ドル円 【予想・見通し・動向】ドル安を匂わせる動きに騙されるな!!テーパリングは既定路線である!!テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年9月17日(金)の週を終えて
2021年9月13日(月)から9月17日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年9月17日(金)の週を終えて)
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年9月13日(月曜日)から9月17日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると
ドル高の要因は以下のとおりです。
- 8月のアメリカの小売指標が前回と予想よりも良かった事
ドル安の要因は以下のとおりです。
- 米8月CPIが鈍化した事でFRBの早期テーパリング開始観測が後退
2021年9月13日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京時間からロンドン初動にかけてドル高の流れだったが
NY時間からドル安の流れになった。
とくに目立ったネタはなし。
安値109.803 → 終値109.948(+14.5pips上昇)
(6時台)
2021年9月14日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
NY時間にドル安がドカッと入る。
米CPIが鈍化した事でFRBの早期テーパリング開始観測が後退してドル安の流れとなりました。
米国8月消費者物価指数(CPI)(前月比)
前回:0.5%
予想:0.4%
今回:0.3%↓↓
米国8月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
前回:5.4%
予想:5.3%
今回:5.3%↓↓
米国8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
前回:0.3%
予想:0.3%
今回:0.1%↓↓
米国8月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
前回:4.3%
予想:4.2%
今回:4.0%↓↓
米長期金利も下落した事でドル安を後押ししたようです。
高値110.158 → 終値109.685(-47.3pips下落)
(20時台)
2021年9月15日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
前日のインフレ鈍化からの早期テーパリング後退観測でドル安の流れを引き継いで
午前中から円高・ドル安の流れだったが21時以降ドル高になる。
このドル高になった理由は不明。
高値109.740 → 終値109.370(-37pips下落)
(7時台~9時台)
2021年9月16日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
前日の終盤から謎のドル高になった流れを引き継いで急激なドル高になった。
21:30に発表されたアメリカの小売指標が前回と予想よりも良かった事で
アメリカ経済そんな鈍足しないんじゃないか??って判断されてドルが買われたらしい。
ついでにフィラデルフィア指標も好調です!!
米国8月小売売上高(前月比)
前回:-1.1% (-1.8%)
予想:-0.8%
今回:0.7%
米国8月小売売上高(除自動車)(前月比)
前回:-0.4% (-1.0%)
予想:-0.1%
今回:1.8%
9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
前回:19.4
予想:18.8
今回:30.7
アメリカの指標が良いので景気鈍化してないし早期テーパリングするんでしょ?
という事でドルが買われたようです。
指標発表前にユーロドルが東京時間の朝からドル高一辺倒の流れだったんだよね…。
もうこの流れ知ってたかのような動きだったわ…。
安値109.203 → 終値109.699(+49.6pips上昇)
(14時台~15時台)
2021年9月17日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
ドル円は朝からドル高の流れ
ユーロドルは21時頃からドル高の流れとなった。
前日の小売指標が良かった事で来週のFOMCでテーパリング着手の観測が裏付けられたと言われています。
結局、アメリカ指標が良ければテーパリング観測の流れは変わらなそう。
ドル安がダマシみたいなところあるわ…。
安値109.662 → 終値109.823(+16.1pips上昇)
(9時台)
ドル円 テクニカル分析
ドル円のテクニカル分析をしていきます。
直近のレジスタンス
110.448
日足レベルではレンジはまだ続いてそう。
テーパリングネタでドル高の流れだけどドル円はまだレンジなんだよなぁ。
決定打にかけるのかな?
直近のサポート
109.109
結局、109円台前半で買われた形。
たぶん、この辺がレンジの底付近なんだろうね。
(ネタなのか109が2つ並んでる場所がサポートになってる…ゾロメトレーダーが動いたか!?)
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
なんか円売りのポジがだいぶ外されたな…。
何か妙だな…。
あれか?株安きてるしクロス円の下落でリスク回避感でてきたか…?
ドル円の個人のポジション状況
109円前半まで落ちてロンガーがロスカットしたっぽいな。
ここでフラット化かぁ~。
来週FOMCあるし、次の出方を待った方が良いな。
ドル自体のポジション状況を比較
ドル高の状況で個人投資家のユーロドルのロングが積みあがってるねぇ。
こりゃ来週もドル高で個人投資家のポジション狩にくるかもな。
いかんせん株安で終わってるからリスク回避のドル高で攻めてくるかもしれん。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)
2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している
2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年09月17日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事
2021年05月28日の終値 109.724 (+77.3pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画の報道で一気にリスクONの流れ
2021年06月04日の終値 109.399 (-32.5pips下落) 5月非農業部門雇用者数変化が予想より悪かった事で急激なドル安に
2021年06月14日の終値 109.629 (+23pips上昇) 5月の米CPIが1年9カ月ぶりの伸びだったのに発表後はドル安。次の日、来週FOMCがあるしインフレ上がってるからという理由を蒸返して急激なドル高で終わる
2021年06月18日の終値 110.217 (+58.8pips上昇) ★FOMCが利上げの前倒しを発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった)
2021年06月25日の終値 110.686 (+46.9pips上昇) 先週ちょっと売り過ぎちゃいましたね(テヘペロ)で全市場で巻き戻しの動きとなった
2021年07月02日の終値 111.021 (+33.5pips上昇) 3つの雇用統計があったがどれも予想よりはよく内2つはドル高、週末は大きくドル安に振る
2021年07月09日の終値 110.115 (-90.6pips下落) 東京の4度目の緊急事態宣言で急落
2021年07月16日の終値 110.048 (-6.7pips下落) サンダース英中銀の刺激策縮小発言と日銀黒田総裁の物価目標2%まで政策変更をしない発言で円安
2021年07月26日の終値 110.547 (+49.9pips上昇) デルタ株感染が懸念され株は暴落したが、速攻で買い戻されてリスクONの流れに
2021年07月30日の終値 109.659 (-88.8pips下落) FRBパウエル議長がテーパリング開始には問題がまだある事や利上げには程遠いと発言してドル安に
2021年08月06日の終値 110.148 (+48.9pips上昇) FRBクラリダ副議長が2022年末までに利上げの準備が整う可能性がある事を発言して急激なドル高に
2021年08月13日の終値 109.585 (-56.3pips下落)
2021年08月20日の終値 109.776 (+19.1pips上昇) ダラス連銀総裁がデルタ株の影響で経済が失速するなら自信の金融政策の考えを調整すると匂わせ発言してドル安、円安に
2021年08月27日の終値 109.845 (+6.9pips上昇) ジャクソンホールでパウエル議長の発言がハト派と受け取られて急激なドル安・株高となった
2021年09月03日の終値 109.695 (-15pips下落) 8月非農業部門雇用者数変化がすこぶる悪くてドル安に
2021年09月10日の終値 109.907 (+21.2pips上昇)
2021年09月17日の終値 109.823 (-8.4pips下落) 8月の米小売り指標が良くて来週のFOMCでテーパリング観測からのドル高
まとめ
結局ドル円はレンジ圏内。
そしてドル安を匂わせる動きは全部ダマシ。
とくにユーロドルでのドル安は顕著にダマシとなっている。
おまけに個人投資家はユーロドルでロングして捕まってる状況。
テーパリングは規定路線なんだからドル安を匂わせる動きに惑わされないようにした方がいいと思う。
とはいえドル円はレンジを抜け切れてないし
どちらかと言えばドルストレートでのドル高を狙った方が良い気がする。
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