ダウ30【見通し・予想・動向】欧州で再び新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されてる模様 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年11月19日(金)の週を終えて
2021年11月15日(月)から11月19日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年11月19日(金)の週を終えて)
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年11月15日(月曜日)から11月19日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- 金利上昇により銀行株が買われた
- ボーイングが発注発表の報道を受けて買われた
- ホームセンターのホームデポの決算が良かった事
- 米小売り統計が良かった事でインフレを巡る消費行動が落ち込んでいない事が分かった
- 小売企業の決算が良かった事でインフレの中でも消費行動大丈夫じゃん!という事から株は持ち直した
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- 長期金利の上昇がIT関連株を圧迫した
- インフレ懸念やサプライチェーン懸念で株が売られた
- FRBウイリアムス総裁のインフレ発言が嫌気された
- 欧州で再び新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている
2021年11月15日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
長期金利の上昇がIT関連株を圧迫したと言われているが
金利上昇により銀行株が買われた他
ボーイングが発注発表の報道を受けて買われダウ30を支えたと言われている。
とはいえ陰線引けしているんだけどね…。
高値36265.15 → 終値36110.30(-154.85pips下落)
(22時台)
2021年11月16日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
ホームセンターのホームデポの決算が良かった事や
米小売り統計が良かった事でインフレを巡る消費行動が落ち込んでいない事が分かり
インフレ懸念が後退した事で株の買いにつながったと言われている。
10月のアメリカの小売売上高は前月比で1.7%上昇し3月以来の大幅な伸びと言われている。
そして市場予想の1.4%を上回った。
ホームデポは第3四半期の売上高が予想を20億ドル近く上回り
1株あたりの利益予想も上回ったらしい。
この事からインフレの中でも消費いけてるじゃん…という事で株の買いにつながったらしい。
安値36035.34 → 終値36175.13(+139.79pips上昇)
(17時台)
2021年11月17日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
インフレ懸念がここにきて台頭して株が売られたと言われている。
昨日、インフレの中でも消費は大丈夫だと言ったやつらは何処にいったんだ???
この日はホームセンター系の決算や売上見通しは良かったものの
サプライチェーンの問題やらインフレやらで下落している株があるらしい…。
うーん…。
高値36180.83 → 終値35907.92(-272.91pips下落)
2021年11月18日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
FRBウイリアムス総裁の発言でアメリカでは広範囲にわたってインフレが発生しているので
将来物価上昇に対する期待が高まってると認識を示した事が嫌気され
株は売られたと言われているが
小売企業の決算が良かった事でインフレの中でも消費行動大丈夫じゃん!という事から
株は持ち直している。
ダウ30は下髭陰線で終わっているが
SP500は陽線引けとなっている。
インフレでもやっていけるという期待感で買われてる感じか?
安値35661.57 → 終値35887.71(+226.14pips上昇)
(0時台)
2021年11月19日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
欧州で再び新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され
航空株やエネルギー株に売りが出た。
またリスク回避で長期金利が下落した事を受けて銀行株にも売りが出た。
これらの要素からダウ30は下落。
オーストリアは来週22日からロックダウンに入るみたいです。
ナスダックは逆に最高値を更新した。
また巣籠需要からネットフリックスなどが買われたみたい。
まさかここにきて欧州で新型コロナウイルスが流行るとはねぇ…
てっきりワクチンで終わってたと思ったのに。
高値36053.43 → 終値35636.55(-416.88pips下落)
(16時台)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
直近のレジスタンスライン
36400台
先週と見通しは変わらず。
とりあえず36000ドル台を達成して36400台で一旦高値を打って下落した。
当面はここが直近の高値レジスタンスとして機能すると思われるが
9月30日の終値から前回の最高値8月16日35634.16のレンジ抜けターゲットを計算すると
だいたい37380ぐらいまでは伸びるかもしれないと思うので
安易に売ると死ぬかもしれない。
価格を調整しながら、いずれ37000ドル台を目指しにくると見ている。
直近のサポート
34841
35200
このあたりに日足の75MAとボリンジャーバンドの-3σが重なる場所がある。
RSI的にもう一段下がりそうな雰囲気があるので
34841~35200あたりで止まってからのリバが入るかどうかを見極めたいところ。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
ダウ30は先週にポジション整理が行われたっぽい。
そこから売りが増えている。
いったん調整色強くなってきた感じだし
もう一段下げそうな感じ。
SP500は新規ポジション入って来たものの
ちょっと上値が重い感じがするんだよなぁ…。
調整下げ入りそうな気がする。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ダウ30の個人投資家のロングポジションが売りが減ってからの
ナンピンロングで捕まり中。
SP500は高値圏で売り買いフラットの状態が続いてる。
この感じを見るともう一段下げて個人投資家のロングを増やして
安値を更新する感じか?
ダウ30のポジション状況 まとめ
先週と見通しは変わらず。
やはり調整下落を警戒しときたい。
買うのはリバってからの売りポジが増えたの見てからでも遅くはないと思う。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
2021年06月25日 34495.54 (+1190.81pips上昇) 先週は売り過ぎちゃたで買い戻し。バイデン大統領と超党派のインフラ投資計画が合意したとの報道で買いが強くなる
2021年07月02日 34790.03 (+294.49pips上昇) 雇用統計が良くてもFRBが早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方でこじつけ感満載で株価が上昇
2021年07月09日 34897.85 (+107.82pips上昇) 景気回復のピークアウトで買われた債券が一服感で売られて株価が反転上昇
2021年07月16日 34694.44 (-200.41pips下落) デルタ株の感染拡大が警戒されている
2021年07月26日 35064.11 (+369.67pips上昇) デルタ株の感染拡大が警戒されて月曜日に953ドルも下落したが、火曜日に速攻で買い戻されて気づけば3指数最高値を更新した
2021年07月30日 34985.89 (+78.22pips上昇) パウエル議長の発言でテーパリングを始めるには問題が残ってる事や利上げには程遠い発言で緩和継続との見方でドル安株高となった
2021年08月06日 35213.04 (+227.15pips上昇) 失業率の改善や非農業部門雇用者数が良くて謎のポジティブで買われる(テーパリングや利上げ連想にならなかった)
2021年08月13日 35513.23 (+300.19pips上昇) 1兆ドル規模のインフラ法案を上院で可決。おまけに社会福祉や気候変動に対応した3.5兆ドル規模の財政支出法案についても予算決議を可決
2021年08月20日 35109.21 (-404.02pips下落) ダラス連銀総裁がデルタ株などで経済が失速するなら自身の金融政策の考えを調整すると匂わせ発言で買い戻し
2021年08月27日 35455.09 (+345.88pips上昇) アメリカでファイザーとビオンテック共同開発の新型コロナワクチンが正式に承認された。パウエル議長のジャクソンホール発言でハト派と受け取られて株高ドル安に
2021年09月03日 35354.98 (-100.11pips下落)
2021年09月10日 34651.30 (-703.68pips下落) 法人税21%から26.5%に引き上げ。中国の大手不動産問題が嫌気
2021年09月17日 34525.35 (-125.95pips下落)
2021年09月24日 34829.25 (+303.90pips上昇) 恒大の過度なリスクが後退して株価が激リバw
2021年10月01日 34367.72 (-461.53pips下落) インフレ懸念とアメリカの債務上限問題
2021年10月08日 34762.35 (+394.63pips上昇) アメリカの債務上限の合意で株が買い戻される
2021年10月15日 35321.12 (+558.77pips上昇) FOMC議事録で11月にテーパリング着手が分かり何故か買うネタとなる。あとは銀行系の決算が予想よりも良くて安堵感が広がる
2021年10月22日 35617.11 (+295.99pips上昇) 決算シーズンの期待感で買われたが、インテルが市場予想に届かずゴミのように売られている
2021年10月29日 35851.82 (+234.71pips上昇)
2021年11月05日 36302.75 (+450.93pips上昇) テーパリング11月開始で決定。織り込み済みで株価が上昇し、ファイザーの新型コロナ飲み薬の有効性が発表されてリスクONで最高値更新!
2021年11月12日 36154.20 (-148.55pips下落) バイデン大統領が掲げる1兆ドル規模の法案が可決したが、インフレ懸念とテスラ株の売却ツイートとディズニーの動画配信契約者数が低調で利益確定売りの流れ
2021年11月19日 35636.55 (-517.65pips下落) 欧州で再び新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている。オーストリアは来週22日からロックダウン
まとめ
先週と見通しは変わらない。
一旦、高値警戒はしておいたほうがいいとは思うが
だからと言って俺はショーターにはならない。
下がったらひたすら押し目を買うロンガーになる。
できれば1000pips~1500pipsの調整が欲しい所だけどね…。
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