ダウ30【見通し・予想・動向】押し安値で買われたし上昇継続か!? テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2020年11月27日(金)の週を終えて
2020年11月23日(月)から11月27日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年11月27日(金)の週を終えて)
#ダウ30・俺ニカル分析
2020年11月27日の週を終えてアメリカの株式市場は
・バイデン氏に政権移行のプロセスを容認した事
・次期財務長官にFRBイエレン氏を指名した事
政界とFRBの繋がりから円滑な対話と緩和長期化が期待
・新型コロナワクチンの実用化期待これら3つの期待感で上昇中 pic.twitter.com/SqnrLW142j
— 堅実なる投機家@-461万円・原油相場で負けた分を取り戻し中 (@kenjitutouki) November 28, 2020
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2020年11月23日(月曜日)から11月27日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間でインパクトがあった出来事は
- 新型コロナワクチンの実用化が12月初旬頃になるとの期待感から経済活動の正常化の見方が台頭した事
- トランプ大統領がバイデン氏の次期政権の移行プロセスを容認した事
- バイデン氏が次期財務長官にFRBのイエレン氏を指名した事
この3つのポジティブな情報から株価が上昇しました。
11月23日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
新型コロナワクチンの実用化への期待感から燃料需要の回復が見込まれ
エネルギー株や工業株が買われ株価が上昇しました。
イギリスのアストラゼネカとオックスフォードが共同開発中の新型コロナワクチンが
最終段階の治験で平均70%の効果を示したと発表されました。
またファイザーとビオンテックがアメリカ当局に緊急使用許可を申請した新型コロナワクチンが
12月11日にもアメリカ国内で接種が始まる可能性があると報じられました。
これを受けて経済活動の正常化に伴いエネルギー需要が回復するとの見方から
エネルギー株などが買われ株価が上昇したようです。
それに伴い新型コロナの混乱期に安全銘柄として買われた大型のIT関連の株は売られたようです。
安値29169.40 → 終値29607.25(+437.85pips上昇)
11月24日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
前日の新型コロナワクチンの実用化への期待や
トランプ大統領がバイデン次期政権の移行プロセスの作業を容認した事で
政局不安が和らぎ景気の先行きに楽観的な見方から株価が上昇しました。
またバイデン氏が次期財務長官にFRBのイエレン氏を指名した報道で
FRBと次期政権との円滑な対話や緩和長期化が期待され株価の上昇を後押ししました。
ダウ30は終値ベースで30000ドルを突破し市場最高値を更新しました。
安値29603.52 → 終値30090.38(+486.86pips上昇)
11月25日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
新型コロナウイルスの感染に伴うロックダウン措置が嫌気された事や
新規失業保険申請件数の増加を受けてレイオフが増加して
労働市場の回復がいまいちな事が嫌気され
株価は最高値から下落して終了しました。
高値30216.58 → 終値29898.43(-318.15pips下落)
11月26日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
アメリカは感謝祭の為、取引は薄く、小幅に下落して終了しました。
欧州で新型コロナウイルスのロックダウン措置が延長されているのを背景に
株価が下落しているのが影響しているように思われます。
高値29958.83 → 終値29823.23(-135.6pips下落)
11月27日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
年末商戦が始まり、幕開けとなるブラックフライデーと呼ばれたこの日は
新型コロナウイルスの影響で店舗の客足は例年より少なかったものの
オンライン販売が過去最高に達している事が好感され
株価は高値圏を推移して週を終えました。
安値29741.79 → 終値30025.39(+283.6pips上昇)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の初めに株価は反転上昇し、終値の最高値29987.22ドルを更新しました
- その後、下落したものの5日SMAで買い支えられ、もう一度、29987.22のレジスタンスを試すところで週を終えています
直近のレジスタンス
29987.22 赤色のライン
29594.20をしっかり上抜けたので
次のラインは29987.22になります。
直近では最高値を更新したものの、打ち返されて落ちて来ているので
まだレジスタンスとして十分機能する場所だと思われます。
次の一手で突き抜けるか?どうかの瀬戸際で週を終えているので
注目度の高いレジスタンスラインだと思われます。
直近のサポート
29088ドル付近
直近の押し安値を2回試したものの
結局、ここを割れずに上昇している事から
直近のサポートは29000ドル付近にあると思われます。
ここを割れなければ、上昇トレンドは続くのではないでしょうか。
ダウ30とSP500のCFTCの大口のポジション比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
ここでSP500のポジション状況と比較しているのは
ポジションの量がダウ30と比べて多い事とチャートの形もさほど変わらない事から
母数の多いSP500と比較する事で流れを掴みやすくする為です。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
アメリカの感謝祭で祝日を挟んだので
今回はCFTCの発表が遅れるので、大口の分析は次回に見送ります。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
ダウ30は個人投資家の売りがだいぶ一層されましたが
SP500は買いを増やしているようです。
チャートの形を見ると、どちらも押し安値でしっかり買われて反発しているので
上に伸びそうな雰囲気を感じます。
ファンダメンタルでは新型コロナワクチンの実用化が期待され
バイデン氏が次期大統領との見方が濃厚で、次期政権の移行プロセスが容認されている事から
市場はポジティブな見方で株を買っているようです。
この流れから、もう少し上昇トレンドが続くと予想しています。
ダウ30のポジション状況 まとめ
ダウ30が最高値を更新し、個人投資家の売りが一掃された。
SP500は買いが多いが、押し安値で買われているのを見ると
もう少し上に伸びしろがありそう。
週の終値を比較
02月21日 29017 ←クリア(2020年11月13の終値)
02月29日 25534 ←ここを超えると上昇に弾みがつきそう
03月13日 23017 ←ここを明確に超えてきた
03月20日 19198 ←ここを底打ちと判断
03月27日 21549
04月03日 21053
04月09日 23792
04月17日 24269
04月24日 23776
05月01日 23730
05月08日 24391
05月15日 23604
05月22日 24476
05月29日 25505
06月05日 27089
06月12日 25548
06月19日 25669.02
06月26日 25090
07月03日 25747.36
07月10日 26100.60
07月17日 26633.92
07月24日 26436.68
07月31日 26442.10 (+5.42pips上昇)
08月07日 27428.27 (+986.17pips上昇)
08月14日 27873.87 (+445.6pips上昇)
08月21日 27912 (+38.13pips上昇)
08月28日 28647.36 (+735.36pips上昇)
09月04日 28095.96 (-551.4pips下落)
09月11日 27620.05 (-475.91pips下落)
09月18日 27741.48 (-121.43pips下落)
09月25日 27184.74 (-556.74pips下落) ※下落4週目 反転上昇して引け
10月02日 27694.43 (+509.69pips下落) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染
10月09日 28644.35 (+949.92pips上昇) ※トランプ大統領が新型コロナウイルスから復帰
10月16日 28526.56 (-117.69pips下落)
10月23日 28299.23 (-227.33pips下落)
10月30日 26545.21 (-1754.02pips下落) ※新型コロナ追加経済対策の協議が纏まらない事と大統領選前の不透明感から大暴落
11月06日 28349.67 (+1804.46pips上昇) ※アメリカの大統領選があった週
11月13日 29482.67 (+1133pips上昇) 新型コロナワクチンの有効性が90%を超えると発表される
11月20日 29195.77 (-286.9pips下落)
11月27日 29938.79 (+743.02pips上昇) 最高値更新!バイデン氏の次期政権移行プロセスを容認した事
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- 新型コロナワクチンの実用化が12月初旬頃になるとの期待感から経済活動の正常化の見方が台頭した事で株価が上昇
- トランプ大統領がバイデン氏の次期政権の移行プロセスを容認した事で政治的リスクが緩和され株価が上昇
- バイデン氏が次期財務長官にFRBのイエレン氏を指名した事で政権とFRBが緊密に連携できるとの期待感で株価が上昇
- 新規失業保険申請件数の情報からレイオフが懸念されたものの、押し安値で買われている
- 個人投資家の売りポジが一掃された事
押し安値で買われているし、株価はもう少し上昇するかも?
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