ダウ30【見通し・予想・動向】アメリカの債務上限合意で株が買い戻される!結局、押し目買いが最適解か!? テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年10月08日(金)の週を終えて
2021年10月04日(月)から10月08日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年10月08日(金)の週を終えて)
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年10月04日(月曜日)から10月08日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことなどを背景にリスク志向の動き
- 共和党のマコネル上院院内総務が12月まで債務上限の一時的拡大を容認すると発言した事が好感
- 与野党の上院指導部が連邦債務上限を12月上旬まで一時的に拡大する方針で合意
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- 米長期金利の上昇した事
- アメリカの債務上限が引き上げられない懸念
- インフレ懸念から早期の利上げになる可能性
- 非農業部門雇用者数が悪かった事
2021年10月04日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
NY時間にドカッと売り込まれて終わる。
ただし先週の安値付近で押し留まる感じで終わる。
米長期金利の上昇した事やアメリカの債務上限が引き上げられない懸念からハイテク株に売りがでて
それにつられて株式市場が全体的にリスク回避の動きとなったようです。
インフレ懸念から早期の利上げになる可能性が指摘され長期金利が上昇している模様。
ドカッと下落したのは23時台から。
高値34441.24 → 終値34032.39(-408.85pips下落)
(7時~8時台)
2021年10月05日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日の安値から切り替えして反転上昇した。
米長期金利が上昇しているのにハイテク株は売られていない。
本当に米長期金利は関係あるのか?と疑わざるを得ない。
ちなみに上昇した理由もよく分からない。
前日同様に23時台でドカッと株価が動いた。
ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことなどを背景にリスク志向の動きが強まったと言われているが
本当にこうゆうので動いたのか怪しい所。
水曜日に債務上限をどうするかの投票があると発言が出たのが23時台だったので
もしかしたら債務上限が決まる期待感が裏で出ていたのかもしれないと思うと
マーケットメーカーの思惑で何でも動くんだなと痛感する。
安値33826.52 → 終値34362.79(+536.27pips上昇)
(10時台)
2021年10月06日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
昨日の安値付近まで売り込まれるが
結局、この安値を割らずに買い支えられて前日の高値付近まで買い戻されて終了する。
夜の1時頃から買いが強くなっていく。
共和党のマコネル上院院内総務が12月まで債務上限の一時的拡大を容認すると発言した事が好感されたようです。
これによってアメリカのデフォルト回避につながるとの見方から株価が大きく上昇しました。
日足で見ると、すっごい下髭陽線なんよ…。
リスク回避の流れはただの押し目を作るネタだったね…という感じ。
安値33862.04 → 終値34439.12(+577.08pips上昇)
(23時台)
2021年10月07日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日のマコネルさんの匂わせ発言によって債務上限を一時的に拡大する方向で決まる。
与野党の上院指導部が連邦債務上限を12月上旬まで一時的に拡大する方針で合意した事が好感され
18日までに政府の資金が枯渇してアメリカの債務不履行になる可能性が回避されたらしい。
午前中からずっと買われていきNY時間に大きく上昇して終わる。
安値34435.88 → 終値34776.78(+340.9pips上昇)
(7時台)
2021年10月08日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
週末は冴えない動きで終了。
高値を更新しきれず十字足で終わる。
非農業部門雇用者数が悪かった事に反応した模様。
結果が19万4000人増加したものの、市場予想の50万人増加に届かなかった事が原因のようです。
ただ失業率は4.8%と前回の5.2%からは改善している。
始値34776.78 → 終値34762.35(-14.43pips)
(安値:22時台)
(高値:10時台)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
直近のレジスタンスライン
34841.62
ここで頭を抑えられて週末を迎えている。
とりあえずレジスタンスとして意識されている模様。
あとは突き抜けるパワーがあるかどうかというところ。
直近のサポート
34022
先週の見通しと変わらず。
この週は、この辺に来ると強めの買いが入ってたのでサポートとして機能している感はある。
粘れずに下抜けたら終わり…。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
債務上限の行方が気になったのか全体的にポジションが削られているな…。
まぁ合意したんで買い戻されてるけど。
なんかイマイチなんだよなぁ・・・。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ふむ…。ダウはSに転換してSP500はロングが少し減ったか…。
ワンチャンここから反転上昇して最高値目指す展開くるか!?
ダウ30のポジション状況 まとめ
ダウがS転換したし、ワンチャンここから株価が上昇して最高値目指す展開があるかもしれない・・・。
やはり個人投資家のポジションがエサなんだろうなぁ・・・。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
2021年06月25日 34495.54 (+1190.81pips上昇) 先週は売り過ぎちゃたで買い戻し。バイデン大統領と超党派のインフラ投資計画が合意したとの報道で買いが強くなる
2021年07月02日 34790.03 (+294.49pips上昇) 雇用統計が良くてもFRBが早急な対応に迫られる事はないだろうとの見方でこじつけ感満載で株価が上昇
2021年07月09日 34897.85 (+107.82pips上昇) 景気回復のピークアウトで買われた債券が一服感で売られて株価が反転上昇
2021年07月16日 34694.44 (-200.41pips下落) デルタ株の感染拡大が警戒されている
2021年07月26日 35064.11 (+369.67pips上昇) デルタ株の感染拡大が警戒されて月曜日に953ドルも下落したが、火曜日に速攻で買い戻されて気づけば3指数最高値を更新した
2021年07月30日 34985.89 (+78.22pips上昇) パウエル議長の発言でテーパリングを始めるには問題が残ってる事や利上げには程遠い発言で緩和継続との見方でドル安株高となった
2021年08月06日 35213.04 (+227.15pips上昇) 失業率の改善や非農業部門雇用者数が良くて謎のポジティブで買われる(テーパリングや利上げ連想にならなかった)
2021年08月13日 35513.23 (+300.19pips上昇) 1兆ドル規模のインフラ法案を上院で可決。おまけに社会福祉や気候変動に対応した3.5兆ドル規模の財政支出法案についても予算決議を可決
2021年08月20日 35109.21 (-404.02pips下落) ダラス連銀総裁がデルタ株などで経済が失速するなら自身の金融政策の考えを調整すると匂わせ発言で買い戻し
2021年08月27日 35455.09 (+345.88pips上昇) アメリカでファイザーとビオンテック共同開発の新型コロナワクチンが正式に承認された。パウエル議長のジャクソンホール発言でハト派と受け取られて株高ドル安に
2021年09月03日 35354.98 (-100.11pips下落)
2021年09月10日 34651.30 (-703.68pips下落) 法人税21%から26.5%に引き上げ。中国の大手不動産問題が嫌気
2021年09月17日 34525.35 (-125.95pips下落)
2021年09月24日 34829.25 (+303.90pips上昇) 恒大の過度なリスクが後退して株価が激リバw
2021年10月04日 34367.72 (-461.53pips下落) インフレ懸念とアメリカの債務上限問題
2021年10月08日 34762.35 (+394.63pips上昇) アメリカの債務上限の合意で株が買い戻される
まとめ
結局34000ドルで耐えて、しょうもな!!って感じ。
ダウ30の個人投資家がS転してるし
ここからジワジワ上げて来たら最高値目指して前進するかもなぁ。
とはいえ株価もイマイチ盛り上がりに欠けるんだよねぇ…。
目先は上かもしれないけど
テーパリングや早期利上げで神経質になってるし
あんま長い事、株を持たない方がいいかもね。
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