WTI原油 【見通し・予想・動向】バイデンラリー始まるか!?長期の下落トレンド脱却したら価格が高騰するかも… テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年2月5日(金)の週を終えて
2021年2月1日(月)から2月5日(金)の週を終えて
WTI原油の最新の動向を解説します。
- API、EIAの最新の在庫の状況
- 1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- 投機筋や個人投資家のポジション状況を見て市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のWTI原油の相場展開の見通しや予想を立てていきます。
この記事を最後まで見るメリットは
WTI原油の最新の動向をすべて把握できる事です。
たとえ途中から市場に参加したとしても
原油カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識する事ができると思います。
それでは、各章を見ていきましょう。
WTI原油 見通し 予想 動向(2021年2月5日(金)の週を終えて)
#WTI原油・俺ニカル分析
2021年2月5日の週を終えてサウジアラビアの自主減産が今月からスタートという事で
それが意識されて原油は買われたバイデン大統領の就任した時の終値52.06が底値となり
価格がラリー上昇した形となるアメリカ北部の大雪でヒーティングオイルの需要が増し
価格を押し上げ pic.twitter.com/wgaX2ZyH3b— 引退間近・堅実なる投機家@-500万円・原油と株とFXで負たトリプル3の男 (@kenjitutouki) February 6, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- 原油の在庫状況
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
WTI原油の在庫状況
API在庫の状況
原油在庫が凄い減り!
EIA在庫の状況
APIよりは原油在庫の減り幅は少ないけど減りはしている。
原油の在庫の状況 まとめ
もともとアナリストが月曜日あたりに在庫は減る予想をしていただけに
EIAで在庫の減り幅が予想に届かなかったとはいえ
流れは在庫減少とエネルギー需要回復期待で原油価格を押し上げてる印象です。
WTI原油 ファンダメンタルズ分析
2021年2月1日(月曜日)から2月5日(金曜日)の1週間のファンダメンタルズの解説や値動きの動向をチェックしていきます。
この1週間でインパクトのあった出来事は
- アメリカ北部で大雪が降ってヒーティングオイルの需要が上がった事
- バイデン大統領の追加経済対策案が6000億ドルに縮小予定だったのが1兆9000億ドルで進める意向を示した事
- サウジアラビアの自主減産が今月から始まるという事が意識された事
- OPEC+の協調減産が順調に進んでいる事
- ドル高を無視してドル安だけに価格が反応してる事
2021年2月1日(月曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
この日はドル高となりましたが原油価格には影響はなく
ドル高に逆らって原油は単独高を見せた。
株式市場が先週の大幅安から反転した影響が大きかったように思います。
アナリストが在庫が前回の原油在庫が大幅に減った事を受けて
在庫減少予想から原油価格が上昇した事や
アメリカ北部で大雪が降り非常事態宣言が発表された。
これを受けて季節要因による燃料需要の増加を背景に原油が買われたようです。
安値51.62 → 終値53.52(+190pips上昇)
2021年2月2日(火曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
この日、まさかのレンジを上に抜けて大きく上昇しました。
サウジアラビアが今月2月から3月にかけて日量100万バレルの追加減産を行う事が意識された事や
アメリカの議会で追加経済対策の案を6000億ドルに縮小すると言われていましたが
民主党が1兆9000億ドルで進める意向を示した事でエネルギー需要の回復が期待されました。
また前日のアメリカ北部で大雪に見舞われている事もあり
ヒーティングオイルの需要が高まった事も原油価格を押し上げる要因になっているようです。
レンジを上に抜けて原油は55ドルに到達しました。
安値53.44 → 終値55.03(+159pips上昇)
2021年2月3日(水曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
EIAの在庫発表があり、市場予想よりも減り具合が少なかったです。
しかし、価格的には陽線で終わりました。
この日はOPEC+の会合が開かれ、改めて原稿の生産方針を確認。
これによってサウジアラビア主導の協調減産が続くとの見方を背景に
原油が買われたようです。
またバイデン政権の追加経済対策案が早期に実現しそうだとの期待感も背景にあり
原油は高値で売られたものの、すぐに買いが入る状態になっています。
安値54.79 → 終値55.92(+113pips上昇)
2021年2月4日(木曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
サウジアラビアの自主減産やOPECプラスの協調減産が引き続き意識され
安くなったところでは買い戻しが旺盛の状態になっています。
また、ここ最近はドル高になっていますが、
ドル建ての商品の割高感とか無関係に原油は上昇を継続しています。
この日、バイデン大統領の追加経済対策1.9兆ドル規模の経済対策案を成立させることが可能となる
予算決議案の採決を上院で行う見通しが出た事から
経済対策からのエネルギー需要期待感が台頭し原油は強気の動きとなっています。
安値55.28 → 終値56.45(+117pips上昇)
2021年2月5日(金曜日) WTI原油のファンダメンタルズ分析と価格の動向
- OPECプラスの協調減産が順調に進んでいる事
- バイデン政権の追加経済対策が早期にまとまるとの期待感でエネルギー需要が回復する見方が出ている事
- ドル安になった事を背景にドル高の時は反応しなかった原油がこの時だけ反応した事
これらを背景に原油は高値を更新して5日連続陽線で週を終えました。
安値56.42 → 終値56.95(+53pips上昇)
WTI原油 テクニカル分析
WTI原油の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の初めに53.15、53.69、53.95のレジスタンスラインを上に抜いて上昇に弾みを付けました
- その後はボリンジャーバンドの+2σに支えられながら上昇を継続し5日間の連続陽線で週を終えました
直近のレジスタンス
57ドル付近の下落ライン
53.15の週200MAと
53.69と53.95の2020年のダマシ上げレジスタンスを明確に上に抜けました。
次のレジスタンスになりそうな場所が長期の下落トレンドラインです。
この下落ラインは2014年から続く長期の下落トレンドラインであり
ここをいよいよ抜けてくるようだと、原油は強気相場に突入する可能性が出てきます。
なのでかなり重要な転換ラインとして意識されると思うので要チェックだと思います。
直近のサポート
52.06ドル~53ドル 緑のライン
なかなか抜けきらずにレンジを継続していた53.15~53.95のラインがレジサポ転換するかどうか。
52.06ドルはバイデン大統領が就任式を迎えて底値になった週足のライン
ここを下に割れたとしても、その下には強力な49.30ドルとボリンジャーバンドの+3σが控えているので
この辺までは押し目買いの範囲内だと思います。
自己資金の許容できる範囲で、僕は押し目買いを狙っていきたいと思います。
WTI原油のCFTCのポシション状況を比較
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
WTI原油のCFTCのポジション状況
大口はバイデン大統領就任式前に買いポジションを一旦、整理してレンジ相場入り。
その後、ロビンフッダーが株式市場で大暴れした週に新規の売りと買いが入る。
株式市場がリスク回避でレンジの中でも売りが優勢かなと思わせてからのレンジ上抜け。
この感じを見ると新規で売りで入った大口は踏みあげられた形で苦しそうですね…。
しかも500pipsの爆上げ…。
株式市場がリスク回避で大荒れだったから売りで入ったのかもしれませんが
ものの見事に復活してるのでダマシ下げだった可能性が否めません。
WTI原油の個人のポジション状況
個人投資家はレンジ目線で売り買いを行ってたようですが
どうやらレンジの上限で売りで入って、そのまま踏みあげられた状態になってるようです…。
終値でみても400pipsはやられてる計算になります。
このまま下がってくれる事を願う、お祈りモードに入るのかな?
WTI原油のポジション状況 まとめ
大口も個人もバイデン大統領就任式ですべての好材料が出し切ったという
織り込み済み案でレンジ上限ショートで入ったようですが
レンジ上抜けで大量の売りポジが捕まっている様子。
こうなってしまうと、ショーターがロスカットするまでは
たいして下がらないと思います。
微調整で押し目買いされて、逃げれなかったショーターを捕まえて上昇再開するのではないでしょうか。
週の終値を比較
2020年12月04日 46.11 (+57pips上昇) OPEC会合で減産は徐々に解消だが、市場参加者はポジティブにとらえる
2020年12月11日 46.56 (+45pips上昇) イギリスで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月18日 49.03 (+247pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日 48.29 (-74pips下落)
2020年12月31日 48.18 (-11pips下落)
2021年01月08日 52.61 (+443pips上昇) バイデン政権+上院下院が民主党が制覇、サウジが自主減産発表、協調減産もおおかたの減産幅で合意
2021年01月15日 52.11 (-50pips下落) バイデン氏が発表した財政出動は織り込み済み、原油市場では需要の回復は見込めないとアナリストが言う。中国がロックダウンで原油価格が下落
2021年01月22日 52.06 (-5pips下落) バイデン氏の就任式後、頭打ちで下落。イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持する意向
2021年01月29日 52.17 (-11pips下落) ロビンフッダーが大暴れして株式市場はネガティブな感じに。
2021年02月05日 56.95 (+478pips上昇) サウジ自主減産やアメリカで大雪に見舞われて需要が増した
まとめ
WTI原油の1週間の流れをまとめると以下のようになります。
- アメリカの大雪でヒーティングオイルの需要が増して原油価格が飛び跳ねる
- サウジアラビアが2月から追加減産を始めた事が意識され原油が上昇
- バイデン大統領の追加刺激策が6000億ドルに縮小予定だったのが従来の1兆9000億ドルで行く意向を示した事でエネルギー需要回復期待が高まる
- ドル高には反応が鈍かった原油がドル安にだけ反応を始めるようになる
ネガティブな情報は微調整下落となり
ポジティブな情報だけ大きく反応する。
そして大口も個人投資家も売りで捕まってしまう…。
あとは長期の下落トレンドラインを上抜けるだけ。
ここをいつ抜けるかだなぁ~。
この週にWTI原油2月限を55.19でロングして木曜日の朝にポンドドルが不穏な上げを見せたので
ポンドドルSの微損撤退と同時に原油のロングも決済して相殺しました。
55.19 L 50バレル → 56.21 決済 (+102pips)
次の押し目を待ちます。
下がって来たら少額で分割で買っていこうと思います。
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