ダウ30【見通し・予想・動向】バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資計画で一気にリスクONの流れに！！最高値更新なるか！？テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年5月28日(金)の週を終えて

2021年5月29日

2021年5月24日(月)から5月28日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。

アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
テクニカルの分析
ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説

これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。

この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。

もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。

それでは、各章を見て行きましょう。

Contents

1. ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想（2021年5月28日(金)の週を終えて）
2. まとめ

ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想（2021年5月28日(金)の週を終えて）

#ダウ30・アメリカ株式市場・俺ニカル分析
2021年5月28日の週を終えて
航空業界の力強い回復期待でボーイングが上昇
間接的にGEの株価もブチ上げ
バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が
報道され一気にリスクONの展開に
来週月曜日はアメリカとイギリスが休みなので
利確売りで週を終える pic.twitter.com/jVpT8PQBv2
— 旭(あきら)＠生涯収支－528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) May 29, 2021

上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、１つずつ解説していきます。

解説の流れは以下の通りです。

ファンダメンタル分析
テクニカル分析
ポジション状況
週の終値の動向

ダウ30　ファンダメンタルズ分析と値動き

2021年5月24日（月曜日）から5月28日（金曜日）の週のファンダメンタルズを分析していきます。

この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると

価格が上昇した要因は以下のとおりです。

FRBや連銀総裁の発言で現行の緩和的金融を支持する表明をした事
ボーイングが株価の上昇を牽引（737MAX機の受注や欧州の航空業界の力強い回復見通しで）
フォードモーターがバッテリー開発を含む電動化に向けた2030年までの投資目標を従来の220億ドルから300億ドル超に引き上げると発表
バイデン大統領がインフラ拡充に6兆ドルの予算を提案へとの報道
セールスフォースが第1四半期の決算で利益が市場予想よりも上回った事や通年の収益見通しを引き上げた事

価格が下落した要因は以下のとおりです。

エクソンモービルの取締役メンバーの選任で揉めてる事
FRBクオールズ副議長のテーパリングに向けた議論を始める用意がある発言で
来週の月曜日はイギリスとアメリカが休みなので利益確定売り

2021年5月24日（月曜日）　ダウ30のファンダメンタルズ分析

東京開始時間が当日の安値となる
欧州タイムはヨコヨコ
NYタイムに高値を更新して高値張り付きで終了する

バイデン大統領が掲げる大型インフラ投資計画が
共和党と超党派の合意に向けて当初の規模2兆2500億ドルから1兆7000億ドルに縮小と発表されたが
動意に乏しかった。

この日は連銀総裁やFRBの発言があり、そちらのほうが市場で注目された。
ブレイナードFRB理事、セントルイス地区連銀のブラード総裁、アトランタ地区連銀のボスティック総裁が
FRBの現行の緩和的金融に支持を表明した。

これで長期金利が低下して、早期の利上げ観測が和らいだ。

これによってハイテクグロース株が買われナスダック100の株価がブチ上げました。

安値34151.75　→　終値34443.73(＋291.98pips上昇)
(7時台)

2021年5月25日（火曜日）　ダウ30のファンダメンタルズ分析

東京時間から欧州時間にかけて買われ
欧州時間に当日の高値を付ける
NY時間に大きく下げて安値を更新するが下髭がついて買い支えが厚い印象

エネルギーが下げを牽引したが、エクソンモービルの取締役メンバーの選任で揉めてるのが要因
ただ、これだけでエネルギー関係全般的に下げるネタなのか？と言われると疑問。

ボーイングが上昇。
航空機リース会社SMBCアビエーションキャピタルが737MAXを14機追加購入する事で合意した事が好感された。

高値34534.74　→　終値34351.35(－183.39pips下落)
(15時台)

2021年5月26日（水曜日）　ダウ30のファンダメンタルズ分析

ロンドンのダマシ上げにやられて下落した1日だった。

東京時間は前日の安値から買い戻される動き
ロンドン時間に強気の上げを見せたが強気と見せかけて売り込まれてしまう
NY時間に一度、噴き上げたものの結局、戻り高値を売られて終わる

FRBのクオールズ副議長がこの日、テーパリングに向けた議論を始める用意があると発言している。
テーパリング発言に市場は警戒していると思われる。
この日はニュージーランドの中銀が利上げを示唆する発言があった事もあり
引き締めの連想相場となったのだと思われます。

個別株では自動車大手フォードモーターの株価が大きく上昇。
バッテリー開発を含む電動化に向けた2030年までの投資目標を
従来の220億ドルから300億ドル超に引き上げると発表した事が好感されたようです。

高値34469.28　→　終値34345.41(－123.87pips下落)
(18時台)

2021年5月27日（木曜日）　ダウ30のファンダメンタルズ分析

東京時間から欧州開始時間まで売られ
欧州時間から株価は反転上昇していった
NY時間開始直後は一旦、価格が下落するが最終的には高値付近で終わった。

バイデン大統領がインフラ拡充に6兆ドルの予算を提案へとの報道で
株価が一気に上昇しました。

ボーイングとゼネラルエレクトリックが工業株の上げを主導。

欧州航空機大手のエアバスが新型コロナウイルス禍から航空業界の力強い回復を見込んで
生産目標を引き上げた事が好感されたようです。
ゼネラルエレクトリックはボーイングのサプライヤーなので
間接的に株価が上昇したようです。

またこの日発表された新規失業保険申請件数が40万6000件となり
前週の44万4000件から改善したことも株価上昇の支援材料となっているようです。

安値34217.64　→　終値34608.86(＋391.22pips上昇)
(15時台)

2021年5月28日（金曜日）　ダウ30のファンダメンタルズ分析

東京からロンドン開始時間まで上げ
ロンドン時間から下げ
NY時間は下げた所を買い支えられて横ばいで終了

バイデン大統領の予算教書演説があるって事で警戒感から値動きは限定的にとどまる
あと来週の月曜日はイギリスとアメリカが休みなので利確売りも入ったと思われる。

なので値動きはイマイチ。

個別株ではセールスフォースの株価が上昇。
第1四半期の決算で利益が市場予想よりも上回った事が背景にある。
新型コロナ禍で在宅勤務の広がりでクラウドベースのソフトウェア需要の増加が寄与しているらしい。
通年の収益見通しを引き上げた事も株価の支援材料となっている。

始値34608.86　→　終値34567.93(－40.93pips)

ダウ30　テクニカル分析

ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。

1週間の価格動向ダイジェスト

週イッパツ目は前週の勢いに乗って上昇
その後2日間は売りに押されたが3日目に基準線で買い支えられ大きく反発
そこから動かず週を終える

直近のレジスタンスライン

2-ダウ30-直近のレジスタンス34565-2021年5月28日の週を終えて-日足チャート

34565.78　水色のライン

今のところ、ここで止まっている…。

レジスタンスになるのかレジサポ転換するのか見極める所。

ここを踏み台にして上昇するなら最高値更新だろうね。

直近のサポートゾーン

33158 ～ 33500

直近で形成された押し安値。

ダウ30って押し安値形成して上に放たれると
この押し安値までは来ない習性がある。
（直近の過去のチャートを見返したら分かる）

つまり、この押し安値を割れなかったら上昇トレンドは継続というわけだ。

この辺りで底Sしたショーターは震えて眠れ。

ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較

うぉおおぉおお！！売り買いが凄い増えてる！！

やはりバイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道されて
期待感で新規資金が流入した感じか…。

SP500は半々くらいでSの保有量が多いが
ダウ30はSの流入が多いな。

これ、また大口やらかしたか…？

ダウ30とSP500の個人のポジション比較

5-1-ダウ30-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月28日の週を終えて

5-2-SP500-個人のポジション状況-一覧表-2021年5月28日の週を終えて

ダウ30の売りが増えていってる感じ。
SP500は前週から変化なし。

ダウ30のポジション状況　まとめ

前の週から言ってるけど
ショーターは踏みあげられて地獄やろうな…。

また新規で売りが増えてるっぽいし
大口と一緒に売りで踏みあげられそうだね…。

僕は基本ロンガーなので、押し目買いで安いところを拾って行ってます。

週の終値を比較

2020年12月04日 30169.22 (＋230.43pips上昇) 最高値を更新！30000ドルを突破！新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (－117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (＋232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (－53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (＋188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決

2021年01月08日 31147.76 (＋727.62pips上昇) 最高値更新バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院＋大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (－367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (＋248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (－1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落

2021年02月05日 31193.50 (＋1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (＋299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (－10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに１．３％回復　バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (－580.44pips下落) 長期金利が１．６％に達してSP500の配当利回り１．４８％を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (＋612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (＋1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立！景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新！
2021年03月19日 32626.71 (－168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (＋481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中！

2021年04月02日 33325.69 (＋217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中！
2021年04月09日 33767.00 (＋441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (＋421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (－162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (－101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (＋886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (－479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (－79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (＋315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに