ダウ30【見通し・予想・動向】FOMCの議事録が時前に漏れていたせいでゼロカットになりました… テクニカル分析・ファンダメンタルズ解説 CFTCポジション比較 2021年6月18日(金)の週を終えて
2021年6月14日(月)から6月18日(金)の週を終えて
アメリカ株式市場とダウ30の最新の動向を解説します。
- アメリカの株式市場とダウ30の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ダウ30とSP500の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のダウ30の相場展開の見通しや予想を立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
アメリカの株式市場の最新の動向や
景気に敏感な株価指数を取り扱うので最新の景気の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ダウ30カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年6月18日(金)の週を終えて)
#ダウ30・アメリカ株式市場・俺ニカル分析
2021年6月18日の週を終えてFOMCで利上げが前倒しのネガティブサプライズで
株価が急落📉FOMC議事録が時前に漏れていた可能性があり
前週の終わりから
怪しい売り浴びせが強かったのが許せない💢個人のドテン買いを合図に世界同時株安
破産者続出だろ pic.twitter.com/6onnbpBkeU
— 旭(あきら)@生涯収支-533万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) June 19, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年6月14日(月曜日)から6月18日(金曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間の株価の上げと下げの要因を要約すると
価格が上昇した要因は以下のとおりです。
- なし
価格が下落した要因は以下のとおりです。
- 16日にFOMCを控えたポジション調整でダウ30だけが異様に弱い
- 5月の米卸売物価指数の伸びが2010年11月以降で最大の伸びとなった事でFOMCのテーパリング議論の観測が高まった
- FOMCの声明で、2023年に利上げが前倒しの予想が出た事がネガティブサプライズとなった。当初は2024年頃を予定としていた
- FOMCの声明で、2022年の利上げメンバーが7名に増えた。(前回は4名だった)
- 超過準備の付利金利(IOER)と翌日物リバースレポ金利をそれぞれ5ベーシスポイント(bp)引き上げると決定した
- ブラード米セントルイス地区連銀総裁が最初の利上げは2022年の後半になる見通しをCNBCのインタビューで答えた事が報道された
2021年6月14日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間はヨコヨコ
ロンドン時間にビュインと上げといてから下げ開始
NY時間に安値更新して真夜中に買い戻されて終了
SP500は最高値を更新したがダウ30は下落した。
相変わらずダウ30だけが弱かった。
銀行株やキャタピラーが弱い感じ。
16日にFOMCを控えたポジション調整からこうなっているらしい。
高値34565.23 → 終値34372.73(-192.5pips下落)
(16時台)
2021年6月15日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
昨日と下げの流れは同じ感じ
東京時間で買われ
ロンドン時間に少し上げてから下げ開始
NY開始時間にドカッと下げて終盤は買い戻されて終わる
5月の米卸売物価指数の伸びが2010年11月以降で最大の伸びとなった事で
FOMCのテーパリング議論の観測が高まった。
5月の米卸売物価指数PPIは前月比0.8%、前年同月比で6.6%の伸びとなっています。
(予想は前月比0.5%、前年比+6.2%)
高値34482.11 → 終値34199.89(-282.22pips下落)
(15時台・16時台)
2021年6月16日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間からロンドン時間は小動きでズルズルと下がって行く感じ
NY時間からFOMCを控えて動きが止まるのかなと思ったら、すでに下げを開始していた…。
これFOMCの原稿漏らしてただろ?って言うくらい怪しい動きをしていた。(前週の終わりからね)
1時から下げ圧が強くなり、FOMC発表の夜中の3時に一気に株価が急落。
FX市場は急激なドル高となった。
FOMCの声明で、2023年に利上げが前倒しの予想が出た事がネガティブサプライズとなった。
当初は2024年頃を予定としていた。
2023年に少なくとも2回、0.25%の利上げを予想していることが示されました。
FOMCのドットチャートでは2023年までの利上げが13名まで増加しただけでなく、
2022年の利上げも7名の増加となりました。
2023年の利上げ13名、3月の時点では7名だった。
また2022年中の利上げ7名、前回は4名だった。
超過準備の付利金利(IOER)と翌日物リバースレポ金利をそれぞれ
5ベーシスポイント(bp)引き上げると決定。
17日付でIOERは0.15%、翌日物リバースレポ金利は0.05%となる。
まさかの利上げ予想とリバースレポの利上げによって
この日はネガティブサプライズとなり市場はパニック売りに襲われました。
高値34325.97 → 終値33951.72(-374.25pips下落)
2021年6月17日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
東京時間とロンドン時間はヨコヨコして
NY開始時に大きなリバウンドが入るものの高値を売られて終了
安値で必死の買い支えが入るが、買いが続かず終わる。
FOMCから一夜明けて、リバウンドが入っても結局、売りで終わる。
高値34088.68 → 終値33816.05(-272.63pips下落)
2021年6月18日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
日本時間はヨコヨコ
ロンドン時間から下げ開始
NY時間に下げの勢いが加速して安値を更新
その後は多少のリバウンドを挟みましたが結局、安値に張り付いて終了しました
日本時間の21時57分頃
ブラード米セントルイス地区連銀総裁が最初の利上げは2022年の後半になる見通しを
CNBCのインタビューで答えた事が報道され、2023年よりもさらに早く2022年に
利上げが来るのではないかというネガティブサプライズで株価がさらに安値を更新して週を終えました。
高値33898.71 → 終値33304.73(-593.98pips下落)
(11時台)
これで10日間も陰線が続いた事になります…。(十字足陰線を含む)
ダウ30 テクニカル分析
ダウ30の日足チャートをベースにテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 前の週と同じ、戻り高値をしつこく売られて安値を更新していった1週間でした
直近のレジスタンスライン
34022 水色のライン
戻ろうとしたけど結局、頭をたたき売られて安値を更新してしまっている。
戻ってきたとしても日足+週足レベルのトレンドラインを割れた場所でもあり
ウォルフ波動になって再び売られる可能性もあるので
レジスタンスとして注目しておきたい場所である。
直近のサポート
下落の勢いが強すぎて不明である。
日足レベルのRSIでは結構売られてる感はあるが
週足レベルのRSIで見ると、まだ下落の余地が残っているように感じる。
日足で一旦リバ挟んで、再び安値を更新してくる可能性も否めない。
そうなった場合、どこが安値の目途になるのか分かりずらいが
週足レベルの基準線だと32200ぐらい。
オーバーシュートで31100台があるかどうかってところか。
ダウ30とSP500のCFTCのポジション比較
今回はCFTCの発表が遅れるっぽいので分析はなし。
次回に持ち越します。
ダウ30とSP500の個人のポジション比較
前の週にダウ30の個人投資家がドテンロングを決めてきたので上昇が止まったなぁ~と懸念していたら
案の定、株価が爆下げしました…。
その後、SP500もつられて下落し世界同時株安という喜劇を起こす。
ダウ30のポジション状況 まとめ
マジで個人投資家のイナゴロンガーのせいで市場が崩壊するレベルのパニック売りになっている…。
週の終値を比較
2020年12月04日 30169.22 (+230.43pips上昇) 最高値を更新!30000ドルを突破!新型コロナワクチンの実用化期待と追加経済対策が速まるとの期待感で
2020年12月11日 30051.95 (-117.27pips下落) イギリスで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月18日 30284.56 (+232.61pips上昇) アメリカで新型コロナワクチンの接種開始
2020年12月25日 30231.38 (-53.18pips下落) 新型コロナウイルスの変異種が確認されEU各国でロックダウン措置が取られる
2020年12月31日 30420.14 (+188.76pips上昇) 最高値を更新 9000億ドル規模の新型コロナ追加対策法案が可決
2021年01月08日 31147.76 (+727.62pips上昇) 最高値更新 バイデン氏が次期大統領に承認される。上院決選投票で民主党が勝利。上院下院+大統領ともに民主党となる
2021年01月15日 30780.08 (-367.68pips下落) バイデン氏の景気刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りのネタに使われて終わる
2021年01月22日 31029.06 (+248.98pips上昇) バイデン氏の大統領就任式後に頭打ちで下落。女性初の財務長官イエレン氏はバイデン氏の大規模政策を支持
2021年01月29日 29987.22 (-1041.84pips下落) ロビンフッダーがヘッジファンドを追い込み損失計上で株価が暴落
2021年02月05日 31193.50 (+1206.28pips上昇) バイデン大統領の経済対策が縮小される事はなく、従来の規模で行くと表明した
2021年02月12日 31493.05 (+299.55pips上昇)
2021年02月19日 31482.60 (-10.45pips下落) 長期金利が約1年ぶりに1.3%回復 バンクオブアメリカがドットコムバブル級の過熱感を警戒
2021年02月26日 30902.16 (-580.44pips下落) 長期金利が1.6%に達してSP500の配当利回り1.48%を超えて株の魅力が薄れて株価が下落
2021年03月05日 31515.09 (+612.93pips上昇) SP500の大口が大人買い。ショーターが大量に踏みあげられて週を終える
2021年03月12日 32795.54 (+1280.45pips上昇) 1.9兆ドルの新型コロナ追加経済対策法案が成立!景気敏感株主導でダウ30が最高値を更新!
2021年03月19日 32626.71 (-168.83pips下落)
2021年03月26日 33108.09 (+481.38pips上昇) バイデン大統領が2億回の新型コロナワクチンの普及を目指す。そしてインフラ投資を計画中!
2021年04月02日 33325.69 (+217.60pips上昇) ISM製造業景気指数が37年ぶりの高水準。雇用統計も予想を上回る結果を受けて株価は史上最高値更新中!
2021年04月09日 33767.00 (+441.31pips上昇)
2021年04月16日 34188.09 (+421.09pips上昇) 長期金利が大幅下落でグロース株に資金が集まる
2021年04月23日 34025.92 (-162.17pips下落) バイデン大統領が富裕層を対象にキャピタルゲイン税の増税案を出す見通し。日本が緊急事態宣言、インドの首都でロックダウン
2021年04月30日 33924.47 (-101.45pips下落)
2021年05月07日 34811.25 (+886.78pips上昇) 非農業部門雇用者数変化が予想より低い数値を出したことで利上げやテーパリングはムリという流れで株高
2021年05月14日 34331.89 (-479.36pips下落) インフレ懸念でパニック売りからのインフレ懸念後退で買い戻し
2021年05月21日 34252.23 (-79.66pips下落) インフレ懸念とビットコインの急落、テーパリングの議論が出たが株価にあまり影響はなかった
2021年05月28日 34567.93 (+315.7pips上昇) バイデン大統領の6兆ドル規模のインフラ投資案が報道され一気にリスクONの流れに
2021年06月04日 34748.00 (+180.07pips上昇) 週末の5月の非農業部門雇用者数変化が予想より悪くて株価がブチ上げ
2021年06月14日 34461.81 (-286.19pips下落) しつこい戻り売りの1週間だった。5月の米CPIを警戒した事や来週のFOMCを警戒したポジション整理
2021年06月18日 33304.73 (-1157.08pips下落) FOMCでまさかの利上げ前倒し予想を発表(2022年~2023年中。従来は2024年だった) 年初来の下げ幅を記録
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- 前の週からFOMCの議事録が漏れてたかのような戻り売りの圧力だった
- FOMC発表前に下げていき、FOMC発表で株価が急落
- FOMCの利上げ予想が予定よりも早くなることが分かり、ネガティブサプライズとなった(2022年~2023年中、従来は2024年だった)
- もともと怪しい下げ方を前の週からやっていた事もあって怒りを覚える
- 週末はブラード米セントルイス地区連銀総裁が最初の利上げは2022年の後半になる見通しが報道され、さらに株価が下落した
- 個人投資家のドテン買いが多め
マジで個人投資家が余計な事をしたせいで高値を更新せず
ずるずると株価が下落していってる。
ダウ30の個人投資家のショーターがドテンロングしたところが天井の合図となりました。
僕は、先週ポジションをスリム化すると発表しましたが
スリム化しても株価はズルズルと下がる一方で、FOMC発表前にすでに株価が下げ始めていたので
FOMCを待たずしてゼロカットとなりました。
#iFOREX#海外口座#リアルトレード#新型コロナ給付金ラストバトル
— 旭(あきら)@生涯収支-533万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) June 16, 2021
ダウ30
FOMCが始まる10分前にゼロカットされました
こんなことあり得るか…?
クラッシュしろマジで
これで新型コロナ給付金10万円バトルは
終わりを告げました
ありがとうございました。 pic.twitter.com/TLQG3TetSF
これにて新型コロナ給付金10万円が全てゼロカットによって無くなりました…。
さようなら。
マジでFOMC議事録を時前に漏らしてた奴いただろ?
本当に許せないんだが(怒)
怒りを通り越して憤慨してるわ…。
まじで時前に漏らして動かしてる奴、訴えてやりたい。
返せよ!!俺のお金…。
ダウ30が狩られたので税金の還付金でナスダック100を買っていましたが
速攻で利益確定しました。
こちらは30000円→76000円なので+46000円
こっから這い上がるぞ!!
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