ダウ30 大暴落 FRBの緊急利下げやトランプ大統領の景気刺激策でも下落に歯止めがかからず…テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較 2020年3月20日(金)の週を終えて
2020年3月20日(金)の週を終えて
ダウ30のチャートとCFTCの大口の動向、そして個人のポジション状況を見ながら
相場の分析をしていきます。
チャンスがあれば海外ハイレバ口座を利用して、
ダウ30をトレードしていくつもりでいます。
それでは、各章の状況を見ながら、相場を予想していきます。
ダウ30 テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析 CFTCポジション比較から相場の強弱を予想(2020年3月20日(金)の週を終えて)
#ダウ30・俺ニカル分析
— 堅実なる投機家@-491万7112円・原油相場で負けた男 (@kenjitutouki) March 21, 2020
2020年3月20日の週を終えて
ダウは1週間で約3000pipsの下落
こんな荒い値動きの中で
大口はポジションを作らず売りも買いも減らす方向へ
ただ個人は欲が出たのか
買いポジが72%と膨れ上がり含み損を抱えてる模様😅
週末の戻り売りはチャーティスト的に嫌な形してるよ😱 pic.twitter.com/Jp5hs3RiwN
上記ツイートで大枠について述べていますが
この内容をもう少し深く掘り下げて分析していきます。
ダウ30のCFTCの大口のポジション比較
2020年3月10日と3月17日を比較
大口はダウ30が大暴落する中で、売りも買いも解消する動きに見えます。
ダウ30の個人のポジション比較
これまでダウ30が大暴落してきた中で
個人は買いポジを持ったまま捕まって何もできずにいました。
しかし、ここにきて新規の買いが増えています(55%→72%)
CFTCは冴えない結果になっていますが
S&P500の方をみると小口投機が大口投機の約2倍の買いポジションを保有している事から
さらなる暴落を警戒したほうがいいと思います。
ダウ30 テクニカル分析
先週のサポートラインおさらい
- 24682 下に割れる(期間は3日間、上下に振ってから)
- 23630 下に割れる(上記のレンジと同時期で3日間、ここは週足の200日SMAにあたる場所)
- 21612 3月13日の週末に大きくリバウンド(2018年のブラッククリスマスの安値)
- 21612 3月16日の週の始めに大きく下抜ける(2018年のブラッククリスマスの安値)
24682ドルは2020年2月末に下髭をつけてリバウンドした場所で
そこを下割れて、さらに週足の200日SMAの23630を明確に下抜けていきました。
そして、21612ドルから大きくリバウンドしましたが
結局3月16日の週の始めに終値ベースで下割れてしまいました。
気休めサポートライン
18000ドル 緑の線
2014年12月から2016年11月と
約2年間、レンジの上値抵抗として意識された所でもあり
上昇トレンドの起点となった場所でもあります。
以前は黄色の線にしていましたが
今回、緑色に変えました。
それは、S&P500で個人投資家の買いポジションが大口の約2倍を上回る量を保有しているので
暴落によるオーバーシュートを懸念しているからです。
最終サポート
15193 ブルーの線
- 月足の200日SMAがある場所
- 2014年2月の下髭(15337ドル)
- 2015年8月の下髭(15193ドル)
- 2016年1月の下髭(15448ドル)
- 2016年2月の下髭(15501ドル)
このあたりで、下髭から高値を目指している事から
サポートとして意識されると思い
200日SMAと同じ色のブルーの線を引きました。
ダウ30 ファンダメンタルズ分析と値動き
3月16日(月曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
FRBが緊急利下げを実施。
1.00~1.25%を0%~0.25%へ引き下げました。
しかし、株価は上昇するどころか大暴落しました。(約3000pips)
なぜ株価が大暴落したのかというと
- パウエル議長が4月~6月期は経済が悪くなる見通しと発言
- 利下げをしたことでコロナウイルスの脅威を再認識して、経済に深刻なダメージを与えると懸念された
これにより株価が上昇せず、大暴落する結果となりました。
また、ニューヨーク連銀製造業景気指数が-21.5となり
2009年以来の低水準となった。
これを受けて株価が売り込まれる結果となった。
この日、サーキットブレーカーが発動し、解除された後でも株の売りが止まりませんでした。
始値・高値23017 → 安値20070 (-2947pips下落↓↓↓)
3月17日(火曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
FRBが2008年のリーマンショック時に実施した
コマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティ(CPFF)の再導入を発表しました。
またトランプ大統領の発言で
『ムニューシン財務長官が上院議員と会談し、新たな景気刺激策について話している』
『経済は急速に回復すると信じている』
と発言したことで株の買いが強まった。
この後、ムニューシン財務長官とホワイトハウスが最大1.2兆ドルの景気刺激策を協議していると
報道され、株の買い戻しが強まりました。
しかし、経済刺激策が出たのはいいが、株価は前日のブラッククリスマスの安値水準に
戻す事はできませんでした…。
安値19862 → 高値 21363 (+1501pips上昇↑↑)
3月18日(水曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
この日、コロナウイルスの影響で、航空会社が損失抑制のために、
従業員に無給の休暇を取るように要請したと報道された。
これを受けて、コロナウイルスを巡る経済の先行き懸念から
株の売りが再び強まった。
これを見て、トランプ大統領が約500億ドルの航空業界の支援策を発表した。
そして総額5000億ドルの現金給付案を議会に提案した。
しかし、株価の下落を止める事はできず
サーキットブレーカーが発動する事態となった。
サーキットブレーカーが発動したのは、今週で2回目となる。
始値・高値20946 → 安値18897 (-2049pips下落↓↓↓)
3月19日(木曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
- FRBが新たにスワップ協定を結んだ事を発表した
- 新型コロナウイルス緊急対策法案が可決され、トランプ大統領が署名した
- トランプ大統領と議会は1兆ドルを超える規模の景気刺激策を検討していると報道される
これを受けて、安値を拾う動きがでたが、
終値でみると前日より弱い形となった。
経済刺激策を発表しているのにもかかわらず
アメリカのリセッション確率は80%と報道された。
高値20514 → 安値18961 (-1553pips下落↓↓)
3月20日(金曜日) ダウ30のファンダメンタルズ分析
ニューヨーク州やカルフォルニア州でコロナウイルスの感染拡大防止のために
外出禁止令が発動された。
これを受けて、コロナウイルスの脅威が改めて確認されたことで
リスク回避で株価が戻り高値を売られる結果となり
週の終わりは上髭陰線という形となった。
高値21014 → 安値19133 (-1881pips下落↓↓↓)
3月13日と3月20日の週の終値を比較
3月13日 23017
3月20日 19198 (前週比 -3819pipsの下落↓↓↓)
まとめ
ダウ30の相場状況をまとめると
- 景気刺激策をしたことで、逆にコロナウイルスの脅威を再認識する結果となりダウ30が大暴落する結果となった
- 2018年12月のブラッククリスマスの安値を下に割れてしまった
- 個人は大暴落で含み損を抱えてる状況で、さらに新規の買いが増えた
- SP500では小口の買いポジションが大口の買いポジションを約2倍と膨れ上がっているので、さらなる下落を警戒する必要がある
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