WTI原油 中国のGDPが1992年以降で初めてマイナス成長となった事から需要の落ち込みが懸念され1週間ずっと売ら安値を更新 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年4月17日(金)の週を終えて
2020年4月17日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をしていきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年4月17日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
— 堅実なる投機家@-491万7112円・原油相場で負けた男 (@kenjitutouki) April 18, 2020
2020年4月17日の週を終えて
・在庫が予想外に増加
・リグ稼働数が減少中なので、その影響を見るのは数カ月先になりそう
・20ドルでフタされて18.44ドルまで下落
・大口も個人も大量に買いポジ保有してやばそう😱
みんなバカになって買ってるから
ロスカット狙われるかもね pic.twitter.com/ZH6toQT7sq
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
- 原油在庫が先週に引き続き1314万バレルと年初来の増加幅となっています
- ガソリン在庫も増加中です
- 留出油もここにきて増加に転じました
- クッシング在庫も増加中です
在庫は全体的に増加しはじめています。
EIA在庫の状況
- 原油在庫は1924万バレルと年初来の増加幅を見せました
- ガソリン在庫も増加傾向にあります
- 留出油がここにきて増加に転じました
- クッシング在庫も増加傾向にあります
- リグ稼働数は先週に引き続き、下落傾向になってます
先週に引き続き、リグ稼働数の減少が目立ちますね。
原油の在庫はかなりの量で増えていますが、
原油の価格とリグ稼働数の関係を比較すると
2016年の大暴落した時のリグ稼働数は300台なので
あと138ですね。
週間ベースでみると60~66基くらい下げているので
2週間もすれば、同じくらいの基数になるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で原油の需要は下がっているので
もしかしたら、さらにリグ稼働数を下げるかもしれませんが
このあたりにくると、価格は安定するのではないかと
個人的に見ています。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
4月07日と4月14日の比較
- 大口は年初来の買いポジションの増加を更新しました(700,474)
- 小口も年初来の買いポジションの増加を更新しました(129,134)
とにかく皆バカになって買っているようです。
バーゲンセールが来たかのように買っているのが伺えますね。
でも価格は下がる一方なんですよね…。
WTI原油の個人のポジション状況
4月11日と4月18日の比較
先週から個人の買いポジションが僅かに減りましたが
個人の買い保有量が圧倒的に多いですね。
CFTCでは大口も小口も買いまくってる状況で
個人も買いが相当数あるので
このまま価格が上昇するかは懐疑的だと私は思います。
WTI原油 テクニカル分析
先週引いたサポートラインのおさらい
- ついに20.04のラインを下抜けて週を終えました
底打ちと判定するための23.40越えを失敗した形で終わったので
20.04を割れるのは当然の結果だったのかもしれませんね…。
直近のレジスタンス
26.03 赤い線
週の終値が18.44ドルと安く引けましたが
次の限月が替わるので、その価格が25ドル台であり
まだまだ、レジスタンスとして機能する場所だと思います。
直近のサポートライン
3月16日から3月20日の週につけた安値20.04 黄色の線 (3月18日につけた安値)
18.44ドルで週を終えましたが
限月が切り替わるので、次の価格が25ドル台であり
取引の開始の時、価格がどうなってるかは分かりませんが
この位置はサポートとして機能するのではないでしょうか?
ただ一度、割れているのでサポートされるかは懐疑的に見ておくことも忘れないでください。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年4月13日(月曜日)から4月17日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
4月13日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
原油は戻り高値を売られて終わる。
ゴールドマンサックスの分析によると
OPECの減産量が不十分だと指摘したのが売られる要因となっている。
OPECと非加盟国の減産量を見ると
新型コロナウイルスの流行に伴う需要減を補うには小さいと指摘しています。
OPECや非加盟国が減産を完全に順守したとしても
第1四半期の水準から日量430万バレルの減少に過ぎないとし
これまで報道されていた2000万バレルの需要減を補うには
不十分の可能性があると指摘しています。
高値24.64 → 終値22.39(-225pips下落)
4月14日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
前日の供給過剰が根強く、原油は売られて終わった。
終値ベースで前日の安値を更新する形で取引を終えました。
高値23.03 → 終値20.67(-236pips下落)
4月15日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
この日、EIA原油の在庫量が1924万バレルと年初来の増加幅を見せたことが嫌気されて
原油は売られました。
火曜日のAPI在庫では1314万バレルと年初来の増加幅となっています。
高値20.90 → 終値20.16(-74pips下落)
安値では20ドルを割れて19ドルへ突入しています。
在庫が急増したとはいえ、そこまで値動きが激しいとは感じられませんね。
4月16日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
前日の原油在庫の急増を引きずって原油は弱いまま取引を終えました。
高値20.61 → 終値19.78(-83pips下落)
ここで終値ベースで20ドルを下割れる結果となりました。
4月17日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
中国の1月~3月期のGDPが悪い事が嫌気されて原油が売られました。
実質ベースで前年同期比で6.8%の減少となったようです。
マイナス成長は四半期ごとの公表を始めてから
1992年以降で初めてとなったようです。
新型コロナウイルスの影響で中国のGDPがマイナス成長となった事から
原油の需要が一段と落ち込むと懸念され
WTI原油は17.41まで売り込まれる結果となりました。
高値20.32 → 終値18.44(-188pips下落)
週の終値を比較
2020年3月21日 23.40
2020年3月27日 21.80
2020年4月03日 28.79
2020年4月09日 23.18
2020年4月17日 18.44 (-474pips下落)
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- API、EIAともに原油の増加幅が年初来を更新
- OPECと非加盟国が減産を合意したものの、ゴールドマンサックスが足りないと指摘したことが嫌気され原油が売られる
- 中国のGDPが1992年以降で初めてのマイナス成長となった事で、原油の需要が一段と落ち込む事が懸念され原油が売られる
原油の需要が落ち込む事が懸念され
1週間ずーっと陰線で終わってます。
個人も大口も買いすぎてる事から、
ロスカットするまで原油価格が上がる可能性は低いのかもしれませんね…。
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