WTI原油 【見通し・予想・動向】時代の終焉が近いかも!? 66ドルを超えられなければ短期取引で逃げ切ったほうが無難 テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年4月23日(金)の週を終えて
2021年4月19日(月)から4月23日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2021年4月23日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2021年4月23日の週を終えてインドが首都をロックダウン
全土への封鎖の可能性もあり
エネルギー需要の懸念が囁かれている
日本も緊急事態宣言を出しいてる影響も少なからずあるリビアが予算を理由に生産を縮小をネタに反転
流れは上だが重い展開が続くと予想 pic.twitter.com/1THnhhjfED
— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) April 24, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
増減が微妙すぎて分かりません。
EIA在庫の状況
イマイチ。
在庫は減少予想に対して微妙に増えてる。
ネタとしても扱いにくい数値なので見る価値はないかも。
原油の在庫の状況 まとめ
可もなく不可もなくパッとしない。
見る価値無し。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2021年4月19日(月曜日)から4月23日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間の原油価格の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- アメリカが台湾に武器売却を近く承認する可能性がある事
- ファイザーがEUに1億ダースの新型コロナワクチンの追加供給を決定した報道でドルになった事
- リビアが予算上の問題から生産量を減少させ、今後一段と減少する可能性があると説明した事
- 欧州の製造業景気指数が予想よりも良かった事
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- インドの新型コロナウイルスの感染者増加によってロックダウン措置が取られた事
- 日本政府が大阪の緊急事態宣言の要請を受け、3度目の宣言を近く発令する方針を固めた事
- 欧州医薬品庁(EMA)がジョンソン&ジョンソン製の新型コロナワクチンの血栓症の関連性はあり得るとの見解を示した事
- イランの核合意で制裁が解除されればイラン産の原油輸出が再開される懸念
2021年4月19日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
日本時間の午前中に日米共同声明が発表され台湾の記述に中国が反発。
米中の対立懸念を懸念して株が売られ、米債が買われ長期金利が下落。
夕方ごろにアメリカが台湾への武器売却を近く承認する可能性がある事から
地政学的なリスクを背景に原油が買われ始めたと思われる。
またファイザーがEU向けに1億ダースのコロナワクチンの追加供給の決定報道を受けて
ドル安ユーロ高の流れを受けてドル安にともなう商品の割安感から原油が買われている事も背景にはあるようです。
夜中には高値63ドルを抜けて終了しました。
ただインドなどで新型コロナウイルスの感染者が増加しており
世界3位の石油消費国のエネルギー需要の懸念から原油価格の頭が重い感じになってるようです。
この日、インドの首都ニューデリーで1週間の都市封鎖を行うと発表されました。
安値62.61 → 終値63.48(+87pips上昇)
2021年4月20日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
この日はアジアの午前時間に高値を更新するだけしてから最終的にNYタイムで急落しました。
日本時間の23時30分過ぎが特に下げが酷かったです。
この日は大阪が新型コロナ感染防止の為、緊急事態宣言を政府に要請しました。
そして日銀がETF買い入れを見送り、日経225やダウ30などの株価指数が下落。
23時頃に欧州医薬品庁(EMA)がジョンソン&ジョンソン製の新型コロナワクチンの血栓症の関連性は
あり得るとの見解を示した事で動揺が広がる。
続いて、日本政府が大阪が緊急事態宣言の発令要請を受けて3度目の宣言を近く発令する方針を固めたと報道される。
23時30分過ぎごろ、原油、ダウ30、SP500が爆下げとなりました…。
前日のインドのロックダウン措置が全土封鎖に発展する可能性がある事も嫌気されているようです。
高値64.36 → 終値62.38(-198pips下落)
2021年4月21日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
前日に引き続き安値を更新して終了しました。
石油輸入国世界3位のインドのロックダウンが引き続きエネルギー需要の見通し懸念となっており
原油が売られてる模様。
また欧州とロシアとイランの核合意について合同委員会を開催。
イランの制裁解除されればイラン産の原油の輸出が再開されるようなので、
こちらも警戒材料として意識されているようです。
ちなみに来週も合同委員会があるようです。
高値62.54 → 終値61.06(-148pips下落)
2021年4月22日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
リビアの生産縮小をネタに反発しました。
リビアが予算上の問題で生産を縮小しているようです。
ここ数日間で日量約100万バレルに落ち込んでいるらしいです。
今後、一段の減少する可能性があると説明した事を背景に原油価格が反発しています。
安値60.60 → 終値61.64(+104pips上昇)
2021年4月23日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
欧州の経済指標が良かった事を背景にドル安が加速。
フランスやドイツ、ユーロなどの製造業景気指数(PMI)が予想より良かった事でドル安となり
ドル安を背景に商品が割安と判断され原油が買われて週を終えました。
ただ日本の緊急事態宣言やインドのロックダウンが引き続き意識され、原油価格の上昇を抑えてる感じです。
安値61.24 → 終値62.11(+87pips上昇)
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週初めに63.33ドルを上抜け64ドルに到達後、ボリンジャーバンドの+2σを手掛かりに急落
- そこから辛うじて25MAで買い支えられ反発して週を終えるが5MAと転換線を超えられるか微妙なところで週を終える
直近のレジスタンス
63.33ドル 緑のライン
とりあえず64ドルとボリンジャーバンドの+2σで打ち返されてるので
この辺が日足のレジスタンスとして意識される場所です。
1時間足で見ると63.53ドルあたりにショートボリュームが多かった場所があるので
価格帯出来高でみると63.53を超えるかどうかで流れが変わってくると思います。
直近のサポート
62ドル オレンジのライン
62ドルがレンジ上限ラインなので
原油価格が下落してきたら
このあたりでレジサポ転換するかどうかを見極めたいところ。
1時間足でみると60.57のショートボリュームで反発し
その場所が日足だと25MAで反発しているので
この辺が直近のサポートだと思われます。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
前の週に大口が売りで踏みあげられ捕まった状態で買いポジションが増えてる。
現状64ドル台で落とされてはいるけど…ちょっとだけ上に分があるか。
WTI原油の個人のポジション状況
さて、前の週はレンジで捕まった状態で踏みあげられショートポジションが一掃。
その後、下がった所をドテンロングしてる感じを見ると
もしかして62ドル~64ドルのレンジを遊んで、また抜けた方向でやらかす感じか!?
これはまた、62~64ドルどちらかに抜けた方向でやらかすの見たほうがいいかも。
WTI原油のポジション状況 まとめ
個人は前の週で踏みあげられてロスカットしてドテン買い
大口は売りで踏みあげられたまんま、買いが少し増えてる
現状は62~64の間で推移しており、原油価格も66ドルで頭打ちしてる感を出してるのを見ていると
上昇はするかもしれないけど、個人の買いが多いので伸び率はそんな無いんじゃないかと思える。
問題は64ドルを次抜いてきたときに個人がショートに切り替えるかどうか
もしドテンショートに切り替えたなら伸びると思う。
週の終値を比較
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)
2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。
2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
2021年02月12日 59.61 (+266pips上昇)
2021年02月19日 58.93 (-68pips下落) アメリカの寒波の影響が収まり利益確定売りに。バフェット氏がシェブロンの株を購入
2021年02月26日 61.53 (+260pips上昇) アメリカの長期金利が爆上げで市場は大混乱
2021年03月05日 66.26 (+473pips上昇) OPECプラスが4月も協調減産を継続、生産も据え置き。サウジも自主減産続けるってよ
2021年03月12日 65.57 (-69pips下落)
2021年03月19日 61.42 (-415pips下落) IEAがスーパーサイクル論を否定。ゴールドマンがブレント原油80ドルに行くと予想
2021年03月26日 60.80 (-62pips下落) スエズ運河で大型コンテナ船が座礁
2021年04月01日 61.25 (+45pips上昇) スエズ運河の問題は解消。OPEC+が5月~7月に微増産するってよ。サウジも自主減産を徐々に辞めるってよ。
2021年04月09日 59.36 (-189pips下落) イランの増産懸念、OPEC+の微増産を再評価
2021年04月16日 63.07 (+371pips上昇) 中国輸入統計が良好で原油を爆買い!IEAとOPECが2021年の世界の石油需要見通しを引き上げ!
2021年04月23日 62.11 (-96pips下落) インドのロックダウンと日本の緊急事態宣言
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- インドの首都ロックダウンや日本の緊急事態宣言で原油価格は高値更新後に急落
- リビアの生産縮小をネタに反発している
- 大口はまだ売りで捕まったままで少し買いが増えた
- 個人はショートで踏みあげられた所を損切してドテン買いに
うーん。
色々と各国が原油価格を上げそうな雰囲気をチラつかせてたけど
66ドル超えるのも厳しい感じなのかな。
そうなると、もう原油の旨みはなくなったと見て
100pips~150pipsでスパっと取って逃げ切るのが無難かもしれない。
たぶん66ドルを超えられないなら伸びしろないかも。
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