WTI原油 【見通し・予想】 需要見通し引き下げでも価格を見ると上昇している件… テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年8月14日(金)の週を終えて
2020年8月14日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をして今後のWTI原油の相場の見通しや
価格を予想していきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年8月14日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2020年8月14日の週を終えて国際エネルギー機関が生産量の引き下げをしたことで
原油は買われたものの
その後に需要見通しを引き下げた事で
エネルギー需要後退懸念で頭を押さえられる週の終値で見ると41.51のライン超えて
じわじわ上がってるんだよね次は42.34越えか? pic.twitter.com/TJnJlfG347
— 堅実なる投機家@-491万7112円・原油相場で負けた男 (@kenjitutouki) August 15, 2020
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
EIA在庫の状況
原油の在庫の状況 考察 まとめ
原油在庫はクッシング在庫を除くと
API、EIAともに減少しています。
また停滞すると思われていたリグ稼働数も
減少に転じ始めています。
原油在庫が予想を超える減少となっており
原油価格にも影響を与えているので
最近の減少傾向は抑えておいた方がいいと思います。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
大口のポジションを見る感じ
あんまりヤル気がないのかなって感じに見えますね。
ここ最近の価格変動がいまいちなのを見ると
狭い値幅で逃げ切ってるのかなっていう印象を感じます。
WTI原油の個人のポジション状況
買いポジが多いですが
少し減っているのを見ると
原油相場はいまいち値動きが無くて
面白くないなと感じて決済したのかなという印象。
流れ的に見ても上がってはいるものの
そのペースは遅いのでイマイチな感じですね。
WTI原油 テクニカル分析
先週引いたサポートラインのおさらい
- 週の前半に41.51の赤いラインを超える
- その後、42.34の赤いラインを超えるも打ち返される
- しかし週末には41.51手前まで下落するも買い支えられて週を終える
直近のレンジゾーン
41.51と42.34の赤いライン
41.51は3月07日の週の終値です。
次に42.34ですが、ここは2018年のブラッククリスマスの最安値のラインです。
ここ最近、この2点間をうろちょろしている事が多いです。
大口のポジショニングから見ても
ヤル気のなさを感じるので
レンジの小さな値幅で売り買いして逃げ切ってるのかもしれません。
現状、終値で見るとじわじわ上昇してきているので
時間をかけて上に抜けてきそうではありますが
まだまだレンジゾーンとして見ておいてもいいのではないでしょうか。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年8月10日(月曜日)から8月14日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
8月10日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
前週末にアメリカの新型コロナ追加対策法案の協議が
物別れになったことが嫌気され
エネルギー需要の後退懸念がされ原油が売られたものの
この日は、トランプ大統領が
失業給付の上乗せを含む経済対策の実施を
大統領権限で命じる強硬策に踏み切った事が好感され
協議への期待感から原油が買い支えられました。
またサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのナセル最高経営責任者の発言によると
4-6月期決算発表後の記者会見で、各国の経済活動再開に伴い
エネルギー需要が持ち直していると発言しました。
これが好感され、原油の上昇を後押ししました。
また中国の経済指標である7月の卸物価指数が前月から改善した事も
エネルギー需要に対する投資家の懸念が和らいで
原油が買い支えられたようです。
安値41.19 → 終値41.97(+78pips上昇)
8月11日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
前日のエネルギー需要回復の期待感や
ロシアが新型コロナウイルスのワクチンを承認した報道をきっかけに
原油は一時43ドル付近まで上昇したものの
アメリカの新型コロナ追加対策法案の協議が進展していない事が嫌気され
株式市場と同様にリスクOFFの流れから高値を売られて
下落して終了しました。
高値42.92 → 終値41.60(-132pips下落)
8月12日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
在庫統計で予想を上回る原油やガソリン、留出油の在庫の減少を受けて
新型コロナウイルスの影響で需要の減退懸念が後退して
需給の回復が期待され原油価格が上昇しました。
また、EIAが2020年の原油生産量の見通しを下方修正した事が好感され
需給過剰懸念が後退して原油価格の上昇を後押ししました。
ただOPECが2020年の世界の石油需要予想を引き下げたので
上値が少し抑えられる形で終わりました。
安値41.52 → 終値42.54(+102pips上昇)
8月13日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
国際エネルギー機関が2020年の原油需要の見通しを日量14万バレルに引き下げた事が嫌気され
原油が売られました。
また新型コロナウイルスの流行で航空輸送の減少で
世界の石油需要が日量810万バレルに減少する見通しが嫌気され
エネルギー需要の見通しが懸念されています。
イスラエルとアラブ首長国連邦が国交正常化を合意した事で
地政学的リスクが後退し原油価格が上値を抑えられているようです。
高値42.82 → 終値42.33(-49pips下落)
8月14日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
前日のエネルギー機関のエネルギー需要後退が尾を引いて
原油価格は続落しました。
新型コロナウイルスの世界的な流行で
航空機による旅行が減少した事が主な要因であり
エネルギー需要の先行き不透明感が再燃しているようです。
高値42.55 → 終値42.20(-35pips下落)
週の終値を比較
2020年3月07日 41.51 ←次のターゲット?
2020年3月13日 33.25 ←ターゲットクリア
2020年3月21日 23.40 ←ターゲットクリア
2020年3月27日 21.80
2020年4月03日 28.79 ←ターゲットクリア
2020年4月09日 23.18 ←ターゲットクリア
2020年4月17日 18.44
2020年4月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年5月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年5月08日 26.10 ←暴騰w
2020年5月15日 29.79 ←押し目待ちに押し目なしで高止まりからの踏み上げ!
2020年5月22日 33.56
2020年5月29日 35.19 ←3月13日の終値をクリア!
2020年6月05日 39.07 ←ターゲットに届かず折り返す…
2020年6月12日 36.50
2020年6月19日 39.42
2020年6月26日 38.17
2020年7月03日 40.23
2020年7月10日 40.57
2020年7月17日 40.58
2020年7月24日 41.24 ←ターゲットまであと30pipsぐらい
2020年7月31日 40.44
2020年8月07日 41.53 ←3月7日の終値を+2pips上回った状態
2020年8月14日 42.20 (+67pips上昇)←3月7日の終値を上回った状態
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- アメリカの新型コロナ追加経済対策の協議が停滞していると原油価格は下落
- 原油在庫が予想外の減少で原油価格は上昇
- EIAが2020年の原油生産量の見通しを下方修正した事で原油価格は上昇
- EIAが2020年の原油需要の見通しを引き下げた事で原油価格は下落
- OPECが2020年の世界の石油需要予想を引き下げた事で原油価格は下落
- イスラエルとアラブ首長国連邦が国交正常化を合意した事で地政学的リスクが後退して原油価格は下落
ネガティブなネタがでまくってる中で
大口のポジションにヤル気は感じないけど
実際の値動きは終値で見るとじわじわ上昇していってるんですよね。
流れ的に上なのかな?と思わせる値動きなので
案外、レンジゾーンを上抜けるのかなと思います。
とはいえ、追っかけ商いは怖いので
突然動き出すと原油の値動きは激しくなる事を考慮に入れて
テクニカルゾーンまで引き付けて売り買いした方が良いと思います。
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