ドル円 【予想・見通し・動向】FRBクラリダ副議長が2022年末に利上げの準備が整う可能性を発言した事で急激なドル高に テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年8月06日(金)の週を終えて
2021年8月02日(月)から8月06日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年8月06日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2021年8月6日の週を終えてFRBクラリダ副議長が2022年末までに
利上げの条件が整う可能性があるって発言した事で
急激なドル高となる失業率も改善してきてるし
ドル高トレンドはこれからが本番だろう僕の長期戦略ユーロドル下落1000pips見通しは
未だ変わってません🙃 pic.twitter.com/dc5WDWHCtG— 就活中・旭【あきら】😇生涯収支-547.6万円😇石油トレーダー🔞 (@akira_asahi_38) August 7, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年8月02日(月曜日)から8月06日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると
ドル高の要因は以下のとおりです。
- 原油が弱くてリスク回避でドルが買われた
- FRBクラリダ副議長が利上げのためのFRBの条件は2022年末までに満たされる可能性があると発言で急激なドル高に
- 7月の失業率の改善や7月の非農業部門雇用者数が良かった事でテーパリング、早期利上げ連想でドル高に
ドル安の要因は以下のとおりです。
- 7月のISM製造業景気指数が悪くて米長期金利が下落した流れに釣られた
- ADP雇用統計が予想よりもかなり悪い数値が出てドル安に
- 新規失業保険申請件数が良かった事
2021年8月02日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京時間はヨコヨコ
ロンドン時間からNY時間にかけて下落して安値更新して終わり
7月のISM製造業景気指数が59.5となり前回の値と予想を下回った事で
アメリカの長期金利が下落した。
この長期金利の下落につられてドル安を誘った感じになっている。
ドル円は下がったまんまで、ユーロドルはドル安になったけど途中でドル高に回帰している。
高値109.768 → 終値109.302(-46.6pips下落)
(7時台)
2021年8月03日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京時間からロンドン時間にかけてダラダラと下がっていく
NY時間にストーンと下がって終了
この日も前日と同じような動き
ドルストレートはドル安に振ってからのドル高に
ドル円は下がったまんま
原油が弱かった事で資源国通貨のカナダドルが売られてしまっている。
この日は原油の弱さからリスク回避的な動きでドルが買われてしまってる感じ。
高値109.340 → 終値109.029(-31.1pips下落)
(6時台~8時台)
2021年8月04日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
ドル安に振っといてから急激なドル高に。
この日、ADP雇用統計が注目されており、
予想よりもかなり悪い数値が出てきた事でドル安になった。
前回:69.2万人 (68.0万人)
予想:69.5万人
今回:33.0万人
発表直後はドル安に動いていた。
しかし23時台に様子が一変して急激なドル高となる。
7月ISM非製造業景況指数(総合)が良かった事や
前回:60.1
予想:60.5
今回:64.1
FRBクラリダ副議長が利上げのためのFRBの条件は2022年末までに満たされる可能性があると発言でドル高となった。
ドルストレート、ドル円ともにドカーッとドル高になっています。
安値108.714 → 終値109.478(+76.4pips上昇)
(21時台~22時台)
2021年8月05日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京時間は昨日のドル高の調整的な下落が入った感じ
ロンドン時間で下がったものの
NY時間から買いが強くなって東京とロンドン時間の高値を更新して終了
新規失業保険申請件数が良かった事や昨日のクラリダ副議長の利上げ早期着手の発言後の急激なドル高が
この日も引き続き意識されてドル高になっている。
安値109.399 → 終値109.770(+37.1pips上昇)
(20時台~21時台)
2021年8月06日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京は下げ
ロンドンで底打ち反転上昇
NY時間に東京高値を上にブチ抜けて高値を更新して終了
7月の失業率の改善
前回:5.9%
予想:5.7%
今回:5.4%
7月の非農業部門雇用者数が良かった事
前回:85.0万人 (93.8万人)
予想:87.0万人
今回:94.3万人
これらの指標結果が良かった事でテーパリング、早期利上げ連想相場になった。
株はその逆でポジティブに受け取られて最高値を更新している…w(株は何でもありか!)
安値109.695 → 終値110.148(+45.3pips上昇)
(16時台~17時台)
ドル円 テクニカル分析
ドル円のテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の初めから下落開始
- ボリンジャーバンドの-2σで綺麗にバウンド
- 5日転換線を超えて基準線に到達したところで週を終える
直近のレジスタンス
110.65x
リバウンドしてきたし、個人投資家も初動のバウンドでSしてるだろうから
ここを目指すんじゃないかなぁと見てる。
日足雲の上限ぐらいは伸びるかもしれないなぁ。
たぶんこのあたりがロンガーとショーターの勝敗の分かれ道じゃなかろうか。
直近のサポート
108.8付近にある週足200MAと日足のボリンジャーバンドの下限
綺麗にバウンドしてるし、テクニカルが重なってるしで
そこそこ固めのサポートなんだろう。
底Sした人はご愁傷様…。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
アメリカが早期に利上げするみたいな話がチラホラ出てるから
ドルの比率見たほうがいいかもしれん。
たぶん円は蚊帳の外だと思うけど、ドル高につれて円安ポジが増えるんじゃなかろうか。
ドル円の個人のポジション状況
109円割れたあたりで底ショートした個人投資家が多そうに思う。
そこからリバウンドしたのを、ドル高に乗じてまだ伸びていきそう。
伸びて行くと同時にショート比率も増えて行くと予想。
なので底Sした個人投資家はしばらくは助からないと見てる。
ドル自体のポジション状況を比較
ドルインデックスのドル買いが増えておる。
ユーロは今回の大口のポジは見る価値はない。
たぶん先週の上げでビビッてポジ切ったんだろう。
重要なのは個人投資家のユーロロングがひたすら増えてる事。
このままババ掴ませたまんまリバウンドを繰り返しながら安値更新していくんだろと思ってる。
無慈悲なドル高がおんどれらを襲う。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)
2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している
2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年08月06日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事
2021年05月28日の終値 109.724 (+77.3pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画の報道で一気にリスクONの流れ
2021年06月04日の終値 109.399 (-32.5pips下落) 5月非農業部門雇用者数変化が予想より悪かった事で急激なドル安に
2021年06月14日の終値 109.629 (+23pips上昇) 5月の米CPIが1年9カ月ぶりの伸びだったのに発表後はドル安。次の日、来週FOMCがあるしインフレ上がってるからという理由を蒸返して急激なドル高で終わる
2021年06月18日の終値 110.217 (+58.8pips上昇) ★FOMCが利上げの前倒しを発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった)
2021年06月25日の終値 110.686 (+46.9pips上昇) 先週ちょっと売り過ぎちゃいましたね(テヘペロ)で全市場で巻き戻しの動きとなった
2021年07月02日の終値 111.021 (+33.5pips上昇) 3つの雇用統計があったがどれも予想よりはよく内2つはドル高、週末は大きくドル安に振る
2021年07月09日の終値 110.115 (-90.6pips下落) 東京の4度目の緊急事態宣言で急落
2021年07月16日の終値 110.048 (-6.7pips下落) サンダース英中銀の刺激策縮小発言と日銀黒田総裁の物価目標2%まで政策変更をしない発言で円安
2021年07月26日の終値 110.547 (+49.9pips上昇) デルタ株感染が懸念され株は暴落したが、速攻で買い戻されてリスクONの流れに
2021年07月30日の終値 109.659 (-88.8pips下落) FRBパウエル議長がテーパリング開始には問題がまだある事や利上げには程遠いと発言してドル安に
2021年08月06日の終値 110.148 (+48.9pips上昇) FRBクラリダ副議長が2022年末までに利上げの準備が整う可能性がある事を発言して急激なドル高に
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- 7月のISM製造業景気指数が悪くて米長期金利の下落につられてドル安に
- 原油がすこぶる弱くてリスク回避のドル高に
- ADP雇用統計が予想よりもすこぶる悪くてドル安に
- しかし、FRBクラリダ副議長が2022年末までに利上げの準備が整う可能性について発言した事で急激なドル高に
- その後、7月の失業率の改善や7月の非農業部門雇用者数が良くてテーパリング、早期利上げの連想相場になりドル高に
- 個人投資家は109円割れ辺りで底ショートして踏みあげられてナンピン中
さて、ドル高トレンドはこれからが本番って事で
長期的な戦略でユーロドルは1000pipsぐらい下落すると見てる。
というより前々からうねり取り戦略の段階で言ってたと思うけど
この見通しは変わってない。
とりあえず個人投資家がユーロドルでババを掴まされてる感じだから
リバウンドで期待感を織り交ぜながら安値更新して気づけばドル高進んでましたって落ちになると思う。
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