ドル円 【予想・見通し・動向】個人投資家も大口もユーロドルをショートしすぎてドル安が止まらない件 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2021年4月16日(金)の週を終えて
2021年4月12日(月)から4月16日(金)の週を終えて
ドル円の最新の動向を解説します。
- ドル円の1週間のファンダメンタルの出来事と値動きの解説
- テクニカルの分析
- ドル、ユーロ、円の投機筋や個人投資家のポジション状況を比較して市場心理の解説
これらの情報を総合的に分析して
今後のドル円の相場展開の予想や見通しを立てて行きます。
この記事を最後まで見るメリットは
ドル円の最新の動向や
ドル全体の最新の動向をすべて把握できる事です。
もし途中から市場に参加したとしても
ドル円カテゴリにある記事を見直してもらえれば
1週間ごとの流れを記録しているので
容易に相場環境を認識できると思います。
それでは、各章を見て行きましょう。
ドル円 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2021年4月16日(金)の週を終えて)
#ドル円・俺ニカル分析
2021年4月16日の週を終えて米長期金利の大幅下落からドル安の1週間
週末はポンドやNZがドル安を主導
NZは中銀の発言が市場の予想よりハト派では
なかった事ポンドは北アイルランド問題が1ヵ月先延ばしになった事や新型コロナロックダウン緩和に伴う
経済正常化への期待感 pic.twitter.com/vHUgJnQHSp— 旭(あきら)@生涯収支-528万円・石油トレーダー (@akira_asahi_38) April 17, 2021
上記ツイートで1週間の全体的な動向について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて、1つずつ解説していきます。
解説の流れは以下の通りです。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- ポジション状況
- 週の終値の動向
ファンダメンタルズ分析と値動き
2021年4月12日(月曜日)から4月16日(木曜日)の週のファンダメンタルズを分析していきます。
この1週間のドル安とドル高の要因を要約すると
ドル高の要因は以下のとおりです。
- 長期金利の下落が一旦止まって少しリバった事
ドル安の要因は以下のとおりです。
- アメリカ国債の3年債と10年債が順調に入札された事で長期金利の上昇に一服感が出ている事
- アメリカ国債の30年債の入札が好調な結果となり長期金利が大幅に下落している事
- 日経225が下落している事
- アメリカ当局がジョンソンアンドジョンソン製の新型コロナワクチンで血栓が出る問題を理由に一時的な使用の中止が報道された事
- NZ中銀総裁の発言が思ったよりハト派にならなかった事でオセアニア通貨主導でドル安になってる事
- ロシアとウクライナの地政学的な緊張の高まりで国債が買われて長期金利の下落に繋がってる事
- 日本の投資家が利回りに魅力を感じて長期国債を買いあさって長期金利が下落している事
- イギリスとEUの北アイルランドの国境問題を巡ってEUが英国の離脱協定違反について法的手続きを取っていた問題が1ヵ月引き延ばす事を合意した事でポンド主導でドル安に
2021年4月12日(月曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
円高ドル安1日目
ポンドを主導にドル安になる。
円高要因は日経225が下落した事を背景に円高となる。
アメリカ国債の3年債と10年債の入札が順調にこなされた事を背景に
長期金利の上昇に一服感が出た事でドルが安くなってるようです。
高値109.765 → 終値109.379(-37.7pips下落)
2021年4月13日(火曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
円高ドル安2日目
アメリカ当局がジョンソンアンドジョンソン製の新型コロナワクチンで血栓が出る問題を理由に
一時的な使用の中止が報道された事でドル安となりました。
またアメリカの30年債の入札が好調な結果を受けて長期金利が大幅に下落しました。
これを背景にドル安となりました。
高値109.748 → 終値109.059(-68.9pips下落)
2021年4月14日(水曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
円高ドル安3日目
オセアニア通貨主導でドル安になる。
NZ中銀が市場予想よりもハト派にはならなかった事が背景にあるようです。
ドル円は円高に進みましたがクロス円はオセアニア通貨主導で円安になっています。
高値109.092 → 終値108.911(-18.1pips下落)
2021年4月15日(木曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
円高ドル安4日目
アメリカの長期金利が約1ヵ月ぶりの水準に落ち込んだ事が意識され
ドル安の流れになりました。
長期金利の下落はロシアとウクライナの地政学的な緊張の高まりや
日本の投資家が利回りの上昇に魅力を感じて債券を購入している事が背景にあるようです。
高値108.962 → 終値108.756(-20.6pips下落)
2021年4月16日(金曜日) FX ドル円 ファンダメンタルズ分析
少し反発して終了
ポンドドルは大幅なドル安で週を終えました。
イギリスとEUの北アイルランドの国境問題を巡ってEUが英国の離脱協定違反について
法的手続きを取っていた問題が1ヵ月引き延ばす事を合意した事や
フロスト英国外務相がEUとの北アイルランドを巡る協議を行い
建設的な内容だったことを好感してポンドが安値で買われた感じに思われる。
ただ問題はまだ残されたままのようですが…ポジティブに受け取られてるっぽい。
イギリス株がロックダウン緩和に伴う経済活動正常化への期待が相場を支え上昇している事も
背景にはあると思います。
ポンド主導でのドル安が進んで
ドル円は長期金利の下落が落ち着いた事から少しだけ反発して週を終えています。
安値108.606 → 終値108.769(+16.3pips上昇)
ドル円 テクニカル分析
ドル円のテクニカル分析をしていきます。
1週間の価格動向ダイジェスト
- 週の初めからドル安の流れを受けて下落していく
- その後、一旦リバウンドしたものの、基準線あたりで戻り高値を売られて下落する
- 週末は週足の200MAを下割れ少しだけリバった状態で週を終えました
直近のレジスタンス
109-69x 緑のライン
高値から打ち返されて、ここまで下がってきて反発したものの
戻り高値を売られている。
ここが一旦のレジスタンスラインかなと思われます。
海外口座の1時足で見ると
109.211と109.599にショートボリュームが多めのラインがあるので
この辺までリバってきたら、再び強い売りが入るか見ておいた方がいいと思います。
直近のサポート
108.2xxの押し安値
109の週足200MAを下割れたので下落圧力が出てきそうですが
次のサポートで意識されるとしたら108.2xかと。
ここは上昇トレンドの押し安値なので、割れたら一旦の上昇トレンドの終了の合図となるので
注目度は高いと思います。
円のCFTCの大口のポジション状況
週末に発表されるCFTCのポジション状況を記録して
合わせてiFOREXで見れる個人投資家のポジション状況を比較して
市場参加者の心理を紐解いて、今後の相場展開を予想していこうと思います。
また、ドルインデックスやユーロドルのポジション状況を比較する事で
ドル全体の相場を把握して、ドル安なのかドル高なのか方向性を占っていきます。
基本的に個人投資家が多めに持っているポジションは負け易い傾向にあるので
それを基本概念に入れて市場心理を解説していきます。
円のCFTCのポジション比較
大口のポジショニングが落ち着いた感じになってきました。
ただドル円が下がって来てる状態で円売りが大口も小口も比重が多いのが気になりますね。
まだ押し安値を割ってないので上昇トレンドが終わったわけではないのですが
ドル円の上昇に少し懐疑的な見方が出てきました。
ドル円の個人のポジション状況
まずい…ドル円の買いが増えてる…。
俺のロングポジションオワッタかもしれん…。
ドル自体のポジション状況を比較
大口が3週前からユーロを売り増しており
そこからユーロドルが反転上昇しているのを見ると
大口のショーターはやらかした感ありますね。
そして個人投資家も…ユーロドルの売りで大量に捕まっている。
つまりドル安という事か…。
ドル円のロング早まったかもしれん…。
週の終値を比較
2020年12月04日の終値 104.180 (+18.4pips上昇)
2020年12月11日の終値 103.925 (-25.5pips下落) イギリスとEUが通商協議でもめて合意無き離脱の可能性が高まる
2020年12月18日の終値 103.260 (-66.5pips下落) FRBが緩和とゼロ金利維持 アメリカで新型コロナワクチンの接種が始まる
2020年12月25日の終値 103.594 (+33.4pips下落) イギリスで新型コロナウイルスの変異種が発見される
2020年12月31日の終値 103.304 (-29pips下落) イギリスとEUが通商協議で合意、アメリカで9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案が可決
2021年01月08日の終値 103.954 (+65pips上昇) アメリカの長期金利が1%台を回復したのを受けてドル買いに
2021年01月15日の終値 103.861 (-9.3pips下落) バイデン氏の刺激策は時前に発表されていたので、利益確定売りで市場はリスク回避の流れになった
2021年01月22日の終値 103.740 (-12.1pips下落) バイデン大統領就任式完了!女性初の財務長官に任命されたイエレン氏はバイデン大統領の経済対策を支持する意向
2021年01月29日の終値 104.691 (+95.1pips上昇) ロビンフッダーが暴れた週
2021年02月05日の終値 105.306 (+61.5pips上昇) バイデン大統領が1兆9000億ドルの必要性を改めて表明
2021年02月12日の終値 104.909 (-39.7pip下落) テスラがビットコインに投資するって言ってドル安が加速
2021年02月19日の終値 105.417 (+50.8pips上昇) 日経225が30年ぶりに30000万円回復
2021年02月26日の終値 106.530 (+111.3pips上昇) アメリカの長期金利が上昇してSP500の配当利回りを超えた事で株安のドル高が進行
2021年03月05日の終値 108.206 (+167.6pips上昇) FRBパウエル議長は長期金利に介入する気はない。政策路線の変更もなし。市場参加者は失望してドル買いに
2021年03月12日の終値 108.979 (+77.3pips上昇) アメリカで1兆9000億ドルの経済対策法案が成立しました
2021年03月19日の終値 108.870 (-10.9pips下落) 日銀が長期金利の上下動を許容し、ETF買い入れを日経225からTOPIXに切り替え
2021年04月26日の終値 109.509 (+63.9pips上昇) バイデン大統領が新型コロナワクチンの普及の倍増すると発表(1億回→2億回)
2021年04月02日の終値 110.649 (+114pips上昇)
2021年04月09日の終値 109.658 (-99.1pips下落) バークシャーが円建て社債を発行。イギリスのファンドが東芝の買収を提案(2兆円規模)
2021年04月16日の終値 108.769 (-88.9pips下落) 米長期金利の大幅下落で。NZとポンド主導でドル安に
まとめ
ドル円の相場状況をまとめると
- アメリカの長期金利が大幅に下落しドル安が加速。債権の入札が好調だったことが主な背景にある
- NZドルやポンドドルがドル安を主導。NZ中銀が思ったよりもハト派では無かった事やEUが北アイルランド問題を1ヵ月先送りにしたことが背景にある
- ユーロドルの売りが多く大口や個人投資家ともにショートで捕まっている状態
- ドル円もロンガーが多く、ドル安が続く見通し
俺のドル円ロングが危うくなってきた…。
来週は様子を見てヤバイならスパっと切らなきゃいけないかも…。
落ちるにしても一旦、リバウンドを挟むと思うんだけどなぁ。
期待は禁物という事で、意固地にならないようにしよう。
ちなみに豪ドルUSDのロングは0.77来る前に決済しちゃった;;
しかも前回、私がショートしていた0.773まで上昇してきたし
結局、ロングをターゲットまで握ってれば、今月はトレードしなくて済む感じだったのに
ポンドが一瞬ドル高でズコーンと落ちた所を見てヤバイなと感じて決済したのがダメだったのか…。
決済した後にオセアニア通貨主導のドル安と、追い打ちをかけるようにポンドが鬼リバでドル安になったんだよね。
ほんとビビらせやがってよぉ。
とりあえず現時点のポジションはドル円ロングのみなのでリバが来てサクッと決済して逃げたいところ。
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