WTI原油 【見通し・予想・動向】 個人投資家を天井掴みでハメ込む動き ロンガー終わった・・・ テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年3月19日(金)の週を終えて
2021年3月15日(月)から3月19日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2021年3月19日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2021年3月19日の週を終えて個人投資家のドテン買いを合図に原油は大暴落🙃
大口はロングを2週間分の量を解消IEAはスーパーサイクルを否定
ゴールドマンは80ドルを目指す予想完全にハメ込まれた感あるね
押し安値は割れてないけど
最悪のシグナルが出てるので不安だわ😇 pic.twitter.com/ZXuYPSobJd— 堅実なる投機家@-524万円 ゼロカットor強制ロスカット 原油 FX ダウ30 SP500 (@kenjitutouki) March 20, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
増減にインパクトが無いので見る価値なし。
EIA在庫の状況
API在庫同様に増減にインパクトが無い。
今のところ在庫を見る意味ないかも。
原油の在庫の状況 まとめ
在庫統計より今はアメリカの経済政策や
OPECもしくはIEAの見通しに左右されるので在庫の増減は
あまりネタにされないかも。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2021年3月15日(月曜日)から3月19日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- バイデン政権が掲げる1.9兆ドル規模の経済対策法案が成立した事
- 新型コロナワクチンの普及でレジャー予約が集まっているという報道を受けて航空セクターが回復の兆しを見せた事
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- アストラゼネカ製の新型コロナワクチンの使用を欧州各国が一時使用を停止した事
- 欧州で再びロックダウン措置が取られた事
- 欧州で新型コロナワクチンの接種状況が鈍化している事
- IEAの月報でスーパーサイクル論を否定した事
- EUがトルコの石油会社への制裁強化を停止した事
2021年3月15日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
バイデン政権が掲げる1.9兆ドル規模の景気刺激策の法案が成立し
インフレ期待が上昇しました。
これを背景に上昇してはいたものの
最終的には陰線十字足の形で終わりました。
この日は航空セクターが新型コロナワクチン普及に伴うレジャー予約が集まっているという情報もあり
エネルギー需要の期待もあって原油価格の上昇は見せていたものの
イタリアとフランスがアストラゼネカの新型コロナワクチンの使用を一時停止した報道が
日本時間の夜中に情報が出て、エネルギー需要減退懸念が台頭して陰線十字足で終わる展開となりました。
始値65.57 → 終値65.26(-31pips)
2021年3月16日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
前日の夜中に情報が出たアストラゼネカのワクチンの使用をイタリア、フランスなどが一時停止した事から
欧州で新型コロナワクチンの普及が遅れるとの懸念が台頭し
エネルギー需要の回復も遅れるのではないかという思惑から原油は冴えない動きで終わりました。
高値65.41 → 終値64.94(-47pips下落)
2021年3月17日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
FOMCが日本時間の深夜にあり
市場全体は警戒感から値動きが乏しい感じで終わりました。
また前日から欧州でアストラゼネカの新型コロナワクチンの接種をドイツ、フランス、イタリアが
一時使用を停止している事を受けて、欧州でのエネルギー需要低下懸念から原油は失速気味で終了。
FOMCのパウエル議長発言があり、2023年まで利上げはなくインフレが大きく上昇する見通しから
急激なドル安が加速したものの原油はイマイチな値動きで終了しました。
(ちなみに米長期金利は爆上げしています)
高値65.31 → 終値64.43(-88pips下落)
2021年3月18日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
IEAの月報で原油相場のスーパーサイクルに入ったとする観測に否定的な見解を示し
原油は暴落しました。
また欧州では再び新型コロナウイルスの感染抑制のためにロックダウン措置を取った事や
アストラゼネカ製のワクチンの一時使用を停止した事でワクチン接種ペースが鈍化している事を背景に
石油需要の見通しに陰りが出て原油の下落を後押ししているようです。
EIAの石油統計で原油在庫やガソリン在庫が増加した事を背景に原油価格を圧迫しているようです。
バイデン大統領がカナダの油田とメキシコ湾岸の石油所を結ぶパイプライン【キーストーンXL】の
建設許可を取り消した事を受けて、テキサス州などアメリカの18州が政権を提訴したようです。
18日はゴタゴタ感がハンパないですねぇ…。
ちなみに個人投資家は64ドル~63ドルあたりで買いナンピンで保有率が売りから買いへと転換しました。
原油が大暴落するわけだわ・・・。
高値64.80→ 終値59.49(-531pips下落)
2021年3月19日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
EUがトルコ石油会社の制裁強化を停止した事
欧州でコロナ再拡大を背景にロックダウン措置で需要回復期待が後退した事
これらを背景に前日の下落の流れを引き継いで下落。
ただ急速に下落しすぎた反動と値ごろ感での買い戻しが入っただけで終了しました。
またサウジアラビアの石油施設が攻撃を受けて火災となった報道を背景もあるように思います。
ちなみにゴールドマンはブレント原油は80ドルまで上昇すると予想しているようです。
安値58.91 → 終値61.42(+251pips上昇)
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の初めから高値を超えきれず、買い支えられながら終値ベースで下落していきました
- その後は63.33ドルのサポート一気に下抜けて58ドル台へ・・・
- 59.4ドル付近の押し安値で買い支えられ反発して週を終える
直近のレジスタンス
63.33 緑のライン
66.58の緑のラインを超えた所で個人投資家がショートを損切り
そこから63ドル~64ドルあたりでドテン買い
個人投資家のドテン買いを合図に63.33ドルから58ドルへと一気に大暴落・・・。
66.58は2019年の最高値なので
ここを天井と仮定して、直近のレジサポのライン63.33ドルが
直近のレジスンタンスとして意識されるかなといった感じです。
直近のサポート
58.93~59.44ドル 押し安値
ここ割れたら原油はオワコン。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
大口は大量のロングを解消(約2週間分かな?)
原油価格も67ドルから58ドル台へ落ちて行ったので
かなりインパクトがあるのではないか?
WTI原油の個人のポジション状況
前の週に個人投資家の売りポジが一掃されましたのに対して
今度は個人投資家が63ドル~64ドルあたりでドテンロングして
それを合図に一気に58ドルまで価格が下落・・・。
マジで可哀そう。
辛うじて安値圏からリバしているけど
63ドルに戻ってこれなかったら終わるだろうね…。
WTI原油のポジション状況 まとめ
大口のロングポジションの解消に合わせて
個人投資家はドテンロングでハメ込まれてる感じ。
63ドルに戻ってこれなければ原油はオワコン。
週の終値を比較
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)
2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。
2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- 週の始めから中盤にかけて、66ドルを超えれず、安値で買い支えられながらジワジワと下がっていくストレスが半端ない流れで個人投資家はドテンロングに切り替えてナンピン買いしている
- IEAがスーパーサイクル論を否定したことをきっかけに63.33ドルのサポートを一気に下抜け58ドル台へ
- ゴールドマンサックスはブレント原油は80ドルに行くと予想
- 大口は大量のロングポジションを解消し、個人投資家は63ドル~64ドル台で買いナンピンして捕まった状態で週を終える
- 辛うじて押し安値の値ごろ感で買われてリバウンドしただけ
マジで個人投資家をハメ込む動きしかしねーなwww
まだまだパニック感が足りないので
個人投資家がロスカットしたのを確認してから買おうっと。
それまでは何もしない。
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