ドル円 【予想・見通し・動向】110円のOPが狙われ俺のポジションが強制ロスカット… テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年5月28日(金)の週を終えて
2021年5月24日(月)から5月28日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年5月28日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2021年5月28日の週を終えてFX界隈はテーパリングワードに過剰反応
ECBは債券購入の減速を否定
FRBはテーパリングの議論の準備は出来ているだの
緩和政策を支持するだの意見が二つに割れる
NZは利上げ日程を公開
MPC委員が早期利上げについて発言発言で動く相場
ムズすぎ😇 pic.twitter.com/CMc75ekoaU— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) May 29, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年5月24日(月曜日)から5月28日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると
ドル高の要因は以下のとおりです。
- 中国が行き過ぎた商品価格の上昇を抑え込むために異常な取引を検査すると発表(豪ドルに影響)
- ECBのパネッタ専務理事が現時点で債券購入の減速は正当化できないとの発言
- FRBのクオールズ副議長がテーパリングに向けた議論を始める用意があると発言
- バイデン大統領のインフラ投資計画6兆ドル規模の案が報道(ドル円に影響)
- NYオプションの110円が意識されていた事
ドル安の要因は以下のとおりです。
- FRBや地区連銀総裁が緩和的な金融政策を支持すると表明し、テーパリング懸念が後退した
- ニュージーランドの利上げ実施スケジュールが公開された
- イギリスのMPCブリハ委員が2022年に早期の利上げの可能性を示唆した
- 米長期金利の低下
- 来週の月曜日がアメリカとイギリスが休日の為、週末に利益確定が入る
2021年5月24日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京時間は9時まで上げて10時から下落を開始
ロンドン時間開始の16時台で安値を拾われ始め急騰して東京時間付近の価格まで戻す
NY時間は売りに押されて終了
中国が行き過ぎた商品価格の上昇を抑え込むために異常な取引を検査すると発表があった。
これを受けて豪ドルが下落してドル高となった。
ロンドン時間は市場を動かすようなネタは無いがドル円が急騰した。
その後、NY時間で売りに押されて終了する事になる。
この日、ブレイナードFRB理事、セントルイス地区連銀のブラード総裁、
アトランタ地区連銀のボスティック総裁の発言があり
FRBの現行の緩和的な金融政策を支持すると表明された。
これを受けて長期金利が下落し、これまで早期の利上げやテーパリングの議論の浮上で
市場を賑わせていたのに、裏切られた形となった…w
これでドル安になった模様。
高値108.990 → 終値108.745(-24.5pips下落)
(7時台)
2021年5月25日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
この日は東京の9時台から下落を開始した。(前日より1時間早めに動いた感じ)
ロンドン開始時間の16時台で安値を拾われドル円は急騰。(前日と動きが同じ)
NY時間から売りに押されて終了(これも前日と同じ動き)
15時30分~40分にかけてドルが急激に安くなった。
ドル安になった要因は不明。
そこからロンドン開始16時台に安値を拾われNY時間に向けて買い戻しが強まる
NY時間から下落して終了する。
シカゴ地区連銀のエバンス総裁が現行の緩和政策に対して全面的な支持を再表明した。
この日は米長期金利が大幅に下落している。
長期金利の下落を受けてドル安が進行したのだと思われる。
始値108.724 → 終値108.757(+3.3pips)
(安値16時台) (高値22時台)
2021年5月26日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
ここの日は東京、ロンドン、NY、3者揃ってドル円を押し上げた。
この日、ニュージーランドの政策金利発表があり
量的緩和策について「2022年6月まで」継続する姿勢を示し、
公表資料では2022年7-9月の利上げ実施のスケジュールが示された。
ニュージーランドの利上げ見通しが好感され
NZドル筆頭にドル安と円安が加速しました。
ドルストレートは14時以降からドル高の流れとなりますが
ドル円はドル高の流れで都合よく買われ上昇を継続して終わりました。
ECBのパネッタ専務理事が現時点で債券購入の減速は正当化できないとの発言でユーロでのドル買いが進んでいる。
またFRBのクオールズ副議長がテーパリングに向けた議論を始める用意があるとも発言しており
株価が軟調に推移している事からドル買いに進んでいるものだと思われます。
安値108.718 → 終値109.149(+43.1pips上昇)
(7時台、10時台、11時台)
2021年5月27日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京で下げ
ロンドン時間から買い圧が強くなり
NY時間で一気にブチ上げで大幅上昇して終わる
イギリスのMPCブリハ委員が労働市場の回復が予想より早まれば
2022年の早い時期に利上げを行う可能性について発言があった。
これを受けてポンドがブチ上げた。
クロス円のポンド円の上げ幅が大きく、この上げにつられて円安が加速した。
また、NY時間ではバイデン大統領のインフラ投資計画6兆ドル規模の案が報道され
市場全体がリスクONの状態となり株価がブチ上げ。
リスクONの流れに乗じてドル円が上昇しました。
安値109.034 → 終値109.815(+78.1pips上昇)
(12時~13時台、15時台)
2021年5月28日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
東京とロンドンタイムは高値ヨコヨコだった。
NY時間から大きくドルが買われ、その後は行って来いの下げで週を終える
NYオプションの110円が意識されていたこともあり
NYタイムで110円を付けてOPカット後は売りに押されて終了しました。
米長期金利の低下や
来週の月曜日がアメリカとイギリスが休日の為、利益確定売りが入ったようです。
高値110.195 → 終値109.724(-47.1pips下落)
ドル円 テクニカル分析
ドル円のテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 基準線がサポートとなってカチ上げ
- 上昇トレンドラインに回帰してボリンジャーバンド+3σで打ち返されて週を終える
直近のレジスタンス
110.19x ボリンジャーバンド+3σ
週末にここで頭打ちとなってピンバーとなって終了している。
いったんここで天井感を出してるので
超えるどうかを見ておきたいところ。
超えたら上の抵抗が見当たらないので112円近くまで登る可能性が出てくる。
直近のサポート
108.8x
直近では基準線で3回ほどボトムを付けて買い支えられて反発しているので
次落ちてきたとしても、この辺りで買い支えがあるのではないだろうか。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
ドル円が110円突破した割にはポジションが冴えない…。
110円を執拗なまでにカチ上げたのは誰の仕業だ?
ドル円の個人のポジション状況
珍しく個人が勝ってる様子。
とはいえ、クロス円全般的に売りが多いので
実はドル円のロンガーが勝ってるというより
クロス円の個人狩りの影響でドル円が上昇しているとも見れなくはない。
ドル自体のポジション状況を比較
前の週と同様にテーパリングの議論が巻き起こってるけど
ユーロの売りが多い。大口はユーロ買い
個人はまぁまぁ損切してるっぽいけど
こっから急激なドル高が進むとも思えない。
安くなったら買い戻しが入ってブチ上げるんじゃないかな。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年03月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)
2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
2021年04月23日の終値 107.876 (-89.3pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン増税の案を出してくる。日本が緊急事態宣言
2021年04月30日の終値 109.320 (+144.4pips上昇) 早期テーパリング懸念でドル買い圧力 → FRBパウエル議長はテーパリング議論は否定している
2021年05月07日の終値 108.573 (-74.7pips下落) 非農業部門雇用者数変化が市場予想よりもかけ離れた低い数値が出た事でテーパリングや早期利上げの可能性が遠のいた
2021年05月28日の終値 109.197 (+62.4pips上昇) CPIと求人統計の上昇でインフレ懸念が台頭
2021年05月21日の終値 108.951 (-24.6pips下落) ビットコインの急落とFOMC議事録要旨でテーパリングの議論の可能性が浮上した事
2021年05月28日の終値 109.724 (+77.3pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画の報道で一気にリスクONの流れ
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- FRBや連銀総裁の緩和を支持する発言でドル安になっているがドル円はあまり下がらず安値圏で買われてる感じ
- NZランドの利上げ開始時期やイギリスのMPC委員の早期利上げ発言の可能性に反応して、ここぞとばかりにドル安円安になる
- 最終的にOP110円が意識された動きとなり達成感から利益確定売りが入って週を終える
- 個人投資家のクロス円の売りが多いので、なかなか円高にならない模様
わしのドル円のショート108.2xが110円到達で狩られました。
狩られた後に日足ピンバーを付けて下がっているのを見ると
歯がゆい思いで夜も眠れません。
たぶん俺のポジションを刈った後に俺のポジションの方向に動くジンクスだとしたら
109円台前半か108円後半ぐらいまで落ちていくんだろうな。
これで証拠金が無くなって豪ドルしかトレードできなくなったから
豪ドルで負け分を取り返します。
とりあえず豪ドルUSDを1枚ロングしました。
ちょっと不安だけどレンジが続くのであれば、跳ねると思う。
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