ドル円 【予想・見通し・動向】アメリカの長期金利の上昇でドル円の上昇が止まらない件 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年3月12日(金)の週を終えて
2021年3月08日(月)から3月12日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年3月12日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
— 堅実なる投機家@-524万円 ゼロカットor強制ロスカット 原油 FX ダウ30 SP500 (@kenjitutouki) March 13, 2021
2021年3月12日の週を終えて
アメリカの長期金利が1.60%台を突破した事で
ドル高が進む
欧州通貨はECBがパンデミック緊急購入プログラムの
買い入れを、かなり早いペースで実施すると表明した事で
ドル売りとドル高の足の引っ張り合いをしているので
難しい展開が続く pic.twitter.com/DFlDbHzaid
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年3月08日(月曜日)から3月12日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると
ドル高の要因は以下のとおりです。
- バイデン政権の大規模な追加刺激策の法案が成立し、長期金利の上昇からドル高に
- インフレの加速するとの見通しでアメリカの長期金利が上昇してドル高に
ドル安の要因は以下のとおりです。
- アメリカの長期金利の下落
2021年3月08日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカの経済成長率やインフレの加速の期待感から
アメリカの長期金利が上昇を継続。
これを背景にドル買いが起きておりドル高が前の週から継続して
ドル円は上昇してました。
レモンド商務長官は『強いドルは米国のためになる』と発言しており
ドル高を肯定している事も後押ししているようです。
安値108.250 → 終値108.859(+60.9pips上昇)
2021年3月09日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカ国債が過度に売られている事から買い戻しが入り長期金利が下落しました。
これを背景にドル円も一緒に下落しました。
3年債の入札も順調にこなしたようで
この後に続く長期国債の入札も順調にこなすだろうとの見方が出てきたようです。
高値109.230 → 終値108.483(-74.7pips下落)
2021年3月10日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカ10年債の入札が順調に終わり長期金利が低下しました。
これを背景にドル円も一緒に下落。
高値108.916 → 終値108.375(-54.1pips下落)
2021年3月11日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカの長期金利が反発した事でドル円はドル安の流れの中でも
安値を更新せず持ち直して反発上昇しました。
欧州通貨はECBがパンデミック緊急購入プログラムの買い入れをかなり早いペースで
実施すると表明した事を受けてドル安が加速。
ユーロとポンドはドルベースで上昇を牽引。
安値108.353 → 終値108.495(+14.2pips上昇)
2021年3月12日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカの長期金利が再び上昇し高値を更新し1.60%台へ突入しました。
これを受けてドル高が進みドル円は上昇しました。
欧州通貨は前日のECBの債券購入プログラムの買い入れを受けて
ハト派的な動きからドル買いとドル売りが交差していまいち下がり切りませんでした。
安値108.493 → 終値108.979(+48.6pips上昇)
ドル円 テクニカル分析
ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- ボリンジャーバンドの+3σタッチ後、もうひと伸びしてから調整下落を開始
- 2~3日、弱気の様子を見せときながら108.4付近で押し安値を形成してふたたび上昇し週を終えました
直近のレジスタンス
108.96x 週足の200MA
現時点で108.96xでぴったり止まって週を終えているので
この辺はレジスタンスとして意識されるのではないでしょうか。
109.68x 週足レベルの高値で打ち返される数が多かった場所
108.96を明確に上に抜けてきた場合は
週足レベルで高値抵抗が多かった場所が109.68xにあるので
この辺が意識されると思います。
直近のサポート
108.3xx 直近の押し安値
下に行きそうで割らずに耐えて反転上昇を見せたので
この押し安値を割れなければ上昇を継続すると思います。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
大口の円売りがめちゃくちゃ増えてる!!
ドル円の上昇トレンドはまだまだ継続するのか!?
ドル円の個人のポジション状況
大口に逆らってる個人投資家のショーターは終わりだな…。
たぶん108.3xあたりで下に抜けると思って底ショートした奴は
逃げられなくなってると思う。
ドル自体のポジション状況を比較
大口が大量にユーロの買いポジションを解消してきているのが気になりますね…。
ECBがパンデミック緊急購入プログラムのペースを加速するって声明出してるし
ユーロは売られると思うけど、個人投資家も欧州通貨を売って捕まってるんだよねぇ…。
なんかすんなりドル高になるのかと言われると難しい気がする。
特に欧州通貨を筆頭にね。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- アメリカの長期金利の上昇でドル円は押し安値を形成して上昇を継続
- ECBがパンデミック購入プログラムのペースを加速すると声明を発表したものの、結局はアメリカの長期金利の上昇を足掛かりに上昇を継続している
- 個人投資家がドル円の売りで捕まってる状態
- 大口は円売りポジションを加速させてる
こりゃドル円の売りは安易にやらない方がいいな。
って事で、ドル円のロング握ってます。
来週は爆益頼む!!
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