WTI原油 石油需要が回復する事を期待 上昇2波形成でフィボナッチの押し目を待ちたい テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場を予想 2020年5月08日(金)の週を終えて
2020年5月08日(金)の週を終えて
WTI原油のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をしていきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座と国内先物口座を利用して、トレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
WTI原油 テクニカル分析と大口と個人のポジションから相場の強弱を予想(2020年5月08日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2020年5月8日の週を終えて・お帰り26ドル
・リグ稼働数が2016年の暴落時の数値を下回る減少
(2009年9月以来の減少)
・新型コロナウイルスの影響で止まってた経済が
活動を再開すると世界各地で出てきている事から
需要が回復するとの見方安値6.5ドルから約2000pipsも上昇 pic.twitter.com/7sJSxl3WmF
— 堅実なる投機家@-491万7112円・原油相場で負けた男 (@kenjitutouki) May 9, 2020
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて解説していきます。
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
- 原油在庫は増えていますが、増加幅は先週より減っています
- ガソリン在庫が先週に引き続き減少しました
- 留出油は増えています
- クッシング在庫は増えていますが、増加幅は先週と同じような感じです
EIA在庫の状況
- 原油在庫が先週に引き続き増加中ですが、増加幅は先週に比べて減りました
- ガソリン在庫は先週に引き続き減少しました
- 留出油は大幅に増加しました
- クッシング在庫は先週に引き続き増加していますが、先週に比べて増加幅は減りました
リグ稼働数が2016年の暴落時の水準316基を下回りました。
これは2009年9月以来の落ち込みとなります。
リグ稼働数が減った事で原油在庫の増え方に影響が出始めると思います。
これが価格にも反映される事になるので
今後の在庫の増減に注目しておくといいと思います。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
4月28日と5月05日の比較
- 大口の売りポジションの増加が目立ちます
- 小口の売りポジションは先週の年初来の増加から減少しました
4月28日の終値は19.70
次いで5月8日の終値は26.10
この差は640pips。
つまり、アメリカの個人投資家は年初来の売りポジを踏みあげられて
ロスカットしているという事になり
大口は、売りナンピンして耐えてる状態になります。
さて、ここから大口のロスカットを狙った動きがあるのか
今後の動きに注目したいと思います。
WTI原油の個人のポジション状況
5月02日と5月09日の比較
4月24日の週から個人のドテン売りが捕まり
5月8日の週に原油が暴騰した事で
9%の個人がロスカットに追い込まれたようです。
現状、高止まり状態で買いが増えており
この後、上昇するかは少し不明です。
ぼく個人としては押し目を待ちたいので
ここから買いで入るのは無いかなと思います。
WTI原油 テクニカル分析
先週引いたサポートラインのおさらい
- 個人投資家が歴史的な安値だと言って買いが殺到した20.04を明確に上抜けました
- その後、2016年の暴落のライン26.03まであっさり回復しました
直近のレジスタンス
30 黄色の線
3月9日、OPECと非加盟国が協調減産の決裂が報道されて暴落した価格が
この節目の30ドルです。
また30ドルを下抜けたあとレジサポ転換を確認して、さらに下落しているので
ここは意識されると思います。
さらに、長期の下落チャネルのセンターラインと
ボリンジャーバンドの+2σが重なる場所でもあるので
それなりに抵抗はあると思われます。
ここを上抜けるといよいよ雲の中に突入するので
40ドル回復あるかどうかの分かれ道になるのではないかと
個人的に思います。
直近のサポートライン
20.04 赤い線
ここは個人投資家が歴史的な安値と判断して買いが殺到した場所でもあり
ここを下割れてマイナス価格に落ちた場所でもあるので
結構、意識される場所だと思います。
現状、強気に上昇している事から、ここまで落ちてくるかは不明ですが
落ちてきたら買われるかどうかを見ておく必要があると思います。
こういう時はフィボナッチを活用しよう
チャートを見るとマイナス価格からの上昇2波を形成しているように思います。
こういう時は、フィボナッチを活用して、
押し目を図ってみようと思いました。
第一の押し10.21を起点として高値を27.95とします。
- 38.2% 21.17
- 50% 19.08
- 61.8% 16.98
- 76.4% 14.39
現在26ドルにいるので16ドルくらいまで押してくれるのか少し懐疑的ですが、
50%押しくらいから打診買いしてもいいのかなと。
その時の状況によりますが、目安として見ておくのもありかなと思います。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2020年5月4日(月曜日)から5月08日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
5月04日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
大幅上昇
この日はネガティブなネタが出ていますが
ポジティブネタで相殺する形で大きく上昇しています。
まずはネガティブネタを解説していきます。
この日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡って
中国の武漢説が濃厚であるとアメリカのポンペオ国務長官とトランプ大統領の発言から
米中間の緊張が高まる事への警戒感から原油が売られました。
しかし、ポジティブネタで相殺する形となり20ドルを回復して大幅上昇して
この日を終えました。
ポジティブネタは、イタリアやフィンランド、アメリカの一部の州で
外出制限が緩和され、経済活動が再開する動きが見られた事が好感され
石油需要の回復が見込まれた事が挙げられます。
この他にも、アメリカのエネルギー調査会社ジェンスケープの統計で
先週のオクラホマクッシング原油在庫の増加ペースが鈍化したと伝わった事から
相場の上昇を後押しする形となりました。
安値19.70 → 終値23.50 (+380pips上昇↑↑)
5月05日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
大幅上昇
欧米各地で新型コロナウイルスの影響で止まっていた経済の活動が
再開されている流れから石油需要が回復する期待感から原油が買われて
前日に引き続き大きく上昇して終えました。
この日、2016年の大暴落の水準26.03ドルを回復しました。
安値23.36 → 終値27.11(+375pips上昇↑↑)
5月06日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
高値を更新して下落
世界各国の経済指標が過去最悪な状態からリスク回避が再燃して原油が売られました。
また原油在庫が増加した事も売りを後押しした形となったようです。
6日間、陽線続きだったので利益確定売りが入ったものと思われます。
高値27.95 → 終値25.49(-246pips下落↓↓)
5月07日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
高値付近まで上昇するけど頭を売られて下落
とくに目立ったネタはありませんが、供給過剰懸念が台頭してきたようです。
高値27.77 → 終値24.83(-294pips下落↓↓)
5月08日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析
上昇して週を終える
欧米の経済活動の再開と
アメリカのシェール生産会社や石油メジャーなどの生産縮小の動きから
原油が買い支えられているようです。
北米の石油会社では日量170万バレルの削減幅と報道されています。
週の終値を比較
2020年3月21日 23.40 ←次のターゲットポイントかな?
2020年3月27日 21.80
2020年4月03日 28.79
2020年4月09日 23.18 ←次のターゲットポイントかな?
2020年4月17日 18.44
2020年4月24日 17.31 ←史上初のマイナス取引となった週の終値
2020年5月01日 19.70 ←U字回復を期待できる所まで回復した
2020年5月08日 26.10 ←暴騰w
次のターゲットは30ドルと言ったところでしょうか。
押し目を待っていますが、なかなか落ちて来ませんね…。
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- 欧米各地で経済活動の再開やロックダウンの緩和が行われてる事で石油需要が回復するとの見方から原油が買われている
- 原油在庫は増加しているが、増加幅が減っている事から供給過剰懸念も薄れ始めている
- アメリカのシェール生産会社が石油メジャーの生産縮小の動きから供給過剰懸念は薄れ始めている
一気に暴騰しすぎて、買えずじまいでえした…。
押し目をください…切実に…。
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