ドル円 【予想・見通し】FRBの量的緩和が長期化しドル安の流れが継続か!? テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年11月27日(金)の週を終えて
2020年11月23日(月)から11月27日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年11月27日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2020年11月27日の週を終えて大き目なドル安が来そうで怖い
なぜならユーロドル、ドルインデックスを見ると
ユーロは、個人の売りが80%を超え
ドルインデは月足の雲を下抜ける手前まで来てるまたFRB議事録で緩和の長期化を計画している事もあり
ドル安の流れが加速しそう pic.twitter.com/MGIJk0Pt7R— 堅実なる投機家@-461万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) November 28, 2020
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2020年11月23日(月曜日)から11月27日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間でインパクトのあった出来事は
- 次期財務長官にFRBのイエレン氏が指名された事
- FOMC議事録から量的緩和が長期化される議論が行われた事
- 中国の経済指標で製造業の景気が持ち直している事が分かった
- 月末に向けてドルが売られるという情報が出ている事
これら4つの情報をもとにドル安となり
ドル円は上昇したものの、売りに押されて終了しました。
11月23日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
新型コロナウイルスのワクチンの実用化が期待された事や
次期財務長官にFRBのイエレン氏が起用される報道を受けて
アメリカの長期金利が上昇しました。
これを受けてドル高になった事と
アメリカ総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が57.9と
10月の56.3から上昇した事もドル高を後押ししたようです。
これらのポジティブな情報をもとに円安となりドル円は上昇しました。
安値103.678 → 終値104.461(+78.3pips上昇)
11月24日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
リスクONのドル安と円安となりましたが
終盤はドル安の流れに押されて十字足で終わりました。
前日の新型コロナワクチンの実用化への期待や
トランプ大統領がバイデン氏の次期政権移行プロセスの開始を認めた事で
政権移行を阻むというリスク要因が薄れリスクONとなったようです。
始値104.466 → 終値104.432(-3.4pips)
11月25日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
ドル安相場の中、ドル円は十字足の横ばいで終了しました。
新規失業保険申請件数が2週連続で増加したが
株式市場ではネタにされたものの、為替市場はそこまで影響はなかった。
この日、公表された11月のFOMC議事録要旨で
資産購入プログラムの対象年限長期化が議論されていたことが明らかとなり
それによってドル安と見られた節があるようです。
ただドル円は横ばいで終わっています。
始値104.432 → 終値104.449(+1.7pips)
11月26日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
アメリカが感謝祭のため、閑散とした取引の中で
ドル円は小幅に下落して終了しました。
感謝祭の為持ち高調整の売りや前日に公表されたFOMC議事録で
量的緩和策が強化される可能性が引き続き意識されているようです。
高値104.474 → 終値104.235(-23.9pips下落)
11月27日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
中国の経済指標で10月の工業部門企業利益が前年同月比で28.2%増加し
これが6カ月連続で増加しているのを受けて
新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた製造業の着実な回復が見られた事から
リスクONによるドル安となりました。
また月末に感謝祭から月末に向けたドル売りが指摘されており
それも合わさってドルが安くなっているようです。
高値104.273 → 終値103.996(-27.7pips下落)
ドル円 テクニカル分析
ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- ドル円は週始めに一気に上昇したものの、転換線や25日SMA、基準線などに頭を押さえられ下落しています
- その後もドル安の流れは続き、週を終えています
直近のレジスタンス
104.7x 赤いライン
直近でドル円は一気に上昇したものの
104.7xのラインで頭打ちとなり、売りに押されている事から
このラインがレジスタンスとして意識されている事が分かります。
直近のサポート
103~103.5 ボリンジャーバンドの-2σ~-3σ
直近ではこの辺りで一気に急騰した場所であり
ボリンジャーバンドの-2σと-3σがあるので
それなりにサポートとして意識されるのではないかと思われます。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
この週はアメリカの感謝祭で祝日を挟んだので
発表が遅れる事から、大口のポジションの分析は次回に見送ります。
ドル円の個人のポジション状況
個人投資家のドル円の買いが少し減ったものの
相変わらず個人投資家のドル円の買いが多いようですね…。
個人投資家の買いが多いので上昇の伸びはあまり期待しない方がいいかもしれません。
ドル自体のCFTCの大口のポジション状況を比較
この週はアメリカの感謝祭で祝日を挟んだので
発表が遅れる事から、大口のポジションの分析は次回に見送ります。
ドル円のポジション状況 まとめ
個人投資家のドルの買いが多いので、ドル円の上昇があまり期待できません。
流れがドル安という事もあり、ドル高を期待するのは時期早々かもしれません。
なので適度な上昇幅を取ったら逃げるというのが無難な戦略だと私は思います。
週の終値を比較
03月20日の終値 110.681 ←市場では110.5のロスカ設定があるしターゲットになりやすいかも?
03月27日の終値 107.806 ←ここを下割れたらヤバイかも?
04月03日の終値 108.490
04月10日の終値 108.350
04月17日の終値 107.437 ←3月27日の終値を割れたからドル安が進むかも??
04月24日の終値 107.448
05月01日の終値 106.861
05月08日の終値 106.605
05月15日の終値 107.034
05月22日の終値 107.587
05月29日の終値 107.755 ←108円のレンジを超えそうな雰囲気
06月05日の終値 109.541
06月12日の終値 107.344
06月19日の終値 106.830
06月26日の終値 107.170
07月03日の終値 107.400
07月10日の終値 106.883
07月17日の終値 106.992
07月24日の終値 106.115 ←レンジ下抜け
07月24日の終値 105.709 ←104.8xのサポートで反転上昇した形
08月07日の終値 105.876
08月14日の終値 106.586
08月21日の終値 105.806
08月28日の終値 105.353
09月04日の終値 106.226 (+87.3pips上昇) ←雲の中に突入
09月11日の終値 106.146 (-0.8pips下落)
09月18日の終値 104.571 (-157.5pips下落) ※雲を下抜け下落トレンドを描いた1週間
09月25日の終値 105.504 (+93.3pips上昇)
10月02日の終値 105.262 (-24.2pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
10月09日の終値 105.600 (-33.8pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
10月16日の終値 105.345 (-25.5pips下落)
10月23日の終値 104.630 (-71.5pips下落)
10月30日の終値 104.529 (-10.1pips下落)
11月06日の終値 103.352 (-117.7pips下落) ※アメリカの大統領選があった週
11月13日の終値 104.584 (+123.2pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道
11月20日の終値 103.820 (-78.2pips下落) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%の報道
11月27日の終値 103.996 (+17.6pips上昇) 新型コロナワクチンの実用化期待や次期財務長官にFRBのイエレン氏が指名された事
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- 週の始めに、新型コロナワクチンの実用化期待や次期財務長官にFRBのイエレン氏が指名された事でドル円が一気に上昇しました
- しかし、その後は頭打ちとなり、ドル安の流れになる
- 主にFRBの緩和が長期化する可能性がある事や中国の製造業の景気が持ち直してきている事でドル安の流れとなっています
- 個人投資家のドル買いは多く、ドル安の流れに逆らってる形なので上昇はあまり期待できない
先週ドル円の買いを持ちましたが
ここまで伸びないとは…。
75日SMAまで引っ張ると意気込むんじゃなかった…
直近のレジスタンス104.7xでスッパリ利確しとくべきだったなぁ…。
来週、ドル安の流れが継続して安値更新ならポジションを損切りする予定です。
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