キター! 』状態だった。

そのときの含み益は大体10万円前後。
初陣にしては上出来だと思った。

だが59ドルに落ちたは良いが
どうも60ドルに戻される日が続いた。

なんか怪しいと思ったが見通しがあってるから
まだ大丈夫だと思っていた。

気づけば建値に戻ってきていた。

ここで一旦ポジションを解消すればよかったものを
在庫増なのど調整安で1月の天井高値から落ちてきているのもあって
大丈夫だろうと安易に構えていた。

しばらくしたらまた59ドル台に落ちてきた。

大丈夫ではないか。

安心しきっていた矢先に60ドルにまた戻した。
今度は安値を更新せずにすぐさま戻してきた。

これは買いが厚いのかなと思って
別の限月にLを同枚数仕込んだ。

ここでSとLの均衡を保って止めればよかったんだ。

だけど売り建値を超えて上がったので
ナンピン売りを追加してしまったのだ。

在庫見通しが増えるからファンダメンタルズ的には
下落していくという自信が売りポジを増やしてしまうハメになったのだ。

しかもあろう事か売りで行けると判断して
買いポジションを60ドル台に落ちてきた時に外してしまったのだ。

これが失敗の始まりだった。

価格は59ドルに行くことはなく60ドルから徐々に上昇をはじめた。
だけど1月につけた高値を超える事はなかった。

まだレンジの範囲内だ!いけると思って高値近辺で売りナンピンを増やした。

価格が下がるのは下がるが一向に60ドルを割る気配がない。
むしろ日足三角を形成する形で
しかも徐々に底値を切り上げていっている。

雰囲気的には上に抜けていくのではないかという不安があったが
売りナンピンを持ったまま静観していた。

数日後、不安がみごと的中し三角ラインを上に抜けて上昇した。

だが何故か負けを認める事ができず高値で売ってしまった。

それは週間で発表される在庫が増えており
価格は下落するという考えを捨て切れなかったからである。

運がよかったのか下がった。
下がったのは下がったが三角ブレイク値の62ドル付近にまで戻っただけで
そこが押し目となり一気に上昇した。

ショーターはここが最後の逃げ場だったのだ。

いつまでもファンダメンタルズに囚われ
下落を信じ続けた結果である。

原油の恐ろしさは一方通行の一撃が本当にヤバイという事である。

その恐ろしさは泣く子も黙るほど無慈悲な一撃なのである。

これ以上、上昇されたらまずい…。

損切りした。
マイナス200万円やられた。

ファンダメンタルに固執しすぎて
目の前のテクニカルを見落とした結果だった。

しばらく唖然とした。
2chの連中も一旦休憩しろとの忠告をもらったが
ドテンLした。

もう後がなかったが重要ラインをぶち抜いたのだから
重要ラインを維持できれば上がるという自信があった。

案の定上がった。

原油はファンダメンタルも大事だが
目の前に示すテクニカルを無視すると痛い目を見るというのが分かった。

利確千人力が遅れた男の末路

もう原油は多少のレンジと微下げがあったが
重要ラインを守りきり上昇していった。

2chでドテンLすると宣言し
陰線は買ってやるという宣言どおり押し目を拾って行った。

気づいたら72ドルまで上昇してた…w
さすが商品の王様の原油と思った。

気づけば含み益がプラス200万円と一撃で前回のマイナスを取り戻す事ができる
水準まで利益が乗っていた。

だが…また自分の頭の切り替えの遅さから利益確定を逃して
ポジションを握り続けてしまった。

握り続けた理由に前回ファンダメンタルに固執しすぎて含み損を抱えたのを
思い出したのだ。

そして70ドルの節目を越えてるのに
ファンダメンタルで落ちるのか?
そう疑念を抱いていた。

なんだか価格はここから伸びそうだし
うかつに利益確定して利益を減らしたくない。

そんな欲を出した結果、
前回重要なライン越えの位置66.5ドルくらいまで原油価格は落ちた。

しまったと感じた。
ここでようやく利益確定に踏み切った。

上がる事も想定していたが
自分の考えに固執しすぎてマイナスを出したくないのが理由だった。

このときの利益はゼロではなく120万円程度だった。

東京原油は為替差損もありドバイ原油に連動しているので
WTI原油の価格がダイレクトに反映されるわけじゃないのが唯一の救いだった。

利確千人力というのは本当だなと思った。

利益が乗って気分が高揚しはじめたとき
そこは利確ポイントなんだなと思いました。

フィボナッチに頼りすぎた男の末路

さて利益確定を終えて
次に利用しはじめたテクニカル分析にフィボナッチがあります。

フィボナッチは23.6%、38.2%、61.8%と
トレンドの押し戻しなどの計算によく使われます。

原油はトレンドが出やすい商品なので
何%戻しで売りや買いなどの判断材料として重宝します。

私はこのフィボナッチを使って最低61.8%戻しあたりから
ナンピン買いで勝負して利益を上げてきました。

わりとドンピシャで刺さるので調子に乗っていたのもあります。

それが来る2018年10月
恐怖の原油大暴落が始まります。

64.4ドルを節目底として76.88まで上昇を続けたWTI原油。
このとき70ドルあたりで決済して様子を見ていました。

天井は週足のチャネルラインから
行ってもせいぜい77ドルから78ドルだろうと思っていたので
73ドルに落ちたあたりで売りを仕掛けていました。

あとブレント原油が基点上昇幅の61.8%で頭打ちしていたのも確認できたので
これは売りだろうなと思いました。

しかしたった1日の上げで売りの判断を取りやめてしまい
売りそびれたので買いから入るという方針になりました。

ファンダメンタル的にもイラン制裁で輸出ゼロにされるだろうから
まだまだ原油の供給がたりなくなるという思惑から
そこまで原油は下げないだろうと思ってました。

また長いレンジの70ドルをようやく越えたわけだし
そんなに下がらないだろうと思っていました。

なので64.4ドルと76.88の61.8%戻しの69.16ドルの±1ドル付近で
原油を買い入れていきました。

このあたりに上昇トレンドラインがあるので
3日間で上に戻っていきました。

これは来た!と思いました。

ですが戻りむなしく建値に落ちてきました。
その後、建値を下に抜いてきました。

それでも76.4%の67.34ドルあたりで止まるだろうと思い
ナンピンは継続されていきます。

フィボナッチロンガーをぬか喜びさせるように少しだけ上げていきました。
3日間で勢いがとまり
すとーんと65ドルくらいまで落ちました。

さて64.4ドルを基点としたフィボナッチ数列の100%全モまで
あと1ドル弱となりました。

1-ぬか喜びナンピンロングーフィボナッチ64-4-76-88

64ドル台は今年、あらゆるファンダメンタルの局面で機能したサポートラインです。
ここを割れるといよいよ60台まで戻るか?の瀬戸際ラインでした。

また65ドルまで下げたあたりで日足の200日平均線を下抜けて
終わった状態です。

ギリギリで上に戻っていきました。

この勢いも3日間で勢いが終わり
下落再開して64.4ドルを下に抜けました。

もうこの時点で損切り手仕舞いすべきでした。
基点100%戻りなんだから下へ行くことを懸念すべきだったんです。

イラン制裁あるし原油はまだまだいけるだろと思ってました。
60ドル割れは無いだろうと思っていました。

この頃の自分に戻って説教してやりたい。

もう100%基点が崩れた時点でフィボナッチは効いてないと判断すべきだった。
間にリバウンドが入ったから
フィボナッチが効いてると勘違いしていました。

そこから悲劇が始まります。

60ドルは大して抵抗せずあっさり59ドル抜け
そこからどんどん底値を掘り進めて
何のリバウンドもなく54ドルまでドボーンと落ちていきます。

何のリバウンドもなくね…w
その値幅は10ドル(1000pips)

2-節目割るとリバなし下落ー原油64ドルから54ドル

そこからレンジ相場に入りますが
むなしく下抜けして更に下値を更新していきます。

こうして70ドルから持ち続けたフィボナッチナンピンポジションも
かなりのマイナスを抱え
これまでの利益を吹っ飛ばしてマイナスを抱えることになりました。

その金額はマイナス380万円ほど…。

冷静に分析していれば
フィボナッチ100%割れの時点で損切りしなきゃいけないのに実行せず
そしてファンダメンタルを過信しすぎて60ドル割れても損切りせず
利益金±0になったら損切りと考えてたのに損切りせず

すべての判断が遅すぎて
しかも実行しなかった結果
大損失を抱えることになりました…。

よくよく考えたら全部自分の行動ミスやんけ…。

おわりに

フィボナッチはトレンドが出ていれば使えるけど
水平ラインやトレンドライン、200日線には勝てない。

特に重要水平ラインを抜いたり割ったりした場合は
損切りして残りの資金でドテンを考えるなりしたほうが良い。

また100%戻りはフィボナッチの効力を失っている事に気づいたほうが良い。

損失を受け入れなければ
それより多くの大損失を抱えてしまうリスクがある。
しかも短期間で。

ファンダメンタルもテクニカルも過信は禁物ですが
一番重要なのが損失額の受け入れと
行動の早さが一番大事だということに気づかされました。

もう二度とこのような事を繰り返してはダメだと思いました。

盛者必衰の理の画像を見て
生き教訓にしようと思います。

損失取り戻して利益にさせた口座残高の画像(盛者)

口座2018-9-21-資金整理前

行動の遅さや過信からきた無残な口座残高と損切り額の増大(必衰)

実現損益合計額-436万4450

死んだ口座残高ー2018年12月

スポンサーリンク