WTI原油 【見通し・予想】下落警戒 リビアの生産量が増えるってよ… テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年10月23日(金)の週を終えて
2020年10月23日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をして今後のWTI原油の相場の見通しや
価格を予想していきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年10月23日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2020年10月23日の週を終えてリビアの石油生産が増える事を背景に
原油は週末に下落原油輸出に関する不可抗力条項を解除すると発表し
日量100万バレル増える見通しまた石油統計でもガソリンが増えた事を背景に
エネルギー需要が弱いとみられ売り圧力に押される下落警戒 pic.twitter.com/jaKxdta2T6
— 堅実なる投機家@-461万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) October 24, 2020
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
EIA在庫の状況
原油の在庫の状況 考察 まとめ
APIとEIAで原油の在庫は強弱マチマチの内容ですが
原油在庫自体はあまり注目されておらず
ガソリン在庫が予想より増えた事が市場でネタにされ
エネルギー減退懸念から原油は売られる事となりました。
この事から、仕掛け筋がやりたいようにネタを都合よく見つけて
売り買いを仕掛けてる感じがあるので
あまり在庫の増減を気にして見る必要がないかもしれません。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
アメリカで新型コロナ追加経済対策が纏まらない中で
期待感だけが市場に蔓延しており
その中で大口は買いを増やしているようです。
この状況から考えると期待感だけで
原油を買っているのかな?と思われます。
買いで入るのは少し怖いなと思いました。
WTI原油の個人のポジション状況
さて、大口が経済対策の期待感で買いが増えていますが
個人も買いが増えているようです。
先ほど、買いで入るのが怖いと言いましたが
この状況をトータルで見ると、買いで入るのは
不利なような気がしてなりません。
週の終値で見ると40ドルを折り返して下落しているように見えるので
ここから下落を警戒したほうがいいと思います。
WTI原油 テクニカル分析
サポートラインの1週間のダイジェスト
- 週の始めに41.51のラインに到達したものの、ボリンジャーバンドの+2σ付近で頭を売られて下落しました
- そこから高値を更新する事はできず、高値を切り下げる形で下落を継続
- 週の終わりには75日SMAを超えきれず、売られて安値を更新する形で週を終えました
直近のサポートライン
36.66 ピンクのライン
ここは日足ベースで2回ボトムを付けて反転した場所があるので
それなりに抵抗として意識されると思います。
以下の理由で反転上昇しています。
- 9月14日にハリケーン『サリー』の影響で石油施設に影響が出る事から原油価格が反転上昇
- 10月5日にトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したけど即座に復帰する
今回はボリンジャーンバンドの-3σと200日SMAが近くにあるので
そこそこ売り買いが入るのではないかと見ています。
【ファンダメンタル参考記事】
WTI原油 【見通し・予想】ハリケーン『サリー』がネガティブな要因を吹き飛ばし価格が上昇 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年9月18日(金)の週を終えて
WTI原油 【見通し・予想】トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰した事で反転上昇 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年10月9日(金)の週を終えて
直近のレジスタンス
41.51~42.34の赤いライン
このラインは長い間、上下を繰り返しながらの攻防を繰り広げ
その後、大きく反転下落した場所でもあるので
レジスタンスとして意識されると思います。
今回も41.51をしっかり上乗せることができず戻り高値を売られて
高値を切り下げる形で下落しているので
レジスタンスとして機能しているんだなというのが分かると思います。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年10月19日(月曜日)から10月23日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
10月19日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
たいして上昇もせず小幅に下落して終了しました。
リビアで新たに油田の操業を再開する報道をネタに売られました。
高値41.21 → 終値40.70(-51pips下落)
10月20日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
アメリカのペロシ下院議長が追加経済対策を巡るトランプ政権との協議で
合意の可能性について楽観していると発言した事が好感され
原油が上昇しました。
ただOPECプラスが2021年からの増産で供給過剰懸念が出て
高値で売られて終わりました。
安値40.45 → 終値41.22(+77pips上昇)
10月21日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
FX市場ではアメリカの新型コロナ追加経済対策が合意するとの期待感でドル安になってるものの
原油は世界的なエネルギー需要減退懸念で下落しました。
EIAの在庫統計でガソリンが予想と違って増加した事が嫌気されたようです。
また欧州で新型コロナウイルスの感染拡大を受けて
活動を制限する動きが広がっており、一段の需要鈍化を招く恐れがある事で
エネルギー需要減退懸念が広がっているようです。
高値41.57 → 終値39.98(-159pips下落)
10月22日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
アメリカの新規失業保険申請件数が3月の新型コロナウイルス感染が拡大したよりも
低水準にとどまった事が景気回復期待になって
エネルギー需要が改善するとの見方から原油は安値から買い戻されました。
しかし40ドル台でもみ合う展開となり
新型コロナウイルスの感染者が増えている事もあり
高値を追う動きとはなりませんでした。
安値39.70 → 終値40.59(+89pips上昇)
10月23日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
リビアの石油生産が増える事が嫌気され原油は下落して週を終えました。
リビア国営石油会社は原油輸出に関する不可抗力条項を解除すると発表し
産油量は4週間以内に日量100万バレル増える見通し。
また、アメリカの新型コロナ追加経済対策の協議が進んでおらず
大統領選前に合意するのは難しいとクドロー委員長が発言した事もあり
市場はリスク回避よりに傾いたと思われます。
高値40.89 → 終値39.72(-117pips下落)
週の終値を比較
2020年3月07日 41.51 ←次のターゲット?
2020年3月13日 33.25 ←ターゲットクリア
2020年3月21日 23.40 ←ターゲットクリア
2020年3月27日 21.80
2020年4月03日 28.79 ←ターゲットクリア
2020年4月09日 23.18 ←ターゲットクリア
2020年4月17日 18.44
2020年4月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年5月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年5月08日 26.10 ←暴騰w
2020年5月15日 29.79 ←押し目待ちに押し目なしで高止まりからの踏み上げ!
2020年5月22日 33.56
2020年5月29日 35.19 ←3月13日の終値をクリア!
2020年6月05日 39.07 ←ターゲットに届かず折り返す…
2020年6月12日 36.50
2020年6月19日 39.42
2020年6月26日 38.17
2020年7月03日 40.23
2020年7月10日 40.57
2020年7月17日 40.58
2020年7月24日 41.24 ←ターゲットまであと30pipsぐらい
2020年7月31日 40.44
2020年8月07日 41.53 ←3月7日の終値を+2pips上回った状態
2020年8月14日 42.20 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年8月21日 42.27 ←3月7日の終値を上回った状態
2020年8月28日 42.93 (+66pips上昇) ←42.34を上回った状態
2020年9月04日 39.42 (-351pips下落) 暴落の構え
2020年9月11日 37.30 (-212pips下落) 下落2週目
2020年9月18日 40.88 (+358pips上昇)
2020年9月25日 40.09 (-79pips下落)
2020年10月02日 37.01 (-308pips下落) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
2020年10月09日 40.55 (+354pips上昇) ← トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
2020年10月16日 40.74 (+19pips上昇)
2020年10月23日 39.72 (-102pips下落)
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- アメリカの新型コロナ追加経済対策が近くまとまるとの期待感で上昇はしたものの41.51を超えきれず、週末は大統領選前までに合意は難しいとの見方になっている…
- リビアの生産が増えるとの事で供給懸念で原油が売られる
- 大口も個人も買いが多いので下落に注意したい
- 週の終値で見ると40ドルで折り返して下落しているように見える
結局41.51を超えきれないし
需要面で弱いし
大口も個人もなんだか経済政策の期待感だけで多く買ってきてるし
ちょっと下落を警戒したほうがいいかもしれない…。
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