ドル円 【予想・見通し・動向】個人投資家が底ショートをキメて反転上昇の流れに… テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年12月25日(金)の週を終えて
2020年12月21日(月)から12月25日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年12月25日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2020年12月25日の週を終えてイギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見されて
リスク回避によるドル高の影響が大きかったその後は、イギリスとEUの通商合意の話題で
ドル安に振れる場面もあったが
ドル円はじわじわと底値を切り上げてる形になってる pic.twitter.com/Tsr6LI5Wzh— 堅実なる投機家@-486万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) December 26, 2020
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2020年12月21日(月曜日)から12月25日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間でインパクトのあった出来事は
- イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見されEU各国でロックダウンが実施された事
- イギリスとEUの通商合意の発表があった事
- アメリカで新型コロナ9000億規模の案が与野党で合意したが、トランプ大統領が署名を拒否して修正案を出したが纏まらなかった事
12月21日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見され
感染力が従来のものより70%と高いことから
イギリス国内の移動制限や外出制限が出されました。
これを受けてリスク回避の動きからドル買いが先行しました。
特にポンドの下窓は相当ひどかったです。
同じくアメリカで新型コロナ追加経済対策が与野党で合意したとの報道がありましたが
そのネタが意識され始めたのは20時頃から。
この辺りから株価や為替市場、先物市場は転換しました。
新型コロナウイルスの変異種が現行のワクチンでどうにかなる認識が広がっている事もあり
若干、安堵感が広がっているようです。
ドルはドル高からドル安の動きとなり、
ドルインデックスは大き目の上髭となりドル円も似たように上髭の動きとなりました。
高値103.886 → 終値103.273(-61.3pips下落)
(上窓21.2スタート103.260→103.485 一応窓は埋めてる)
12月22日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見され
EU各国がロックダウン措置や渡航制限をかけるなどした事が
引き続き意識されリスク回避のドル高が進みました。
ファイザーとモデルナは新型コロナウイルスの変異種について
現行のワクチンで対応可能かどうか検証中との事。
ちなみに、ビオンテックのシャヒン最高経営責任者(CEO)は、
ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスワクチンが、
イギリスで確認された変異種にも有効である公算が大きいと述べています。
安値103.276 → 終値103.604(+32.8pips上昇)
12月23日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
イギリスとEUの通商合意が近く纏まるとの報道や
新型コロナ変異種によってイギリスとフランスの国境閉鎖されていましたが
それが再開された事でリスク資産の買い戻しが起きてドル安の流れとなりました。
ドル円やユーロドルは、まずまずのドル安で終了しました。
ポンドのドル安の方が影響力があった日だと思われます。
高値103.647 → 終値103.521(-12.6pips下落)
12月24日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
小幅に上昇して終了しました。
イギリスとEUの自由貿易協定(FTA)を含む将来の関係を巡る交渉が
この日に決まるという事でリスクONのドル安となった。(とくにポンドドル)
ただ、クリスマス休暇が翌日にあったため
上がった所で利益確定売りに押され終了。
トランプ大統領が新型コロナ追加経済対策の案を拒否して修正案を出したが
この日のうちに纏まらず、繋ぎ予算が切れる28日までに纏まらない可能性があり
政府機関の一部閉鎖に追い込まれるかもしれないという事で
リスクONの中でもいまいちな値動きとなっています。
安値103.409 → 終値103.551(+14.2pips)
12月25日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
クリスマス休暇で特にネタもなく小動きで終了しました。
始値103.551 → 終値103.594(+4.3pips)
ドル円 テクニカル分析
ドル円の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の始めに上窓スタートし、窓を閉めた後に上げ下げを繰り返しながらジワジワ安値を切り上げつつ上昇
- 5日SMAと転換線に支えられ、小幅な上昇を継続中
直近のレジスタンス
103.9x ~ 104.1x
ドル円が安値から復帰して1時間足の最初の戻り高値を上に抜いてきました。
そこから安値を切り上げていき200日SMAに乗せて来て
次の方向性を伺う展開になっています。
次の波を見に行くとすれば、前回の1派の高値を上に抜くと仮定すると
次は103.9~104.1の戻り高値を狙いにいくのではないかと予想しています。
ここを上に抜けたら104.5行くかどうかって感じですかね。
次の1時間足の上昇はエリオット的に3派となるでしょうから
そこそこの上昇があるかもしれないので
踏みあげられないように注意してくださいね。
直近のサポート
103.2x 直近の押し安値
102.8x 直近のリバウンドした最後の安値
1時間で見ると三尊天井と見せて上昇した安値103.28xあたり。
ここより下に来なければドル円は上昇を継続すると思います。
ここを割れたら直近のリバの安値102.8xを見に行くのではないでしょうか。
長期で下落トレンド+ドル安トレンドなので
この辺を攻めてきた場合は、下抜けは警戒した方がいいと思います。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
クリスマス休暇があったので発表が遅れるため大口の分析は次回に持ち越します。
ドル円の個人のポジション状況
急落があった後でドル円の売りが増えましたね。
ロングしていた個人投資家が損切りしたような感じになってますね。
ドル円の価格は上昇傾向なのを見ると底Sキメたのかもしれないので
個人投資家の底Sがロスカットするまでは戻り売りで入るのは様子見が無難かもしれません。
ドル自体のポジション状況を比較
クリスマス休暇があったので発表が遅れるため大口の分析は次回に持ち越します。
ユーロドルもドル円同様にドルを買う人が少し減りました。
大きく上昇した後だったので慌てて損切りを入れたのかもしれませんね。
ドル円のポジション状況 まとめ
個人投資家が底Sをキメたっぽいので
しばらくは安値を切り上げながらジワジワ上昇するのではないでしょうか。
ただ、しばらくはドル安継続なので個人投資家の底Sがロスカットされたあたりを狙って
戻り売りを仕掛けるのがいいのかなと思ってます。
週の終値を比較
03月20日の終値 110.681 ←市場では110.5のロスカ設定があるしターゲットになりやすいかも?
03月27日の終値 107.806 ←ここを下割れたらヤバイかも?
04月03日の終値 108.490
04月10日の終値 108.350
04月17日の終値 107.437 ←3月27日の終値を割れたからドル安が進むかも??
04月24日の終値 107.448
05月01日の終値 106.861
05月08日の終値 106.605
05月15日の終値 107.034
05月22日の終値 107.587
05月29日の終値 107.755 ←108円のレンジを超えそうな雰囲気
06月05日の終値 109.541
06月12日の終値 107.344
06月19日の終値 106.830
06月26日の終値 107.170
07月03日の終値 107.400
07月10日の終値 106.883
07月17日の終値 106.992
07月24日の終値 106.115 ←レンジ下抜け
07月24日の終値 105.709 ←104.8xのサポートで反転上昇した形
08月07日の終値 105.876
08月14日の終値 106.586
08月21日の終値 105.806
08月28日の終値 105.353
09月04日の終値 106.226 (+87.3pips上昇) ←雲の中に突入
09月11日の終値 106.146 (-0.8pips下落)
09月18日の終値 104.571 (-157.5pips下落) ※雲を下抜け下落トレンドを描いた1週間
09月25日の終値 105.504 (+93.3pips上昇)
10月02日の終値 105.262 (-24.2pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
10月09日の終値 105.600 (-33.8pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
10月16日の終値 105.345 (-25.5pips下落)
10月23日の終値 104.630 (-71.5pips下落)
10月30日の終値 104.529 (-10.1pips下落)
11月06日の終値 103.352 (-117.7pips下落) ※アメリカの大統領選があった週
11月13日の終値 104.584 (+123.2pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超える報道
11月20日の終値 103.820 (-78.2pips下落) 新型コロナワクチンの有効性が94.5%の報道
11月27日の終値 103.996 (+17.6pips上昇) 新型コロナワクチンの実用化期待や次期財務長官にFRBのイエレン氏が指名された事
12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見されリスク回避で上窓が開く
- その後、上窓を閉めてジワジワと安値を切り上げながら上昇を継続
- 個人投資家は底ショートを決めてる感じ
ドル円の中長期は下落トレンドなので、いずれ下落すると思いますが
個人投資家が底Sをキメてるので、ロスカットするまでは上昇を眺めながら
戻り売りどこにしようかなと考えるのがいいのではないでしょうか。
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