WTI原油【パニック売り】OPEC協調減産が3月末で終了して失望売りから大暴落!!テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年3月06日(金)の週を終えて
2020年3月06日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をしていきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年3月06日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
— 堅実なる投機家@-491万7112円・原油相場で負けた男 (@kenjitutouki) March 7, 2020
2020年3月6日の週を終えて
EIA,APIともに
・原油の在庫は微増
・ガソリン、留出油はそれなりに減る
・クッシングも減る
リグ稼働
・4基増える
→アメリカは価格を気にしてない?
ポジション
・個人の買いポジが先週から増えすぎ82%
・大口は大量の売りをしかけてきてる
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。
2020年3月2日(月曜日)から3月6日(金曜日)1週間のWTI原油の値動きを解説
3月2日(月曜日)の原油の値動き
大きな陽線で終える。
安値44ドル→高値47.48ドル 348pips上昇↑↑↑
3月3日(火曜日)の原油の値動き
前日の高値を更新したものの、高値で売られ、上髭-陰線で終える。
高値48.64→安値46.45 219pips下落↓
3月4日(水曜日) の原油の値動き
頑張って前日の高値を目指したものの、前日の高値を超えられず
戻り高値を売られて終了。
高値48.39→安値46.64 175pips下落↓
3月5日(木曜日) の原油の値動き
戻りが弱くなり、売りに押される。
高値47.55→安値45.64 191pips下落↓
前々日の安値を更新!
3月6日(金曜日) の原油の値動き
月曜日と火曜日の終値を下に抜ける月曜日と火曜日の安値を下に抜けて週を終える
高値46.37→安値41.03 534pips下落↓↓↓
1週間の値動き まとめ
2月の暴落の流れから、
3月3日(月曜日)に底値を付けて大きくリバウンドしたが…
3月4日(水曜日)に頭打ちで
3月5日(木曜日)、6日(金曜日)と売りに押され
最終的に3月3日(月曜日)の終値と安値を両方とも下に抜けて週を終えた。
高値から安値の値幅は48.64→41.03 761pips↓↓↓ 下落したことになる。
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
2020年2月の後半から、ガソリンと留出油が減少傾向にあります。
また、原油在庫は微増ですが増えています。
3月3日(火曜日)原油在庫は増え、クッシング在庫は減りました。
また、ガソリンと留出油は2月に引き続き、減少傾向にあるようです。
EIA在庫の状況
2020年2月の後半から、API在庫と同様に、ガソリンと留出油が減少傾向にあるようです。
また、原油在庫もAPI在庫同様に、増加傾向にあるようです。
3月4日(水曜日)原油在庫はAPI在庫と同様に増え、クッシング在庫は減りました。
また、ガソリンと留出油はAPI在庫と同様に減りました。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
2月25日と3月3日の比較
大口の売りポジションの増加が目立ちます。約5万ポジションくらい増えてるのでしょうか。
買いポジションも増えてはいますが、売りの増え方と比べると微々たるものです。
小口は買いポジションを減らして、売りポジションを増やしているようです。
WTI原油の個人のポジション状況
2月29日と3月7日の比較
2月末に全ての週の終値を下に抜けた状態で、買いが70%ありました。
そこからさらに12%も買いが増え、82%へと買いポジションが膨れ上がっています。価格は終値でみると45.26→41.51、375pipsの下落ですが
高値でみると48ドルあたりから41ドルへ落ちているので
1週間で約700pipsクラスの下落が起きています。
買いの比率を見れば分かるように、
多くの人が買いで捕まっている状況です。
さらなる下落を警戒する必要があると思います。
WTI原油 テクニカル分析
【重要サポートを下割れ】
2018年12月のブラッククリスマスの安値42.34を下に抜けて週を終えました。
下落チャネルの下限にきていますが、重要なサポートを下抜けた状態で週を終えているので
ここからリバウンドするかは微妙なところだと思います。
【次のサポート目安】
39.03あたりに緑の線を引きました。
ここを次のサポートにした理由は以下の2つから
- 2008年リーマンショックの大暴落から復帰した終値のラインと2008年12月~2009年3月に反発上昇した場所(期間は4カ月に及ぶ)
- 2015年12月に下落して、2016年4月に上昇した終値ライン(期間は5カ月に及ぶ
この2点が重なる場所が次のサポートラインになると思います。
ただ、ここはオーバーシュートで突き抜けていく可能性が含まれているので
サポートとしては弱めという事で、緑色とさせてもらいました。
【2次サポート目安】
32.70と33.35~33.87あたりに黄色の線を引きました。
ここを2次サポートとした理由は以下の2つから
- 2009年1月にリーマンショックの大暴落から復活した最安値32.70
- 2016年1月~3月に暴落から復帰した終値のライン33.35~33.87
これらの2点が重なる場所がサポートになると思いました。
上のサポートがオーバーシュートしてきたら、
この辺まで来るのではないかと予想しています。
ある程度の反発はあると思ったので黄色のラインを引きました。
【最終サポート】
最後のサポートは2016年2月につけた安値26.03です。
ここはリーマンショック時の価格より低く
万が一、ここを下に抜けてしまったら
予想がつかないくらい価格の下落につながるのではないかと予想しています。
下手したら20ドル割れて、原油が取引され始めた頃の
10ドル台に落ち込む可能性も秘めていると思います。
なので、最終サポートという事で、赤色の線を引きました。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年3月2日(月曜日)から6日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
3月2日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
- OPECの減産拡大が期待され原油が買われる
- G7で各国が一団となってコロナウイルスの対策にあたるという事から、期待感でリスクONの流れに
- G7に中銀総裁も参加するという事から、コロナウイルスの対策に協調利下げがくるという期待感からリスクONの流れに
月曜日は、期待感から原油は買われて、大きな陽線を付けています。
3月3日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
- 前日にG7の協調利下げを期待されていたが、協調利下げは盛り込まず、期待外れに終わって原油が売られる
- ↑から失望売りがさらに進む
- アメリカが緊急利下げで0.50%金利を下げる。原油は一時的に急上昇したが、戻りを売られる
- パウエル議長が『ウイルスの影響がどの程度、続くのか分からない』と発言したことから、不透明感から買いが続かなかった
アメリカが緊急利下げしたのにもかかわらず、
原油は戻り高値を売られます。
主にウイルスの影響度合いが分からない事から
さらなる利下げも期待され、経済の先行きが不透明な事から買いが続かなかったようです。
3月4日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
- OPECは100万バレルの追加減産を促した(当初より40バレルくらい多い減産規模)
- ロシアのOPEC主導の協調減産への不参加報道から原油は売りに押されて終了
OPEC側が100バレルぐらい減産しようと促したが
ロシアが協調減産への参加をやめるみたいな報道がされ
原油が売り込まれた。
3月5日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
- ロシアが減産拡大に難色を示した事により原油が売られる
- OPECは150万バレル減産で合意したと報じられ、価格は急上昇したが、戻りを売られた
- コロナウイルスの感染拡大が懸念され、原油が売られる
OPEC側のさらなる追加減産の発表にも関わらず
ロシアが減産拡大に難色を示した事で失望売りが広がる…。
さらに追い打ちをかけるように、コロナウイルスの感染拡大が懸念され原油が売られる。
この日、火曜日と水曜日の安値を更新してしまう…。
3月6日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
- ロシアが減産拡大に難色を示し、原油が売り込まれる
- イギリスでコロナウイルスの感染者が、初めて死者が出たと報じられ、リスク回避で原油が売られる
- OPECと非加盟国の協議が決裂!ロシアは既存の決まった量しか減産せず、追加で減産はしない事になった
- OPECと非加盟国の協調減産は、今年の3月いっぱいで終了する事になった
失望売りが出て、週の終値と安値を明確に下に抜けました。
そして、安値を大きく更新して大陰線で3月6日の週が終わりました。
まとめ
WTI原油が大暴落した流れをまとめると以下のようになります。
- アメリカが0.5%の緊急利下げをするも、急上昇から戻りを売られる。(先行きが不透明だから)
- OPECと非加盟国の減産協議でロシアが協調減産に難色を示して原油が売られる
- ロシアは追加減産はしないと発表。既存の決まったものだけ減産することになり失望売りが広がる
- OPECと非加盟国の減産は3月いっぱいで終了となり物別れに終わり、失望売りがさらに広がる
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